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最期に愛は勝つ



エレベーターのドアが重々しく開いた。
一歩踏み出し、複雑な装飾と意匠が施された
廊下を渡ろうとする。背後でドアが閉まる音がした。

黒色のスーツを着、
左腕を覆い隠すように上から
金色の王の外套を垂らしていた。

――ザザッ。

手元の携帯がノイズを知らせる。
迷わず雪輝は後方を振り返らず前へと飛び出した。

甲高い、切断音。
金属と金属がぶつかった音。
技術を感じさせない膂力のみによって
為された行為だと雪輝の耳が教えた。

滑らかな表面の床に手をついた雪輝が
ようやく背後を振り返ると音がした場所には誰もいない。
ただ、金色の何かがいたように思えた。

――ザザッ。

今度は着いてきた変わり者の機械、プラを抱え上げ。
腕だけ後ろに回して、プラの大砲を撃った。

熱線が走る気配。
何度も経験してきた殺し合い特有の
不快な高揚感が雪輝の臓腑を握る。

巨体が身を捩る気配がした。
また、振り返るとそこに立っていたのは金色の甲冑。
起動鎧、機械鎧。腰には精巧な造りの機械帯。

「仮面ライダー・オーディン」

確認に呟いた雪輝を拘泥せず。
オーディンはビデオをコマ送りしたかのように
前触れ無く姿を消した。

「その能力は知っていたよ」

左腕を微弱な振動のように動かし、
右手に持っていた携帯電話、未来日記を懐にしまう。

オーディンが現れたのは
雪輝の背後ではなく、真横。
機械的な動作で携えた剣を振るうが当然、空振り。

「もう一度、頼むよ」

右腕でプラを抱きかかえ、照準を指定する。
狙いは当然、腰元の機械帯。
雪輝とオーディンの距離はわずか数歩。
外しようがない近さ

オーディンが危機を察し、
瞬間移動を行使する。
だが今度は動きもせず、ただその場に立ち尽くすのみ。

プラの極大レーザーがオーディンの胴体を焼いた。
白色のおどろおどろしい現象は周囲の命を奪う業火。
焦げた匂いが廊下に充満し、鼻を覆った雪輝は煙が収まると
オーディンがいた方には目もやらずに立ち去った。

背後に倒れ伏していたのは、
このゲームの主催者として祭り上げられた赤き血の賢人・コト。
白髪鬼の斬撃に生命維持装置を壊され、
命去った木偶として使役された憐れな人形。

「初めて闘いに使ってみたけど、
 やっぱり相性がいいみたいだ」

首にかけた旅人の証を左手で弄りながら
朗らかな声でプラへと語りかける。

「…………チー」

プラは雪輝の膝までの大きさながらも
知能は人と同程度かそれ以上にある。
先程まで何度か雪輝の携帯に自身の機能によって
メールを送っていたが、着信拒否に設定したことでそれもできない。

どこか悲しそうに俯き、隣をとぼとぼと歩く姿に
困った表情を浮かべて、雪輝はポリポリと頬を掻いた。

「嫌なら……帰っていいよ?
 君がいなくなったら僕の生き残る確率は
 結構、消えるんだけどね。でも帰るってそういうことでしょ?」

雪輝の言葉にさらに俯き。
ほとんど丸まりながら歩く、転がるプラに
雪輝は舌打ちをしかけてしまう。

オンバが創った精巧なる模造品。
《職業証》。職業は記者。
シグドラのひとり、マコトという少女の能力だったそれ。
遠方の出来事をつぶさに知り、記録し、
真価をはっきすれば空間の情報を
書き換えることが出来るというもの。

雪華綺晶の“願い”がぶれることで
位相が不確かになったデラ・ルベシ。
女神へと至る道を歩む二人の乙女をプラに任せず自分の手で撃ちぬいた。
性能の検証はその時に済ませ。

《職業・記者(ジョブ・ジャーナル)》と
組み合わせた未来日記の予知で
来襲を知っていたオーディンとの闘いで実戦も済ませた。

だから、進む。

大きく弧を描いた通路を歩き。
ついには深奥に最も近い
エリアへ繋がるエレベーターに乗った。

上昇が始まり。
独特な足元の浮遊感を覚えた雪輝は床にあぐらをかくと
リュックをひっくり返して所持品を整理していく。
銃の整備を覚束ない手つきでこなし。
使い慣れたナイフをいつでも取り出せるよう工夫して
ホルスター状にし、ベルトへ挟んだ。

