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銀の鍵と青の剣を手に握り   ◆1yqnHVqBO6


視界に光が射し。
映る暗闇にひとり佇んでいた
少年の姿が徐々に遠のいていった。

桐山にはそれが誰なのかわかっていた。
あれはかつての彼、幼かった頃の彼だ。
不思議だったのは少年の頬が濡れていたこと。

それが涙だというのは知っていたが
何故涙を流すのか。桐山にはわからない。

手が引かれる感触がした。
背後を振り返るとかつての彼と同じように
瞳に涙を浮かべる翠星石がいた。

手に持っているのは庭師の如雨露。
桐山は何かを言おうとして、
覚醒する意識の微睡みに拒まれた。

目が覚めた桐山は
ベッドから起き上がると状況の把握を行なった。

病院の天井には染みがあり。
罅が走り始めた壁には
病院が生きた歴史が見える。

視線を落とすと
桐山の腰のあたりで
俯せになって眠る翠星石がいた。

彼女が手に握っていた
如雨露をそっと取ると抱え上げ。
近くにあった彼女の鞄の中で寝かせようとした。

鞄の中で眠るという行為が
薔薇乙女にとって重要な意味を持つことは
水銀燈から聞いていたからだ。

「……カズオ? 」

目を薄く開けた翠星石が桐山を見つめる。
泣きはらした後なのだろう真っ赤な目元が
桐山にもはっきりと認識できた。

「何も言うな。
 俺は蒼星石を守ることは出来なかった。
 協力したハードと坂本も死んだ。
 そこまでしてもヨキを倒すことは出来なかった」

一息に話す桐山を見て翠星石は首を振った。

「違うです。お前のせいじゃ……」

「俺は」

言葉を遮って、桐山は口を動かす。

「俺はお前の涙をとめる方法がわからない。
 だから、今は眠れ。
 お前を守るには俺は無力だが
 お前の瞼を閉じることくらいはできる」

真っ直ぐに翠星石のオッドアイを見つめて
話す桐山に、翠星石は笑顔を浮かべて。

「お前は優しいですね」

その言葉の意味が分からず、
首を傾げる桐山を可笑しそうに笑う。

「優しい人は好きですよ。
 蒼星石も、ハードも、シオも、真紅も。
 お前も、優しいから大好きです」

鞄の蓋を閉める桐山の耳にその言葉が届き。

桐山は何かを言おうとしたが、
脳裏に何故か夢での光景が浮かび。
額がちくりと痛み。そのまま鞄を閉めた。

「眠ったようね」

翠星石が眠りに落ちたのを見計らって
病室に入ってきたのは一人の人形と二人の老人。

理知的な内面を窺わせる佇まいと身なりをした老人たち。
ここが殺し合いでなかったのならば
彼らには書斎が似合っただろう。

「その格好。お前が真紅か」

「水銀燈から聞いていたのね」

「下品で不細工な真っ赤な
 ドールと言っていた」

桐山の言葉に
真紅は何故か頬を引き攣らせていたが
隣に立つカントリーマンと名乗る老人になだめられた。

大きな溜め息をついた
真紅は意を決し、口を開いた。

「……七原秋也が死んだわ」

「そうか」

気遣うように間を置いたあとの言葉。
桐山は動揺もせず受け入れた。

何も思うことはない。
脱出のために川田省吾と動いていた
彼の力を借りたかったのは確か。
だが死んだのならばそれもできない。

「相馬光子って女も死んだぜ」

「それはどうでもいい」

死にいく桐山に涙を流していた七原。
彼に自分は何を言おうとしたのか。
思い出せない。

七原はもう死んだのだから
思い出す必要すらないのだろうと桐山は思った。
額がちくりと痛み。胸元で何かがほのかに暖かく瞬いた。

「これは?」

重傷だった体は既に手当されていた。
最悪の場合は自分で治療するつもりだったが
これは明らかに専門家の処置だ。

縫合を受けた感触すら存在しない凄腕。
しかし、それだけならば
今の今まで傷を忘れていた説明にはならない。

懐に手をやった桐山が握ったのは光り輝く――

「水銀燈のローザミスティカよ」

水銀燈の灰から浮かび上がったもの。
蝙蝠のモンスターに奪われてしまったもの。
それが今、桐山の体を暖かく包んでいた。

「さて、情報交換をしようか」

今まで黙っていたもう一人の老人、
