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純「ねえ、梓」

梓「何?」

純「今度澪先輩と買い物に行きたいと思っててさ~」

梓「どうして急に?」

純「ほら、もうすぐ先輩達卒業しちゃうじゃん」

梓「そうだね」

純「だから卒業までに澪先輩と一緒に甘いひと時をすごしたいと思って・・・」

梓「甘いひと時って・・・」

純「ほら!私、澪先輩に憧れてるじゃん。だから一回くらいは澪先輩と・・・その・・・」

梓「わかったわ。澪先輩に伝えとく」

純「本当!」

梓「ただし、私も一緒に行くからね」

純「えぇ~何で~」

梓「あたりまえでしょ。澪先輩と絡んだことあるの?」

純「そりゃあんまりないけど・・・」

梓「だろうね。澪先輩は人見知りなんだから、私も同行します」

純「うぅ・・・わかったよ」


そりゃ、私だって澪先輩と買い物とか行きたいし・・・







近くの喫茶店で待ち合わせすることにした

純「あぁもうすぐ澪先輩とデート・・・」ワクワク

梓「デートって・・・ていうか純、結構早めに来たよね」

純「うん!1時間前にはここにいたよ」

梓「は・・・早すぎ・・・」

純「そういう梓も今来たじゃん。待ち合わせ時間まであと30分もあるよ」

ギクッ・・・

純「へへーん、梓も楽しみなんでしょ~」

梓「うぅ・・・」

いつも軽音部のメンバーと一緒に行くから

澪先輩と買い物なんてあまりしないからね

まぁ今日は純がいるけど・・・






30分後・・・

澪「おまたせ、待たせちゃったかな?」

純「いえいえ、待ち合わせ時間ピッタリ賞です!」

梓「何よそれ・・・」

澪「ふふっ。じゃ、喫茶店で何か食べようか。中に入ろう」

梓・(純)「はい(はい!!!!)」

純、はりきってるなぁ・・・






澪「ちょっとトイレ行ってくるから、席とっといてよ」

純「いえっさー!」

梓「わかりました」

純「・・・」

ここで私と純のバトルがはじまった・・・

純「これは・・・向かい合いの席・・・」

梓「・・・」

席の形は向かい合っていた

純「(私はここに座ろう・・・)」

梓「(私はここに・・・)」

私はあえて、純と向かい合う形で座った

私の隣も、純の隣も一人分あいていた

純「(ふふふ・・・梓、勝負だ!)」

梓「(のぞむところよ、純)」

純・梓「(澪先輩は私の隣に座ってくれるはず!)」






梓「(私は澪先輩とずっと軽音部で活動してたんだから・・・)」

純「(トイレの方角から考えたら、私の席に先に着くはず)」

梓「(こういうのは仲のいいほうの隣に座るはずよ)」

純「(まぁ向かいあっても澪先輩の顔見れるから、どっちでもいいかな・・・)」

澪先輩がトイレから出てきた

純「(きたーーー! やっぱり隣に座ってほしい)」

梓「・・・」ドキドキッ

この時、私は最大のミスを犯していた

澪「(梓の隣・・・カバンが置いてあるな・・・)」

そう、私は自分の手荷物を澪先輩が座るはずだった席に置いてしまっていたのだ

一方、純は手荷物を膝の上に置いていた

梓「(やばいやばい!)」

私もとっさに膝のうえに置いたが、もう遅かった・・・

澪「ちょっと隣に座るね」

純「はい!(へへーん! 私の勝ち~!)」

梓「(うぅ・・・)」

澪先輩は純の隣に座った






純「このケーキすっごくおいしいんですよ~」

澪「へぇ~そうなんだ。詳しいね、純ちゃんは」

純「行きつけの店なんです!」

そもそもこの店は軽音部の方々とよく行く私にとっても行きつけの場所

澪先輩は知らないふりをして、純に気をつかってくれてる

本当、澪先輩はお人好しだ

澪「じゃあ私はこれにしようかな」

純「お、おいしそうですね~!私はこれで!」

澪「梓はもう決めた?」

梓「い、いえ!?まだです・・・」

澪「?」

私、純にやきもちやいてる・・・





メニューが届くと、純は雑談に走る

純「この前ですね、授業中に梓が寝ててですね」

澪「へぇ、梓でも授業中に寝ることってあるんだな」

純「先生にあてられた時、『ニャッ?』て返事したんですよ~」

あれは寝ボケてて・・・でもニャッって言ってしまったのは一生の不覚・・・

澪「まぁ梓もその前の晩に徹夜で勉強してたんじゃないか?」

梓「はい、予習復習してて・・・」

澪「梓は頑張りすぎるところがあるから、ほどほどにな」ニコッ

梓「そうですね・・・」

純「それで、この前ベースの練習中に・・・」

その後はベースの話になった

私もベースの知識は少し持ってるけど

純や澪先輩ほど詳しくはわからない

だからあまり話についていけなかった・・・





喫茶店を出て、今度は楽器屋に行くことにした

みんな買うものはないと思うけど

話題作りということで純が・・・

