「澪先輩・・・ギュってしていいですか?」
「え・・・?」
「え・・・?」
私のいきなりのお願いに澪先輩が驚いた顔をする。
ドキドキと、胸を締め付ける様な期待と不安が入り混じる感覚の中・・・先輩の答えを待つ。
ドキドキと、胸を締め付ける様な期待と不安が入り混じる感覚の中・・・先輩の答えを待つ。
「・・・だめ。」
澪先輩の顔が真面目な表情に変わる。
「そうですか・・・」
あっさりと断られちゃったな・・・いきなりだったから仕方ないとはいえ、澪先輩の答えに私はつい俯いてしまう。
私の願いは、叶わないかな・・・。
私の願いは、叶わないかな・・・。
―ギュッ
- と、私を包む暖かな感触。
「・・・え?」
私は先輩の腕の中に抱きしめられていた。断られたはずなのにどうして・・・!?
「み、澪先輩!?」
私は驚きながら、咄嗟に顔を上げる。
「・・・だめ。ギュッとするなら、私から梓をギュッて抱きしめたいから。」
そう言いながら澪先輩はさっきの真面目な表情とは違い、にっこりと微笑みながら私を優しく抱きしめてくれる。
私の願いは一つだけ、それは澪先輩がそばに一緒にいてくれるだけ・・・。
私の願いは一つだけ、それは澪先輩がそばに一緒にいてくれるだけ・・・。
「ずっと・・・一緒にいて下さいね、澪先輩。」
「ああ、もちろん。私はずっと梓と一緒にいるよ。」
「ああ、もちろん。私はずっと梓と一緒にいるよ。」
(FIN)