現在、時刻は夜12時を過ぎた所。
ムスタングの手入れをしてたらすっかり寝るのが遅くなっちゃった・・・そろそろ布団に入って寝よう、と思ったとき。
ムスタングの手入れをしてたらすっかり寝るのが遅くなっちゃった・・・そろそろ布団に入って寝よう、と思ったとき。
「梓、起きてる?」
「お姉ちゃん?今寝ようかと思ったとこだけど・・・どうしたの?」
「お姉ちゃん?今寝ようかと思ったとこだけど・・・どうしたの?」
お姉ちゃんがテスト前でもないのにこんな時間に起きていて、尚且つ私の部屋を訪ねてくるなんて珍しい。
「澪お姉ちゃん?」
「ああ、いや、そのなんだ・・・」
「ああ、いや、そのなんだ・・・」
部屋に入ってきたにも関わらず、黙りこみ何やら頬を赤らめてもじもじしている。
と、何か意を決した様子で口を開くと、
と、何か意を決した様子で口を開くと、
「今夜、一緒に寝てもいいかな・・・?」
「・・・え?」
「・・・え?」
そんなコトを、口にしていた。
「い、一緒にって、私もうそんな幼い歳じゃ」
「・・・もう、この歳になったんならどういう事か分かってるくせに」
「・・・え、え?」
「意地悪だぞ、梓」
「・・・もう、この歳になったんならどういう事か分かってるくせに」
「・・・え、え?」
「意地悪だぞ、梓」
つつっ、つまりは、まさか、やはりソウイウ事――!?
「まっ、待ってお姉ちゃん!?
たいへん嬉しい申し出ですけどっ、私達は姉妹だしっ、何より心の準備というものがっ」
「やだ、今すぐだ。今日、ここで」
「待って、とりあえず落ち着・・・きゃっ」
たいへん嬉しい申し出ですけどっ、私達は姉妹だしっ、何より心の準備というものがっ」
「やだ、今すぐだ。今日、ここで」
「待って、とりあえず落ち着・・・きゃっ」
有無を言わさぬ迫力と共に、お姉ちゃんにベッドに押し倒される。
「あ・・・」
「ごめんな。初めてだから上手くいかないかもしれないけど」
「ごめんな。初めてだから上手くいかないかもしれないけど」
そう言いながら、お姉ちゃんは自分の着ているパジャマのボタンを外していき、
「――出来るかぎり、気持ち良くしてあげるから」
すごく、妖艶な笑みを浮かべながら私に覆いかぶさってきて――
「ま、待って待って待ってーーっ!?」
「全く・・・まだ寝てるのか梓は。朝食が冷めちゃうだろう」
既に陽は昇り、起床時刻はとうに過ぎているがいまだ梓は部屋から起きてくる気配がない。
しょうがないな、となどとぶつぶつ言いながら私はお寝坊さんである妹を起こすため部屋にそっと顔を出した。
しょうがないな、となどとぶつぶつ言いながら私はお寝坊さんである妹を起こすため部屋にそっと顔を出した。
「梓、朝だぞー、いいかげん起き・・・」
「・・・ううーん、おねえちゃん・・・」
「(!?・・・私の夢でも見てるのか梓?)」
「・・・ううーん、おねえちゃん・・・」
「(!?・・・私の夢でも見てるのか梓?)」
何やら寝言で私の事を呼び、遠目から見ても幸せそうな顔をして眠っているのが分かる。
なんだか起こすのが少しかわいそうかな、と思った・・・のだが。
なんだか起こすのが少しかわいそうかな、と思った・・・のだが。
「そう、ここ・・・おねえちゃんここがいいんだぁ・・・」
「・・・何?」
「ふあっ、そこだめだよう・・・わたしもそろそろぉ・・・」
「・・・何?」
「ふあっ、そこだめだよう・・・わたしもそろそろぉ・・・」
- 撤回。なんて夢見てるんだこの淫乱猫――!
怒りやら気恥ずかしさやら混じり合う中ずかずかと近寄り、大きく息を吸い込み耳元で、
「あぁーーーずぅーーーさぁーーーー!!!」
「にゃあぁぁぁっ!?」
「にゃあぁぁぁっ!?」
大声コンテストとかがあれば余裕で優勝が出来そうな程の、特大の大声を浴びせた。
で、その後。
「全くなんて妹だ!とんでもない妹だ!最低だ!」
「ごめんなさいっ、不可抗力とはいえ許してお姉ちゃーん!」
「何が不可抗力だ!」
「ごめんなさいっ、不可抗力とはいえ許してお姉ちゃーん!」
「何が不可抗力だ!」
謝ってくる淫乱猫――見た夢に対して悔いなどが全く感じられない――に対して色々な意味でしばらく怒りが収まらなかった。
そんな怒りの中で。
今日の夜辺り、保健体育の勉強だとか適当に理由を付けて実際に押し倒してやろうかなどと、ヤケな事を考えたりもしていた――
今日の夜辺り、保健体育の勉強だとか適当に理由を付けて実際に押し倒してやろうかなどと、ヤケな事を考えたりもしていた――
(FIN)