津幡共仁が病室にいた全員を見渡し、
話し始めた。

―――――――――――――。

「ブックにヨキ。
 どちらも十分に危険な男だな」

腕組みしてパイプ椅子に
脚を組んで座っていた津幡共仁はそう締め括った。

「金糸雀と雛苺がどこかは知らないのか」

「ええ」

「ブックが向かったのは?」

「西じゃ。恐らくは北西じゃろうな」

「金糸雀か雛苺がそこにいる可能性は」

「あるだろうなあ」

翠星石が眠る鞄をベッドに乗せ。
桐山は既にベッドから降りて
パイプ椅子に腰掛けていた。

「首輪は……」

桐山の問いかけに
白髪鬼は口に指を当てる仕草で制する。


『ここからは筆談で行こうじゃないか』

下の階から調達してきた
紙に字を書き桐山に見せた。

それに頷き、
桐山は白髪鬼から紙を受け取り
鉛筆を走らせる。

『進展は?』

『造りは貴方たちが巻き込まれた
 プログラムと同じよ。
 造りがわかれば外すのは簡単。
 シュウヤの記憶とあまり構造は変わらないみたい。
 そのまま流用したようね』

『なら、もう外してもいいだろう』

『それが問題なんだがな。
 あまりにも外すのが簡単すぎる。
 裏があるんじゃないかと警戒してんのさ』

『裏? 殺し合いを脱出するのに
 最も重要なのは首輪の分解じゃないだろう。
 素直に第一関門クリアということで片付けてもいいはずだ』

桐山の答えに白髪鬼は頬を綻ばせる。

『中々有能な若者じゃな。
 是非ともその七原という
 青年にも会ってみたかった』

『たしかにそれはあってるんだよな。
 私達が殺し合いを抜ける上で最も大事なのは覚悟だ。
 プログラムやシルバーバトルは政府が主導だ。
 そこから脱出するってことは
 今までいた社会からおさらばしなきゃならねえ。
 私達の闘いでは“願い”を叶えるしか
 先がない連中たちが殺し合っていた』

『殺し合いから抜け出すっていうことは……
 今までの生き方から
 大きく変わる何かを寄り代に
 生きなければならないということなのでしょうね』

『じゃから首輪はあくまでも一つの要員
 外的に自分たちの置かれた状況を認識させる
 アクセサリーと見るのは正しくもある。
 まあ、実際簡単に外れたんじゃし』

『けれどもそう単純な話ではないの。
 貴方はまだ
 この世界が縮まったことを知らないでしょう?』

『会場がということか?』

『うむ。じゃが、儂らは何ともない。
 衣服は愚か、奴らから支給された
 この首輪もじゃ』

『つまり、俺たちと
 この世界は性質が異なっている可能性があるということか。
 それを繋ぐのが首輪という可能性もあると』

『nのフィールドか、ミラーワールドか。
 両方の技術の応用か』

『解明はお前たちに任せる』

「俺は北西に向かう」

「カズオ……」

真紅の瞳が桐山を映す。
彼女に桐山はどう見えているのか。
少し、知るのも悪くないと思った。
水銀燈の好敵手だった真紅のことを知るのは。

ちくりと、また額に痛みを感じた。
懐にあるローザミスティカが輝くのとそれは
対応しているように見えた。

「一人で行くつもりか?」

「ああ」

「何故そこまでするんじゃ?
 ブック達に会ったらお前さんは死ぬぞ。
 水銀燈とやらのためにそこまでするのか?」

白髪鬼の問いに桐山は瞳を閉じた。
思い出すのは何故か夢の中で見たかつての彼。
死にいく桐山に涙を流して叫んだ今は亡き男。

そして、
額が今までにないほど強く痛み。

金糸雀の姿がはっきりと目に浮かぶ。
同時に、柿崎めぐの姿もはっきりと。

これが何を意味するのかはわからない。
だが桐山は確かに思い出した。

水銀燈のローザミスティカが思い出させた。

「俺は思い出した」

「何をじゃ?」

幼き頃、トラックに衝突した車。
乗っていた自分を庇うように抱きしめた母。
衝撃と共に感じた母の体が砕ける様子。
それを感じた自分は母の死を悟り――

「俺は母が死んだとき涙を流していた。
 今の今までそれを忘れていたが思い出した。 
 蒼星石が死んで涙する翠星石のように、
 俺が死にいく時に涙を流した七原のように。
 俺には何故涙を流すのかわからないが」

