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最後のプロローグ



(お前も、三谷と同じ目をするのか)

ミツルは、キャンチョメの目に今はもういない勇者の面影を見た。
バトルロワイアルが開始されて早々といなくなった彼。
あれだけ自分に突っかかってきたというのに、あっさりと消えてしまった。

(……気に入らない)

思い通りにならない現実を。
不当に奪われた妹を。
自分に何も言わず消えた――を。
気に入らないからこの手で、やり直す。

「戦う。その為に俺はいる」

ミツルは宙に無数の光弾を浮かせ、一斉に発射させる。
旅人になりたての頃とは違い、一つ一つが必殺。
耐えられるものなど、幻界の中でも数少ないであろう。

「そうだね、戦おう」

一方のキャンチョメ、拳を横薙ぎに一振り。
たった、それだけの動作で向かってきた光弾は全て掻き消える。
これにはミツルも眉を顰めるほかない。

「ここまで戦ってきたんだ、言葉だけで止められるとは思っていないから」
「はっ。そんなもので止められるものか。否、止めてなるものか」

言葉で止められる安い決意などミツルは持った覚えはない。
全ては未来、妹が笑って暮らせるような光景を作ることのみ。
光り射す日常の奪還という“願い”だけが今までのミツルを支えてきたものなのだから。

「優勝して“願い”の成就。それ以外の思いなど全て不純物に過ぎんっ!」
「……それでも、僕は――否定する。世界はもっと広いんだ、“願い”だけが大事なんじゃない!」

槍と拳が光速で交差し、離れていく。
そして、再び接近。触れ合うたびに風が荒野の大地を吹き抜ける。

「否定? 否定だと……ククッ。クハハハハハハハッッ!!! ハ、ハハハハッッ! 否定と言ったか、お前!
 ふざけるなよ、俺の“願い”をそんな一言で片付けるのか……」
「……!?」

キャンチョメは世界の温度が氷点下に下がった感覚さえ覚えた。
ミツルの体内の魔力が極限まで練り上げられ、杖に凝縮されていく。

「消えて、なくなれッ!!」

ミツルは杖を地面に突き立て、大地に魔力を注ぎ込む。
瞬間、キャンチョメを中心として巨大な魔法陣が突如出現した。
やばい。考えるよりも、身体が先に動いた。
即座にキャンチョメは魔法陣から避難をするがもう遅い。

「沸黒波動獄」

ミツルの言葉が紡がれると、周囲を透明なレンズが覆っていく。
レンズの中に閉じ込められたキャンチョメに逃げる場所は存在しない。
漆黒波動獄とは乱反射したレーザーがレンズ内の水分を加熱し、血液ごと人間をを燃やす技なのだから。

「まだだよ!」

加熱が始まる前に、キャンチョメはレンズの壁へと拳を振り上げ一閃。
一発でレンズの全体に罅が入り、ガラスのように砕け散る。

「鉄の拳は何だって、砕けるんだ」

どんなものだろうと打ち砕く鉄の拳、それは今はキャンチョメだけのものではない。
ガッシュのものでもあり杉村のものでもあり――フォルゴレのものだ。

「フォルゴレはこんな程度じゃ諦めないんだよ」

今までの積み重ねがこの拳だ。悩んで苦しんだ末に見つけた武器。
それは約束された勝利の拳。
もう迷わないし、負けもしない。

「鉄の拳、か。鉄程度で俺の魔法が破れると思うな」

ミツルはキャンチョメの言葉を鼻で笑い、杖を振り上げる。

「チェックメイトだ、魔物」

ミツルがニヤリと笑い杖を降ろしたと同時に、再び魔法陣が地面に描かれる。
出現した魔法陣は先程のものと同じであり、それが意味するのは。

「保険はかけておくべきだろ、魔法にも」

キャンチョメが壊したはずのレンズの檻が形成されていく。
そう、ミツルは最初の魔法である沸黒波動獄を二重に詠唱していたのだ。
一つはそのまま解放し、残りの一つは保険として遅延しておいた。
最初の魔法を破り油断していた所で発動するのが肝である。