「乾パンか……君も食べてみる?」

冗談めかした口調でプラへと差し出した。

「チー」

隅っこに座って雪輝をじっと見つめていた
プラは力なく首を振って断った。

味気ない食感を水で押し流し。
壁に寄りかかってぼんやりと天井を眺めていると
膝にプラが乗って、雪輝の裾にぶら下がった。

「どうしたの?」

「チー! チー!」

プラが指さしたのは雪輝の未来日記。

「着信拒否を解除しろってこと?」

「チー!」

うんうん、としきりに頷くプラへと、
億劫そうに指を動かしつつも
解除したことを知らせる画面を見せた。

ブブ……と、虫の羽音の似た振動が手に伝わり。
メール受信の通知が来たので、早速メールを読んだ。

『もうこれ以上、
 血を流すのはお止めください、神よ。
 貴方はあの仮面ライダーや無垢なる魔物を殺した時も
 心の底では悲痛に涙を流していたはず。
 二人の少女が手を取り合って生きようとするのに
 憧憬の念を抱きもしたはず。
 己の怨嗟を洗うために、“願い”を求めても貴方は――』

「だから長いんだって」

雪輝は苦笑して、再度着信拒否に設定をしなおした。

がくん、という大きな振動とともに
上昇が終わり、目的のエリアに到着したことを
告げる電子音が鳴った。

リュックサックはエレベーターに置いていく。
少しでも身軽になって、闘いに臨む。

扉が開いた。
真っ先に目に飛び込んだのは血のように紅い絨毯。
宝石のような輝きなど持てるはずもない。
どす黒く瀟洒なインテリア。

「来たか、天野雪輝」

低い声と錯覚したのは可憐な少女の声。
少年が愛した、愛する伴侶。
そういえば結婚式にはこんな道を歩くのだったか。

「こんにちは、由乃」

「取り繕うな、魔狂姫に選ばれた旅人」

「不意打ちを仕掛けてくると思ってました、神崎士郎さん」

「オンバから受け取った物を知っている。
 そして、その武具が何を齎すかもな」

「僕も追記された情報によって、
 貴方が何を持っているか知っています」

外套に隠された腕を神崎士郎に突き出す。
その手に握られたのは一本の羽ペン。
舞うようにペン先が宙を駆ける。

「最期の闘いを。
 時空王となるために」

玉座に腰掛け、雪輝を見下ろしていた、
少女の姿をした彼、神崎士郎は立ち上がり。
コートの下から一枚の布を取り出し、包帯のように腕に巻きつけた。

少女の手に、少し余った布の長さ。
みるみるうちに手元で硬化していく布の先端。
雪輝の目の前で、
体に合わないコートと純白の布だった刀を少女の姿が纏う。

《職業・魔縫使い(クロス・ライセンス)》。
シグドラであったグルースという男が使っていたもの。
特性として布を自在に操ることができる。

旅人となって強化された五感が、
間合いを詰めてきた少女、神崎士郎の速さを捉える。

お互いが一般の中学生の肉体を使い、
上乗せされた力もほぼ互角ならば。
《正攻法》にて求められるのは《歴史の道標》を超える情報と打開策が。

袈裟斬りに振るわれた布が、雪輝の肩から早くも血を落とす。
布の血を吸った箇所が赤く滲んだ。
そのまま上段に切りかかってきた神崎士郎の攻撃を一歩下がって躱し。
情報の書き換えによって硬度を増したナイフを二つ、
少女の腹部へと投擲する。銀が流線となって少女を貫かんとし。