桐山の言葉の意味が理解できずに
三人はいささか唖然としながらも
桐山の言葉に耳を傾ける。

「水銀燈は金糸雀を思っていた。
 それを思い出した。
 だから、守る。あいつが……愛したものを守る。
 そうするのは悪くないと思う」

桐山の言葉にカントリーマンは
微かに釈然としない表情を浮かべなからも大きく頷き。
懐から一組みのデッキとカードを桐山に投げた。

空中で受け止めた桐山の手にあるのは
水銀燈を殺した男が持っていたのと同じもの。

「真紅から預かって
 白髪鬼と一緒に調べていた。
 わだかまりがないなら使いな。
 行くなと言ったって聞かねえだろうしな」

「二時半までに戻って来い。
 儂らはそれまでに首輪を調べている。
 幸い、お前さんが目覚めるまでに周囲を回って手に入れたものと。
 翠星石が拾ったご隠居の形見もあるしな。
 合流したら禁止エリアになる寸前を通過するぞ」

「わかった。翠星石を頼む」

椅子から立ち上がると桐山は肩を回し
コンディションを認識する。
動かすには支障がない。激痛はあるが無視できる。

「私も行くわ」

同じく椅子から飛び降りた真紅が
桐山の裾を握り微笑み、彼を見上げた。

「駄目だ。ここにいろ」

「嫌よ」

「ここにいろ」

「い、や、よ」

断固として譲らない真紅に
桐山は力尽くで意識を奪おうかと考えたが。

「シュウヤが言ってたのよ。
 桐山は俺の友達だって。
 だから、放ってなんかおけないわ」

「観念しろよ桐山」

「うむ。
 これは問答するだけ時間の無駄じゃ」

口の端を吊り上げ桐山を見る
老人たちの言葉を受け。
たしかに時間の無駄かと桐山は納得した。
ここで力尽くの戦闘を始めても恐らく自分が負ける。

「わかった。なら行くぞ。
 俺の側から離れるな」

笑みを浮かべて頷く真紅が拳を突き出したのを見て
桐山もそれに拳をこつりと当てる。

「雛苺を守る。金糸雀を守る。
 柿崎めぐを守る。
 巻き返すのは…………ここからだ」


【D‐3・病院/一日目/日中】

【桐山和雄@バトル・ロワイアル】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、重傷(治療済み) 、「愛」の概念を思い出しました
[装備]:デリンジャー(2/2)@現実
[道具]:基本支給品×4、たくさん百円硬貨が入った袋(破れて中身が散乱している)、手鏡
     水銀燈の首輪、不明支給品1、水銀燈の羽、予備弾薬12発、
     エディアール家の刀@waqwaq 、七夜盲の秘薬@バジリスク 、夜叉丸の糸@バジリスク、首輪探知機@オリジナル、
     千銃@ブレイブ・ストーリー~新説~、基本支給品、
     ブーメラン@バトルロワイアル 、カードデッキ(ナイト)、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎
[思考・状況]
基本行動方針:アリスゲームを守る。そのために影の男を殺す。
1:真紅と一緒に北西で金糸雀か雛苺を探す
2:2時半までに病院に戻る。
【備考】
※参戦時期は死亡後です。
※リュウガのカードデッキは破損しました。
※ローザミスティカと深く通じ合えば思い出すという形で記憶の継承ができます。
 それ以上のなにかもありえるかもしれません。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。

【真紅@ローゼンメイデン】
[状態]: 疲労(小)、“願い”インストール、七原の戦闘技術と知識継承
[装備]: ハルワタート@waqwaq、真紅の懐中時計@ローゼンメイデン
[道具]:基本支給品、ホーリエ、ハリセン@現実 、ローザミスティカ(水銀燈)、
     レミントンM870(8/8) 、レミントンM870(8/8)、
      勇者の剣(ブレイブレード)@ブレイブ・ストーリー~新説~、
     ヴァルセーレの剣@金色のガッシュ、レミントンM870の弾(16発) 、桜田ジュンの裁縫道具セット@ローゼンメイデン、
    神業級の職人の本@ローゼンメイデン、 不明支給品×1
[思考・状況]
基本行動方針:七原秋也の意志と共に 。
1:