「もう逃がさん。今度こそ、死に絶えろ」

二重の魔法による完全なる一撃、顕現せよ。

「沸黒波動獄」

レンズの檻の中でマイクロ波が乱反射を始めた。
そして、キャンチョメの体内の水分を沸騰させ、ついには肉体自体を破裂させるのだ。
これに耐えられる者などミツルが今まで出会ってきた中でも手で数えられる。

「何、だと……?」

バキンと甲高い音をあげ、レンズの檻が壊れていく。

「鉄の男は負けないって誓ったから」

プスプスと大地が焼け焦げているにも関わらず、キャンチョメ自身に致命傷はない。少し、服が焦げているだけでダメージはほぼないに等しい。
嘘だ、ありえない。
目の前に今も悠然と立っているキャンチョメの姿に、頭から滴り落ちる汗が地面へと垂れ落ちる。

「行くよ」

短い言葉を皮切りにキャンチョメの姿が視界から掻き消えた。
ミツルは混乱していた頭を無理矢理に冷やし、瞬時に横に飛び込んだ。
瞬間、ミツルがいた場所にはキャンチョメが拳を突き出している。

「返り討ちにしてやる、よっ!」

接近、そして交差。魔力による身体強化を自分にかけて、ミツルは体感速度をあげていく。
右手に杖を。左手に仮面ライダーファムの固有武器であるレイピアを。
けたたましい音を上げながら二人の戦士は荒野を縦横無尽に駆け抜ける。

「僕の拳は鉄! ぶち抜き、砕き、勝利を掴むっ!」
「ほざけよ、魔物! お前の拳は届かん。所詮は、その程度のものだっ」
「届くさ。思いを抱き続ければ、きっと」
「抱き続けるだけで俺を倒せると思うな……!」

右ストレートをミツルは身体を半身ずらすことで回避。
拳の通った後にはとても人間では出せない風切り音が発生した。
続いて、回し蹴り。ミツルは上空に飛翔し、一旦は安全圏へとフィールドを変える。

「詠唱――開始」

このままやられっぱなしは癪に障る。
ならば、打ち返してしまえばいい。それだけの力を自分は持っているのだから。
数えるのも馬鹿らしくなるくらいの光弾を瞬時に生成。
今度は拳を振る隙さえも与えない。

「穿て、魔弾の雨」

光の雨が荒野に突き刺さる。生えていた雑草は跡形もなく世界から消失し、土は粉塵をあげて大地から舞い上がる。
これで死ぬとは思っていないが、暫くは動きが封じられるはずだ。
痛みがわからないバカでもない限りは安心安全設定の攻撃、ああ素晴らしきかな。

「うおおおぉぉおぉおおおおっっ!!!!」

ああ、そうだったとミツルは再確認する。
今まさに相対している奴は。
光弾の雨を受けながらも上空に天翔けてこちらに向かってくるのは紛れもなく――特大級の馬鹿だったと。

「届かせるっ! どこまでもっ!」
「どこまでもは無理だ。俺が撃ち落とすからなぁっ!」

二つの閃光がぶつかり合う超常の戦闘はまだ、終わらない。
キャンチョメが拳を届かせるまで。
ミツルが“願い”の成就に至るまで。
命煌めく戦場が、激しさを増していく。
そして。

「ふん……あっちでも始まったみたいだな」
「レオ!?」
「丁度いい。ここにいる全員を纏めて殺してやる。そこをどけ、魔物ッ!」
「させない、僕が皆を護るんだからねっ!」

全てをやり直す“願い”を掲げるは最後の旅人、ミツル。
王へとなる覚悟を決め、気高き魂を持った魔物、キャンチョメ。
二人の戦いは大きな波紋を放ちながらうねりを生み出し、世界の終末へと向かっていく。

「見れば見るほどアホらしくなっていくな、本当に」

レオはあくびをしながら眼前の闘いを遠目で観察していた。
飛んだり跳ねたり壊したり、お前等は本当に人間か。
考えるのも馬鹿らしくなり、レオは座り込んでのんびり水を飲み始めた。