澪「お、レフティも置いてある」

純「レフティってなんかかっこいいですよね」

澪「本当だな」

純「澪先輩を見てて本当にそう思います」

澪「え?」

      • 純め・・・

純「澪先輩ってかっこいいですよね」

澪「そ、そんなことないよ//」

純「本当ですよ。私の憧れです!!」

澪「憧れだなんて・・・は、恥ずかしい//」

私にとっても憧れです・・・

澪「純ちゃんのベースはある?」

純「私のはですね・・・」

その後も純と澪先輩は仲良く語りあった

梓「・・・」ブーーッ

純のばか・・・ばかばかばか

澪「梓ー、何か買うものある?」

梓「べ、別にないですよ!!」

澪「あ、そ、そう・・・」

梓「は、すいません・・・」

澪「・・・」

澪先輩にも当たってしまった・・・最悪・・・








次はデパートに行った

純「この服!かわいいですよね~」

澪「そうだな~、この服なんかどうかな」

相変わらず純は澪先輩と仲良くおしゃべりしている

それに比べ私は・・・

澪「梓?どうしたの?」

梓「い、いえ、何も・・・」

澪「そう・・・」

澪先輩は私を気遣ってくれる

でもそれが私の心の傷をますます深めてゆく・・・

純「試着室行きましょう!澪先輩!」

澪「うん、わかった」

純も私に話しかけなくなった

もう知らない、純なんて・・・











澪「ふぅ、今日は楽しかったよ。ありがと、二人とも」

純「いやいや、褒められるようなことなんてしてませんよ~」

梓「本当、そうだね」フンッ

純「あ、梓!」

私は純に対して不機嫌な態度を見せた

それに気づいた純

純「梓、ちょっとちょっと」

梓「な、何よ!」

純「いいからいいから・・・澪先輩はそこで待っててくださーい」

澪「うん、わかったよ」





純は私を、澪先輩の耳に聞こえない程度の場所へと連れていった

純「悪かったね、梓にとっても貴重な時間だったのにさ」

梓「・・・」フンッ

純「まぁまぁ、本当ごめんなさい」

梓「・・・」プンプンッ

純「でも・・・やっぱり梓には勝てないね」

梓「・・・え?」

純「試着室にいたときさぁ・・・」




純『どうですか?似合ってますか?』

澪『うん、サイズもピッタリだね』

純『やったー! 買おう買おう♪』

澪『・・・あのさぁ、純ちゃん』

純『なんですか♪』

澪『梓のことなんだけど・・・』

純『梓がどうかしたんです?』

澪『その・・・私達が卒業しても・・・梓の相談役でいてくれないかな?』

純『・・・』

澪『梓は・・・大事な後輩だから、心配で心配で』

純『・・・』

澪『あ、軽音部に入ってくれなんて言ってないから!ジャズ研もあるし、無理しなくていいよ、そこは・・・』

純『心配しなくてもいいですよ。梓は私にとっても大事な親友です』

澪『純ちゃん・・・』

純『親友の相談ならなんだってのりますよ! 先輩方も心配なさらずに』

澪『・・・ありがとう、純ちゃん』

純『へへーん』




梓「・・・」

純「今日は二人で帰りなよ。適当なこと言って、先に帰っておくからさ」

梓「純・・・」

純「大事な先輩との時間を潰した罰だよ。じゃあね」

純・・・

ありがとう

ずっと友達でいようね




澪「純ちゃん、急に野暮用ができたって言って、帰っちゃったよ」

梓「そうですか・・・」

澪「二人で帰ろうか」ニコッ

梓「は、はい」

なんでだろ・・・緊張してる








澪先輩は本当にかっこよくて、美人で、頭もよくて・・・

他の先輩方の前では怖がりなところを見せるけど

澪「今日、元気なかったね、梓」

そういうギャップもかわいくて・・・

澪「梓?」

梓「あ!?す、すみません」

澪「どうしたの? 本当に」

梓「いえ、なんでもないです・・・本当に・・・」

澪「何か頼みごとがあるなら、何でもいいなよ。私達ももうすぐ卒業だから・・・」

澪「梓にもなかなか会えなくなるし・・・」

澪先輩・・・


梓「あ・・・あの・・・」

梓「・・・手・・・・・・・す・・・か?」

澪「ん?」

ダメだ・・・うまく言えない

梓「手・・・つないでもいいですか!!!」

澪「・・・え?・・・」

ダメだ、子どもみたい・・・こんなこと頼むなんて・・・




ギュッ

あれ?

この手の感触・・・




澪「梓はかわいいな」クスッ

梓「・・・//」

やばい・・・顔が真っ赤に・・・//

澪「梓」

梓「はい?」

澪「ずっと一緒だよ」

梓「・・・」






その後は緊張してて、何話してたのか忘れちゃった

家に着くまでずっと手をつないでた事は記憶にある

通行人から「仲良し姉妹」なんて口にする人もかげではいたけど・・・

部活動の先輩後輩

でも澪先輩は・・・







私の

憧れで

大好きな

先輩です




END