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**ジジイは飛ぶよ、どこまでも ◆1yqnHVqBO6
歴史を感じさせる大学の屋上に鬼が立っていた。
純白のタキシードと白く染まった髪は月に照らされ、
青い亡霊のような印象をも抱かせる。
死の苦痛を味わうことを願い死んだ津幡共仁は命を与えられ、
満足しながら敗れた殺し合いに再び参戦することとなった。
そう、彼は己の闘いに欠片も未練を残していなかった。
神聖視したのは生き残りを賭けた戦い。
唾棄すべきは受身に過ぎない対応者としての道。
しかし、歩みきった上で断たれた決闘者の道を二度も選ぶ気は毛程もない。
なら自分は何の道を歩むべきなのか。
構内で物資を調達した際、
この戦いに参加している香川英行という人物の論文から
ミラーワールドという未知の世界と、
己の信念に基づく正義に従い行動しようとした彼の意思を知ることができた。
まるで英雄のようだとそれを読んだ狂人は思った。
…………英雄の道。津幡共仁はゆっくりとその言葉を吐息と共に口にする。
それは強力な『兵器』を与えられた彼にはとても相応しい道であるように思えた。
「面白いじゃあないか」
口の端を吊り上げながら白髪鬼はそう言う。
慈愛に満ちた英雄として弱者を守り、強者と戦い、影を打倒する道を切り開く。
それに飽きたら修羅を生きる冷酷な英雄として屍を築きあげ、勝利への道を目指す。
自分ならどちらの道も誇りと知性を以て歩むことができるであろう。
釣り上げた口をハッキリと笑みの形に変え、
意気揚々と屋上の縁から空へと足を踏み出す。
重力に大人しく従いながら考えるのはもし優勝できたのなら何を望むかということ。
死の苦痛を味わったのだから、次は不死の絶望を味わおうか。
それとも全知の虚しさを味わおうか。
はたまた全能の孤独を味わおうか。
月が作る影の濃さは老人が地面に近づけば近づくほどに増していく。
まあ、いい。願いを決めるのは優勝してからでかまわない。
今はただこの世界を楽しむことに専念すれば良い。
「合体だ。クシャスラ」
彼と共に落下していた『兵器』はその言葉を聞くと老人の体を包み、
主が潰れたトマトとなる寸前に翼人へと姿を変えさせる。
彼が新たに歩む道は空から始まった。
【D-7/清明院大学/1日目・深夜】
【津幡共仁@銀齢の果て】
[状態]:健康
[装備]:クシャスラ@waqwaq、コルト・シングル・アクション・アーミー(6/6)@現実
[道具]:基本支給品、工具
[思考・状況]
基本行動方針:英雄として行動する
1:弱きを助け、強きを挫く。
2:それに飽きたらそのまま優勝を目指す。
【クシャスラ@waqwaq】
多数の実体を持つ分身を分裂という形で産み出すことができる。
風を操ることでワープや飛行もできる。
[備考]
※香川教授のミラーワールド研究レポートは研究室にそのまま放置されています
※工具は現地調達品です
|[[覚めない悪夢]]|投下順|[[GUNS SAW HANDS]]|
|[[覚めない悪夢]]|時系列順|[[GUNS SAW HANDS]]|
|&color(aqua){GAME START}|津幡共仁|[[]]|
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**ジジイは飛ぶよ、どこまでも ◆1yqnHVqBO6
歴史を感じさせる大学の屋上に鬼が立っていた。
純白のタキシードと白く染まった髪は月に照らされ、
青い亡霊のような印象をも抱かせる。
死の苦痛を味わうことを願い死んだ津幡共仁は命を与えられ、
満足しながら敗れた殺し合いに再び参戦することとなった。
そう、彼は己の闘いに欠片も未練を残していなかった。
神聖視したのは生き残りを賭けた戦い。
唾棄すべきは受身に過ぎない対応者としての道。
しかし、歩みきった上で断たれた決闘者の道を二度も選ぶ気は毛程もない。
なら自分は何の道を歩むべきなのか。
構内で物資を調達した際、
この戦いに参加している香川英行という人物の論文から
ミラーワールドという未知の世界と、
己の信念に基づく正義に従い行動しようとした彼の意思を知ることができた。
まるで英雄のようだとそれを読んだ狂人は思った。
…………英雄の道。津幡共仁はゆっくりとその言葉を吐息と共に口にする。
それは強力な『兵器』を与えられた彼にはとても相応しい道であるように思えた。
「面白いじゃあないか」
口の端を吊り上げながら白髪鬼はそう言う。
慈愛に満ちた英雄として弱者を守り、強者と戦い、影を打倒する道を切り開く。
それに飽きたら修羅を生きる冷酷な英雄として屍を築きあげ、勝利への道を目指す。
自分ならどちらの道も誇りと知性を以て歩むことができるであろう。
釣り上げた口をハッキリと笑みの形に変え、
意気揚々と屋上の縁から空へと足を踏み出す。
重力に大人しく従いながら考えるのはもし優勝できたのなら何を望むかということ。
死の苦痛を味わったのだから、次は不死の絶望を味わおうか。
それとも全知の虚しさを味わおうか。
はたまた全能の孤独を味わおうか。
月が作る影の濃さは老人が地面に近づけば近づくほどに増していく。
まあ、いい。願いを決めるのは優勝してからでかまわない。
今はただこの世界を楽しむことに専念すれば良い。
「合体だ。クシャスラ」
彼と共に落下していた『兵器』はその言葉を聞くと老人の体を包み、
主が潰れたトマトとなる寸前に翼人へと姿を変えさせる。
彼が新たに歩む道は空から始まった。
【D-7/清明院大学/1日目・深夜】
【津幡共仁@銀齢の果て】
[状態]:健康
[装備]:クシャスラ@waqwaq、コルト・シングル・アクション・アーミー(6/6)@現実
[道具]:基本支給品、工具
[思考・状況]
基本行動方針:英雄として行動する
1:弱きを助け、強きを挫く。
2:それに飽きたらそのまま優勝を目指す。
【クシャスラ@waqwaq】
多数の実体を持つ分身を分裂という形で産み出すことができる。
風を操ることでワープや飛行もできる。
[備考]
※香川教授のミラーワールド研究レポートは研究室にそのまま放置されています
※工具は現地調達品です
|[[覚めない悪夢]]|投下順|[[GUNS SAW HANDS]]|
|[[覚めない悪夢]]|時系列順|[[GUNS SAW HANDS]]|
|&color(aqua){GAME START}|津幡共仁|[[歪む世界!? 空から飛来する黒い影!]]|
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