「遅いな」

だがナイフは布にくるまれ。
手首のスナップを効かせて布が翻ると、
今度は鞭のしなやかさと幽玄さで雪輝の腹部を横薙ぎに払う。

その攻撃を雪輝は避けずに王者のマントを盾にして受け止める。
衝撃で足が宙に浮き、錐揉みしながらも雪輝は壁に激突した。

押しつぶされる壁、穴が開いた側から瓦礫が産み落とされる。

――ザザッ

離さず持っている
雪輝の無差別日記が更新を続けていく。

記されていく情報は
能力を手に入れ広がっていく
雪輝というレンズを通しての。

雪輝の目の前で、
壁に激突し、瓦礫に埋もれた隙を突かんと
少女、神崎士郎が布を展開する。

歩幅で言うとちょうど五歩。
瓦礫の中からあらゆる物を飲み込む獣が飛び出す。
獣、透明の変哲のない円柱型、ただの瓶。

しかし雪輝の掌から飛び出す
それは神崎士郎を正確に狙い定め、
どこまでも追跡していく。

――ザザッ。

再び予知が書き換わる。

《職業:記者》の弱点は接近戦。
全てを歪め、物質に意思を通すその力は強力無比ではあるが
遠距離からの急襲が対等の相手への上策。

「此処に俺がいるのを知っていたなら。
 問答無用で仕掛ければよかったはずだ」

「さっきの言葉を返すよ。
 予知されていたのなら、できない」

自嘲が滲んだ声音ではあったが
雪輝は涼し気な表情を崩さない。

ビンがこちらに迫ってくる。
神崎士郎とともに、床を抉り、呑み込みながら。

すぐに周囲の床の情報を書き換え、
フィールドそのものを広大な凸凹に変えた。

瓶は今尚、神崎士郎の背後を追走している。
機械仕掛けのミニカーは雪輝も幼少の頃に遊んだが、
それと似た愚直な動きを、それはしていた。

14歳の少女、神崎士郎が持っているのは
雪輝に関する未来を予知する雪輝日記。
24時間体制で刻まれる自動筆記の眼は逃れることを赦さない。

雪輝にとっては最悪の相性を持つ日記。

「これなら避けられないよね」

羽ペンを高速で動かし、宙に詠唱の文字を紡ぐ。
まばたきする間に、瓶は室内全体を覆う大きさとなり、
壁際にいた雪輝以外に蓋をするかのように呑み込む。

逃れる隙間はない。
此処に来るまでに襲って来なかったことから
彼……が使役できるだろう
オーディンの契約モンスターを用いて脱出はできる。

しかし、雪輝の手持ちの瓶は3つの内、
“もう一つ” ある。
逃れる術はない。

――ザザッ。

未来が書き換わる音がした。
同時に、先程プラにぶら下がられた時よりも強く
袖が引っ張られる感触がした。

壊れかけたマリオネットがするみたいに
腕を前方にピンと突き出した。
眼を瞠った雪輝が袖元を確かめると、
極細の一本の弦が巻きつけられている。

「無差別日記は極めて有用だ。
 旅人として広げた知覚を通してならば記述情報は倍増する」

弦の先には少女、神崎士郎がいる。
布の端がほつれるのを利用して二人を繋いでいたのだろう。

「だが、所詮はお前の視界を通しての情報だ。
 お前は徹底的に、仮面ライダーの戦闘経験が不足している」

瓶が上空からすぽりと部屋を覆う。
埃が中心から周囲へと押し出され、
突風とともに舞い上がり視界を奪う。

眼を腕で覆った雪輝の目の前には既に我妻由乃、
いいや、神崎士郎の姿が。
弦をたぐり、攻撃を食らわない場所を見つけ、全力で跳躍してきた神崎士郎の姿が。

「クソッ!」

密着した状態。
腰と腰があわさり、胸と胸がくっついている。
武器を振るう時間もない。

吐息が雪輝の鼻にかかり、
すぅっと息を吸い込んだ音が攻撃の合図だとわかる。

この距離なら、ベルトに挿していた
ナイフを抜く動作のほうが勝る。

迷わず羽ペンを消していた判断の速さは
これまでの闘いによる経験。