「んっ。この水うまいな、あの世界の水とは格が違う」

ペットボトルに入っていた水を飲み干し、次は支給されていた乾パンをポリポリと食べる。
機械を殺して回る旅路では味わえなかった落ち着いた食事だ。
もぐもぐ。ばくばく。
ああ、うめえと目の前の万国びっくりショーを遥かに超える二人組からは目をそらした。

「飯も食ったことだし寝るか。起きたら全部終わってんだろ」
「アホですか、お前は~~~~~~!」

それなりに満腹になった身体は睡眠を欲している。
眠くなったら仕方ねえな、そう思ったレオは見張り番をアシャに任せて眠りに落ちる、そのはずだった。
目を開けるとそこには自分の安眠を邪魔するちびっこい女。
ああ、関わりたくない。

「かったりぃ……」
「お前は何寝てるんですか~~~~~~~~~!!!!」
「あ? 眠たいから寝るんだろうが。見張りならこいつがいる。せっかく、アイツらの流れ弾が飛ばない所まで避難したんだからよ」
「助けに行けですぅ!」
「無理言うな。あんなのに割り込めるか」
「仲間じゃないんですか!!?」
「仲間というか……同盟っつーか」
「どっちにしろ助けに行くですよっ、レオっ」
「やめとけって……っとちょっと待て。お前どうして俺の名前を」

レオが少女――翠星石に理由を聞こうとしたその時。
横から声をかけてきた男が一人。

「レオ! 無事だったか!」

男は数分前に別れたはずだった『杉村』。
彼は手をこちらに振り小走りで駆け寄ってくる。


「あいつもお前の同盟仲間なんですか?」
「ああ、あの野郎は――」

レオは『杉村』に対して苦笑し――。

「――俺の敵だ」

――生成した炎玉を盛大にぶん投げた。

「お前、何勝手に俺の“ダチ”に化けてやがる。殺すぞ?」

『杉村』は軽く横に跳ぶことで炎玉を躱す。
レオは依然と変わらないニヤけづらに眉を顰めた。

「……ふふっ、よくわかったね。レオナルド・エディアール」
「スギムラはそんな胡散臭い笑い方はしねぇ」

杉村とレオは出会って数時間しか一緒に行動していない。
その数時間で相手の全てがわかった訳でもないし、杉村も自分のことを全てわかっていた訳でもない。
だが、それでも。

「お前からは血の匂いが嫌になるぐらいするんだよ」
「おっと、これは失敗だった。どこかで洗い流してくるべきだったかな」
「アホ抜かせ。騙すんだったらもっと演技を勉強して出直してこい」

あの短いながらも濃密な時間はレオの人生の中でも一際輝いている。
その輝きを姿を似せただけの偽物に隠せるものか。

「大人しくしているつもりだったんだがな、全く。この世界では戦ってばっかりだ」

レオは横に控えていたアシャと合体し、鎧をまとう。
炎の異名を持つ防人がここに産声を上げる。

「敵だってわかっていれば話は簡単だ。斬るぜ」

形成するのは灼熱の太刀。
アシャの恩恵による炎の力が指先から外へと漏れ出していく。

「形成」

その一言と同時に、レオの右手には灼熱の太刀が握られていた。
パチパチと火花を散らして誕生の産声を上げる太刀は赤一色。
それは触れるもの全てを燃やし尽くすフランベルジュの如く。
灼熱の太刀を手に添えてレオは前を向く。

「ちび女、お前は下がってろ。こいつは俺の獲物だ! おいお前。その偽物のツラ、ひっぺがしてやるよッ」
「できるものならやってみせるがいい」

レオは地面を強く蹴って、太刀を縦に横にと振るうが、『杉村』へと届かない。
何合か太刀と拳がぶつかるが、『杉村』の身体に傷をつけることは叶わず。
これ以上は埒があかないと判断したのかレオは一旦後退。太刀を炎玉へと変えて投げつけた。
即座に『杉村』は横に跳び、炎玉を回避する。
その回避の間、レオは右手を天高く振り上げ、言の葉を紡ぐ。

