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男「いやぁ、なかなか面白い映画でしたね!」グッ

律「だなー □△のシーンなんか興奮しちゃったぜ」ハハ

男「そこもよかったですね でも僕はやっぱり最後のあのシーンかな!!」

律「まさかあそこで来るとは思わなかったよな」

男「ですねー」

店員「お待たせいたしました レモンティーです」

ゴトン ゴトン

店員「ではごゆっくり」

律「のど渇いてたからうめーな」チュー

男「映画館だとポップコーンもあるので早々に飲み終わっちゃいますしね」チュー



ゴクゴク カラン

律「その、さ 今日はありがとな 楽しかったよ」

男「と、とんでもない!誘ったのはこっちですし礼を言いたいのは僕の方ですよ」

男「律さん、今日は忙しい中、わざわざ私に付き合ってくれてありがとうございました」

律「わざわざだなんて…」

男「…」ニコッ

律「わかってたのか?」 

男「…はい」コクッ



男「薄々感じてはいたんですよ どうも律さん、僕といる時ちょっと元気ないなーと」

男「あの放課後の日、思い切って誘ってみましたがどうにも僕じゃ律さんを楽しませる事はできなかったようだって」

律「わり、私そんなに態度に出てたかなー… 男は一生懸命私の為に行動してくれてたのによ」

男「そんな事無いですよ でもやっぱり、好きな人の事ぐらいわかってやれなくちゃ『男』とは言えないじゃないですか!」

律「ハハハ、お前いいヤツ過ぎるよ」

男「お褒めに預かり光栄です」フフッ

律「参ったわ」フウッ 

律「そうさ 今日一緒に映画観に来たのはさ、ある事を言う為だったんだわ」



男「はい」ゴクリ

律「男はすごくいいヤツだしさ、真面目だし、真摯だし、まさに理想の男性って感じだ」

律「例えるなら白馬の王子様かな」

男「僕はそんなに大した人間じゃないですよ」

律「いーや!まさに完璧な男性だ!」ビシッ

律「でもさ、なんていうか大人なんだと思う」

律「私はまだまだガキんちょ、子供だからさ」

律「不相応なんだ、むしろ私の方が」

男「そんな事はないですよ 元気で素敵な女性ですよ」

律「へへへー 照れるぜぃ」ヘヘッ



男「だからこそ、律さんには元気でいてほしい」

律「相性の問題なんだと思う きっと私がもっと大人だったらさ、1発でホレてたと思うんだ」

男「ありがとう、その言葉で僕には十分過ぎる位です」ニコ

律「本当に、ごめんな」

男「いえいえ」

男「それじゃ、出ましょうか」

律「おう」

男「会計お願いしまーす」



カランコrン

店員「ありがとうございましたー」

スタスタ

男「今日は1日ありがとうございました」

律「私こそありがとな 有意義に過ごせたよ、ホントだぞー?」

男「ええ」フフッ

律「ん?どうした?」

男「いや、やっぱり元気な律さんは素敵だなと再認識しましたよ!」

律「はっ、反応に困るだろっ!」ビシッ

男「痛っ!」



プシュー キイイイイン ガタンゴトン ガタンゴトン

律「ふー わが町に戻ってきたー!」ノビノビ

男「今日、ここで僕はツッコミ損ねちゃったんですよね」

律「ああ、そうだったな」

律「男たるもの、些細な事でもしっかりと掬い取らないとダメだぞー?」

男「勉強になります!」

ピッポ ピピポッ♪ ピッポ ピピポッ♪

男「…ふぅ!」

男「結局僕は振られちゃったわけですが、これからも友人として付き合ってくれますか?」スッ

律「ああ、勿論だ!」ガシッ

男「それでは 次会うときまでにツッコミの腕を上げておきます!」

律「おう!楽しみに待ってるぜ!」

律男「それじゃ!」



スタスタ

律(惜しい事したかなあ あんないい男いないよな)

律(でも、今はまだ馬鹿やってたいから)

律(澪と、唯とムギと梓と、まだ私はやって行きたいから)

律(いよっし、心入れ替えてあと1年間の高校生活、がんばるぞー!)

律(と、その前に 澪には謝っとかないとな)

律(まさか… 映画館のあの人は違う…よな)

ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャ

律「あ、澪?私だけど」

『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。』

律「あれっ やっぱどっかに出かけてんのかな」

律(仕方ない、夜にもう一度電話かけるか)



アオーン!オン!オン!オン!

澪(はあ… 結局途中で帰ってきちゃったな)ゴロゴロ

澪(チケット 無駄にしちゃったな)

澪(ママには映画見る前に具合悪くなっちゃって友達には悪いけど帰ってきちゃったと説明したけど)

スッスッスッスッスッスッ トントン

澪ママ「夕飯食べられそう?」

澪「ごめん… 食欲無い」ボソッ

澪ママ「そう… 明日も日曜で休みだしぐっすり休んで治してね」

澪「うん」

スッスッスッスッスッスッ

澪(今ご飯なんてのど通り過ぎないよ…)



澪(家に戻って、1人になって考えてみたけど)

澪(考えれば考えるほど頭の中がグチャグチャになってくる)

澪(律は親友なのに、私は…)

澪(律は私のためにたくさんの事をしてきてくれたのに私は邪魔ばかり)

澪(ムギにあれだけ心配かけて励まされたのに… まだ逆戻り)

澪(唯や梓や和だって私が気がついてないだけできっと)

澪(押し潰されそうだよぅ 誰か…たす…けて…」スウ



ガッチャン

律「ふぃー食った食った」

律「んじゃかけなおすか」パシッ

ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャッ

『おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません。』

律「あれー?もしかして澪のヤツ、電源切りっぱか?」

ピッ

律「ふー」ドサッ

律(今日は疲れたし、さっさと風呂入って寝ちゃうか)

律(澪には、明日家に電話してみっか)



テッテッテッテッテッテッテ カッチャン

律「は~ いい湯だった」

律「よいしょっと」ボスッ

律(今日は色々あったなー 彼とデートへ行って…、食事して、映画観て、喫茶店でティー飲んで、それでー振ったと)

律(我ながら調子にノリ過ぎだよなー)ゴロ

律(あーもう私の前にゃ、いい男現れないんじゃねーか?)

律(一生の男運使い切った気がする それくらい真っ直ぐで、誠実で、いいヤツだったな)

ゴロゴロ ドスン!

律「いって!」ムクッ

律(ああ、未練タラタラしい!私らしくないぞ!)ボスッ

律(私は今を選んだんだ!それだけだ!じゃあおやすみっ!!)



チュンチュンッ

澪「ん…」モゾッ

澪(もう朝か 体がダルい)ゴロ

トットットットットットット コンコン

澪ママ「起きてる?」

澪「うん」

澪ママ「朝食食べられそう?」

澪「ちょっといいかな…」

澪ママ「そう… お腹空いたら言ってね おかゆ作ってあげるから」

澪「うん、ありがとうママ」

澪ママ「それじゃあゆっくり休んでなさい」

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