流れるようにナイフを抜き。
神崎士郎の柔肌、首を突き刺そうと
関節を激痛の叫びを無視して、無理やり動かした。

「遅い」

額と額があたる。
少女の瞳が、雪輝の瞳と合う。
彼の知るものではない、
悠久の歳月に風化した無機質な、石塊。

「呪いだ。《破経の呪法》」

少女の、愛した彼女の細く長い指先が少年の首に触れた。

雪輝の視界が暗転する。
雪輝の鼓膜に怨嗟がある。

暗き世界の地の底より、皮膚なく、
神経と肉でできた無数の腕が雪輝の全身に絡みつく。

精神攻撃。
術者の意にそぐわない行動をした者に
無限の悪夢を招き寄せる。
《白色魔王》の権能には遠く及ばずとも、
人一人の心を折るには十分。

「君は僕の眼にはいつも高嶺の花に映っていた。
 何の取り柄もなく、どうして生きているのかも。
 自分の価値も全然わからなかった僕には、君は輝いていた」

けれど、雪輝の口から出るのは
絶叫ではなく、囁き。
ささやくような静謐さ。

「君が僕のストーカーだって知って。
 君と初めて人を殺して。
 色々なことがあったけど。
 遊園地でデートをした時、ずっと一緒にいたいって思った」

「――――よせ」

未来日記の予知が書き換わる音が鳴る。
ラプラスの魔が破れていく音が響いて。

「君が自分の両親を殺したんだと知った時。
 君の過去の片鱗を目の当たりにした時。
 僕は、逃げ出したいほどに君が怖かった」

「それ以上、口にするな!」

――ザザザザザザザザザッ。

「けれども、君はどんなときも
 僕の側にいようとしてくれた。
 みんなが僕を裏切って、僕がみんなを裏切っても尚」

「DEAD END が……書き換わった……?」

我妻由乃の声が聞こえる。
これが彼女自身の声ではないと知っていても。
暗闇と精神陵辱の最中でも聴き逃すことは出来ない。

「だから、愛しているよ。由乃」

そして視界は晴れる。
未だに奈落の呪詛は雪輝の耳に木霊しているが。

「……静かな心では、
 《破経の呪法》の効果が薄れる。
 話に聞いてはいたが。乗り越えられないと予知していた」

クリアになった世界の元で、
雪輝は少女の体を強く抱きしめていたのだとわかった。

少女、神崎士郎の腕に巻き付けられた包帯形の布が
雪輝を貫こうと硬化を始めた。

「貴方は僕を刺せないよ」

腕を広げて、雪輝は神崎士郎を開放する。
一歩、足を後ろに退けば相手と自分に距離ができる。
手にナイフは握られたままだ。だから、動かせばいい。

「そういう未来だから」

手を伸ばせば、ナイフは吸い込まれるように
少女の腹部を刺して、抉った。
血の暖かさがナイフを伝って雪輝の手に触れた。

崩れ落ちた少女、神崎士郎は変わらない
無機質な眼差しで雪輝を見上げる。

「…………ひとつ、訊こう」

「なに?」

「お前は、金色のガッシュ・ベルを殺した
 凶行を決行せしめた衝動の正体をお前自身は真にわかっているのか」

「……彼らは運命に愛されていたんだと思った。
 魔界の子供たちは自分に最も相応しいパートナーを
 予め決められていた。だから、HAPPY ENDを掴み取れた」

雪輝の答えを肯定も否定もせず。
神崎士郎は血が喪われていくのを放置して耳を傾けていた。

「……なら僕達は? ……僕は?
 僕が高坂と友達になったのは偶然同じ中学校だから。
 僕が日向やまおちゃんと友だちになったのは
 偶然、二人が10thの関係者だったから。
 秋瀬くんが僕を守ろうとしたのはデウスの写身だったから」

雪輝は静かに、続けた。

「父さんと母さんが出会ったのもただの偶然だ。
 偶然の関係だったから、父さんは金にだらしないのがバレていなくて。
 上手く行かずに離婚して、星を観に行けなくなった」