「喰いつくせ、炎の龍!」

刹那、レオの右手の上空には炎で形作られた龍が現れた。
龍は火の粉を吹きながら獰猛に声を張り上げる。
右手を降ろす。龍は天翔けながら大口を開け『杉村』に喰いついた。

「足りないね、ドラグレッダーの方が強かった」

炎で視界が見えないのに反して、声はレオの耳に嫌になるくらいにはっきりと届く。
そして、悪寒を感じたレオは横に飛翔。態勢のことを頭に入れずに飛んだ為に身体に泥がついてしまう。
だが、そんなことを考える余裕は今のレオになかった。
なぜならつい一秒前にいた場所には閃光が突き刺さっていたのだから。

「こいつは……やべえかもな」

冷や汗混じりにレオはため息をついた。
正直、勝てる気が全くしない。
赤き血を浴び、身体能力が大幅に向上したというのに目の前の敵はその自分を安々と乗り越える。
逃げ出すことを視野に入れたがもう遅い。既にレオは敵にロックオンされている。
この場を切り抜けるには、意地でも戦って倒すしかない。

「ざっけんなよ、簡単に死んでたまるかッ!」
「死ぬんだよ、人は脆く儚いからね」

炎の煙が晴れた瞬間、二つの影が勢い良く交差する。
再び形成し、レオの両手に握られた太刀と『杉村』の拳が激突し、離れていく。
返し刃で『杉村』の首筋に小さな切り傷ができた。
咆哮。レオは縦横無尽に太刀を振るい、拳の先へと届くようにと士気をあげる。

「人は脆くねえっ! 少なくとも、お前の本物は脆くも儚くもなかったんだよ!」
「だが、死んだ。杉村弘樹はもうこの世界には存在しない」
「……っ。あのバカ、生き急ぎやがって」
「悲しむ必要はない、君もすぐに彼の元へと行くことになる」
「ぬかせっ! まだ、俺の運命はまだ続いているんだ。こんな所で転んでたまるか」

横薙ぎの太刀の一撃、拳によるガードで打ち払われる。
太刀が折れ、刀身が消えた。
その隙を『杉村』は逃さずに追撃――正拳突き。
レオは後方へと跳躍。追撃を紙一重で躱す。

「その運命に飲み込まれるのが決まっているのにかい? 防人、レオナルド・エディアール」
「黙れっっ!!!! 糞食らえな運命に俺は最後まで抗うんだ!」
「ならば、その理想を抱いたまま死んでいけ」
「冗談っ、死ぬのはお前だ。何せ、俺はあいつの分まで背負っちまったんだからな」
「背負うって何をだい?」
「お前にはもったいないくらい大切なものだ」

レオは不敵に笑い、両手に一本ずつ太刀を形成。
『杉村』目掛けて左右からぶつかるように投擲する。

「この程度の攻撃で殺せるとでも? あまり舐めないでほしいものだが」
「はっ。俺の攻撃がこれで終わりだと思うか?」

左右から飛んできた太刀を軽く躱した『杉村』はレオの間合いへと駈け出した。
投擲を躱され接近されたが、レオの笑みはまだ消えず。
再び、太刀を形成し投擲する。
『杉村』は前と同じように投擲を躱そうとするが。

「四方向からの攻撃!?」

一番初めに投擲した太刀がUターンをして返ってきたのである。
前後左右から炎の刃が『杉村』を襲う。

「ならば、全て消し去るだけだ」

『杉村』はその場で立ち止まり、後方へと回転しながら飛翔する。
炎の刃を飛び越えることで回避し、地面に着地。
炎同士がぶつかりムラができた瞬間、掌底を一閃。
掌底の風圧で炎が掻き消え、レオへの道ががら空きとなる。

「もう一度言おうか。舐めるな」
「舐めてんのはお前の方だろうが、偽物ッ!」

だが、それはすなわち『杉村』への道ががら空きになるのと同意義である。
この千載一遇の好機を逃す程、レオは戦闘に対して音痴ではなかった。
疾走。地面に火の粉を散らしながら勝利への道を走り抜く。

「お前が何考えてるかは知らねえけど……その胡散臭いツラ諸共燃え尽きろッ!」

レオは気力全てを注ぎ込んだ太刀を『杉村』の胸へと突き刺した。
形成解放、形の解かれた太刀が炎の塊へと変わり『杉村』の身体を溶かしていく。
前の炎龍とは違って、正真正銘の本気の一撃だ。

「がああああああああああああああああああああっ!!」

耳をつんざく絶叫と共に『杉村』は融解し、最後には消し炭一つ残らなかった。
ただ、そこにあるのは炎の残り火だけ。
レオは戦いが終わったのだとほっと一息をつき――。

「避けるですううううううううううううううううううううううっ!!」

後方から突然感じた殺気と翠星石の声に振り返るのと同時に閃光がレオを貫いた。
レオは何が起こったのか理解できないといった表情を浮かべ、閃光が迸った元を見る。

「やあ、無駄な闘いをご苦労様。安心して死んでくれていいよ」

視線の先にはニコニコと意地の悪い笑みを顔に貼り付けて、賢者ヨキがゆっくりと荒野の戦場へと上がった。
血反吐を吐きながら、レオの身体は力を失い地面へと倒れこむ。
翠星石は即座にアールマティと合体し臨戦態勢を整える。
彼女にとってヨキは仲間、姉妹である蒼星石を殺した因縁ある宿敵だ。
自然と瞳には怒りの情が浮き上がってきた。

「クシャスラによる分身とスプンタ・マンユによる変化の併用、殺気の意図的な消失。思ったより疲れたが……今の私には苦にならない」
「お前、よくも……!」
「よくも? 君は何を言ってるんだい? この世界は闘争によって是非を決めるのだろう? 私は至って正当だよ」
「お前、カントリーマンをどうしたんです! 答えるですぅ!」
「ああ、そうそう。そのことについてだが君に伝えたいことと渡すものがあるんだ。まずはこれだ。君に返すよ、彼の形見だ」

口を三日月に釣り上げて、ヨキはゴミを投げ捨てるかのように銀色の物体を地面へと叩きつける。
それは、生前にカントリーマンが使っていた愛用のメス。
くすんだ銀色に染み付いた赤が彼の最後を物語っていた。

「最後まで惨めに足掻いていたよ、実に滑稽だった。あっはっはっ」
「あ、ああっ……!」
「残 念 だ っ た な !」
「うあああああああああああああああああああああああっっっっ!!!!」

もう限界だった。一分一秒でも早く、眼前の敵を殴りたい。
翠星石は涙を撒き散らしながら拳を強く握りしめ、大地を駆け抜けた。
真っ直ぐの右ストレート。風を突き抜けながらの一撃はヨキを容易く突き破る。

「おいおい、私はここだよ」
「いいや、私こそが本物だ」
「それは違う、偽物は君だろ」
「っ!? 嘘、です……」

翠星石が周りを見ると、いつの間にかに無数のヨキが存在し、
不敵にかつ気味の悪い笑い声を上げて彼女を完全に取り囲んでいた。

「これだけの数を相手に」
「君はどうするのかな?」
「諦めて」
「死ぬのが」
「いいんじゃないだろうか」
「人がフラフラで横になっている時にごちゃごちゃうるっせえんだよ!!!!」
「!?」
「君は……!?」
「生きていたのか!?」
「幻像よ、枯れ落ちろ。死骸を晒せ――――っ!」

走り続けると誓った防人が戦場へと舞い戻る。
上空で生み出した炎が雨のように落ちて、ヨキの幻像を貫いていく。
それはアシャの力を全面に押し出した防人の意地。炎の雨は苛烈にして美しくヨキの幻像を全て屠った。
それを見て、ニヤリと笑い、レオは立ち上がる。