変わらない表情の少年の頬に一筋の涙が零れ落ちた。

「……由乃は依存できる人間なら《誰でも》よかった。
 僕も守ってくれる人間なら《誰でも》よかった。
 そんな恋人関係だった。だから……間違えたっていうの?」

震える唇を動かして、雪輝は言った。

「そんなの認めるもんか」

雪輝の独白を聞き。
《歴史の道標》神崎士郎は敗北を受け入れるように、
雪輝に請い願うように、顔を下ろし。

「世界の果実、《機械の巨人》の起動コードを教えよう。
 お前が、《歴史の道標》と《赤の女王(クイーン)》の先を征くのを受け入れよう」

死に逝く鏡面世界の王は。
最期にようやく、感情を声に乗せた。

「神崎優衣も……お前が救うなら、頼む」

「誰でも僕は救うよ。
 僕は《勇者》なんだからね」

そして、雪輝はナイフを以って我妻由乃の首を刈り取った。
少年の旅は、本来ならばここで終わっていたのだろう。


  ――次期時空王継承者を決める闘い――

     ――優勝者・天野雪輝――


………………………。



##############


ユッキーが私に言ったの。

私を愛しているって。
嬉しいよ。私も愛しているよ。
大好きだよ。ずっとずっとずっと。

そう言いたいよユッキー。
そう言って笑いかけたいよユッキー。

頭がごちゃごちゃだけど嬉しい気持ちでいっぱい。

こんな気持ちになれるって思わなかった。
パパとママを殺した人殺しがこんなに幸せになれるなんて。

ユッキーに触れたいよ。
ユッキーに抱きつきたいよ。

もっと沢山いろんなことをしたいよ。

どうして出来ないの?

どうして私の体は動かないの?

おかしいなおかしいなおかしいな。

私はどうしちゃったんだろう。

ねえ、ねえ、どうして? どうして?
どうなっちゃったの、《我妻由乃》?

貴方に触れたい。

なのに出来ないの。

―――――――何故?









      ああ、わかった。





    お前のせいか。神崎士郎。




神崎士郎は雪輝によって首を刈り取られる。

DEAD END

############################





私は瞼を開ける。
魔女の契約でラプンツェルは人魚の呪いを受けたのだけど。
駄目だった。魔女は私を置いて救われて、そして殺された。

だから、魔女が死んで呪いが解けて。
ラプンツェルは人魚のように地面の上で
のたうち苦しむ、役立たずになったの。

私の薄いのであろう胸元を、誰かが踏みつけている。

「雪華綺晶を殺したすぐ後で、
 倒れている君を見つけたのは幸運だった。
 まあ、ちょっと時間の節約になったなあ程度なんだけれどね」

子供の頃から苦しんでいた病が私の体を今も苛む。

誰か、誰か。私を助けて。
私の痛みを殺して。

そんなことを毎日“願”っていたら。
ある日、黒い羽の天使が私のもとに来た。
だけど、彼女はもう死んだ。

病める日も健やかなる日も、
ずっと一緒になんておまじないは嘘っぱちだった。

「機械の巨人は赤き血をシンボルに動くんだって」

内側から来る痛みに、
外側の、皮膚を貫く痛みが一緒になった。
私は、体を大きく痙攣させて、口から弱々しい悲鳴を上げた。

「君をまだ殺しはしない」

大きく上下した私の胸。
激しく波打つ私の体は意識を超えて悍ましく藻掻く。
痛みに見開かれた視界に、
今にも泣きそうな顔で微笑む誰かの顔が見えた。

「さあ、時間だよ」

お“願い”……。
誰か……

「下界が静まった瞬間に、
 起動を始める。操作は僕がやる」

私を……

「君の心を壊して。
 その後で僕は君を救う」

……殺して。



【我■由◆ 死亡確認】


 そしてついに、少年は赤き血の神の像へと至る。


【暫定優勝者 天野雪輝】







【蜘蛛の糸/一日目/夜】

【天野雪輝@未来日記】
[状態]:《真時空王》
[装備]:オリジナル無差別日記@未来日記、、ガッシュのマント@金色のガッシュ・ベル、
     投げナイフ(12/15)@未来日記、IMIウージー(25/32) 、プラ@waqwaq、旅人の証、《職業:記者(ジャーナル・ライセンス)》
[道具]:基本支給品 ×2、IMIウージーマガジン(2)
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して全てを元通りにする
1:下界の闘いが終わったら柿崎めぐを核に機械の巨人を起動する。

[備考]
※参戦時期はDiary46.5終了以降からの参戦です。
※雪輝は自分の中の矛盾に気づいていません。
※雪輝は女神像の外見を由乃であると認識しました。
 他の参加者もそうであるかは不明です。
※バトルロワイアル、ブレイブストーリー、仮面ライダー龍騎、
  Waqwaqの世界に関する情報を“ある程度”得ました。
※南東エリアの上空に蜘蛛の糸が現れました
※《記者》の能力で下界の状況をある程度まで感知できます。






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