「何、勝手に殺してくれてんだ……!」
「ほう……寸前で躱して致命傷を避けたか。やはりここまで生き残ってきただけはある」
「こっちは譲れねえ“願い”背負ってんだ! 死ねねえ、負けられねえ! 俺は、まだ……走り続けなければいけないんだよ!!!」
「ふむ、だがそのマラソンはここで終わりにしてもらおう。君達二人が立ち向かった所で私に勝てるとでも?」
「じゃあ、二人増えたらどうだ?」

抑揚のない声と銃弾がヨキの言葉を遮る。
即座にスプンタ・マンユによる千手の壁を展開、銃弾を届かせない。
だが、それに驚く様子もなく乱入者、桐山和雄は淡々とレミントンM870を仕舞い、カードデッキを取り出した。

「変身。う、忘れていた。この言葉を言わなければな。仮面ライダー桐山和雄、ここに参上」
「カズオ……!」
「済まない、遅れてしまった。遅れた分の損害はこれから俺が取り返す」
「……真紅は?」
「死んだ。だが、俺の胸の中に――生きている」

簡素な会話も程々に。桐山は共に来たキクがヨキを抑えている内に必要な行動を起こす。
デイバックを開け、二つの武器をレオへと投げつけた。

「これは……あの仮面ライダーの! それと、俺の刀じゃねぇか!」
「使え。この二つは今のお前に必要なものだろう」
「……いいのかよ。俺が使っても。形見なんじゃねぇのか」
「そんなことを言う程の余裕はない。早くしろ。キクが耐えている内に」
「わかった。それじゃあ使わせてもらう」

龍騎のカードデッキもとい仮面ライダー龍騎はレオがこの世界に入って、始めて出会った異物である。
いわば、これが始まり。
掌に握られている真紅のカードデッキは燃え滾る炎を表している。
レオは鼻を鳴らして、カードデッキを首輪へと写す。
ああ、これは自分にとってはおあつらえ向きのものだ。
更なる高みへと、昇る為に。
それを成すだけの力がこのカードにあるのだから――!

「変身」

炎龍の仮面ライダー、龍騎が今ここに再び。
右手には使い古した愛用の刀を携えて。
名を掲げるは――仮面の防人、赫炎のエディアール。

「いつまでも、どこまでも。走り続けてやるさ。この手が“願い”を繋ぐまで」



【願い受け継ぐ仮面の防人/きっと彼もスケアクロウ】


【D-6/一日目/夕方】

【レオナルド・エディアール@WaqWaq ワークワーク】
[状態]:脇腹軽傷
[装備]:アシャ@WaqWaq ワークワーク、雛苺のローザミスティカ、カードデッキ(龍騎)、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎
    エディアール家の刀@waqwaq 
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:自分で在り続けるために走り続ける。
1:闘う。
※由乃の返り血を浴びています。


【桐山和雄@バトル・ロワイアル】
[状態]:疲労(小)、ダメージ(中)、重傷(治療済み) 、
     精神に重大な負傷(徐々に回復)、
     「愛」の概念を思い出しました
     「孤独」の概念を思い出しました。
     「誇り」の概念を知りました。
[装備]:カードデッキ(ナイト)、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎 、
     ハルワタート@waqwaq
[道具]:基本支給品×4、たくさん百円硬貨が入った袋(破れて中身が散乱している)、手鏡
     水銀燈の首輪、水銀燈の羽、デリンジャー(2/2)@現実、
     首輪探知機@オリジナル、
     千銃@ブレイブ・ストーリー~新説~、基本支給品、
     ブーメラン@バトルロワイアル 、レミントンM870(8/8) 、レミントンM870(7/8)
     レミントンM870の弾(16発)
     神業級の職人の本@ローゼンメイデン
[思考・状況]
基本行動方針:アリスゲームを守る。そのために影の男を殺す。
1:闘う。
【備考】
※参戦時期は死亡後です。
※リュウガのカードデッキは破損しました。
※ローザミスティカと深く通じ合えば思い出すという形で記憶の継承ができます。
 それ以上のなにかもありえるかもしれません。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。
※ジュンの裁縫セットは壊れました。
※ジュンの技術を修得しましたが本人ほどの異常な才能はないので技量は劣ります。
※小四郎の忍術を修得しました。
※今の桐山では”願い”インストールに耐えることができません。
  もし強行すれば桐山は”七原秋也”になります
※コトは死にました。
※白髪鬼のアイテムはいくつかキクが持っています。



【キャンチョメ@金色のガッシュ!!】
[状態]:《白色のキャンチョメ=Man of steel》
[装備]: 闇の宝玉@~新説~ブレイブ・ストーリー
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:仲間を探す
1:闘う。            
[備考]
何故かパートナーがいなくても術が使えることは理解しました。
本がフォルゴレ以外でも読めると知りました。
フォウ・スプポルクを修得
シン・ポルクを修得(効果:限りなく全能なるメーノーグ)
とれる姿は一つになりました
参戦時期:ファウード編以降




【ミツル@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:健康
[装備]:ミツルの杖@ブレイブ・ストーリー~新説~、 
    仮面ライダーファム(デウス因子吸収による存在変容)@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、不明支給品×1、BIM(爆縮型)@BTOOOM (7/8)
不明支給品×2~4(ゼオン、三村(武器ではない)、不明支給品(ノールの)、
     チャンの首輪、ノールの首輪、ゼオンの首輪、BIM(クラッカー型)×5@BTOOOM!、
[思考・状況]
基本行動方針:妹を生き返らせる。手段は選ばない
1:闘う。
[備考]
参戦時期:ゾフィが虚になった後。
魔法を使うと体力消耗。
※未来日記の世界についてある程度の情報を得ました。
※9thは危険だと認識しました。
 雪輝、というよりも時空王に利用価値を見出しました。
※ミツルの目には女神像は由乃ではない姿に映りました。
※デウス因子を取り込んだ仮面ライダーファムはデッキを使用できません。
※仮面ライダーファム(デウス仕様)の性能:限りなく全能なるゲーティーグ“だった”。


【ヨキ@WaqWaq】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(小)、BMによる火傷 (処置済み)、
     スプンタ・マンユはクシャスラの能力使用可能、首輪解除
[装備]:スプンタ・マンユ(玉四つ、ドラグブラッカー、蒼星石のローザミスティカ、クシャスラ完食)
     @WaqWaq、ヒミコのレーダー@BTOOOM!、スタンガン@BTOOOM!、
[道具]:
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して赤き血の神を抹殺する
1:闘う。
※神の血をあびたことで身体能力大幅上昇
※どれほどパワーアップしたのかは後続にお任せします




【翠星石@ローゼンメイデン】
[状態]:健康
[装備]:庭師の如雨露@ローゼンメイデン 、
    護神像アールマティ@waqwaq、カントリーマンの玉四つ@ブレイブ・ストーリー~新説~
[道具]:
[思考・状況]
基本行動方針: 闘わないで済む世界が欲しい
1:…………闘う。
[備考]
※参戦時期は蒼星石の死亡前です。
※waqwaqの世界観を知りました。シオの主観での話なので、詳しい内容は不明です
※護神像アールマティに選ばれました。
※シオとヨキが黒き血の人であることを知りました。
















「全部、予定通り。僕達の盤面は狂っていない」

「ククッ、ならば妾達も動くとするか、ユキテル」

「ええ、オンバ。では行きましょうか」



「僕 達 の 為 に 闘 っ て く だ さ い ね 馬 鹿 み た い に」



那由多の海で少女は涙する 投下順 冥界に踊るデウスの嬰児たち
降り立つ、長い道歩む少年の前に 時系列順 冥界に踊るデウスの嬰児たち


鉄の少年、その終焉 キャンチョメ 決意の夜
ミツル
レオナルド・エディアール 比類なき善の左手
降り立つ、長い道歩む少年の前に 桐山和雄
賢人は無限の幕、羽織り 翠星石
ヨキ






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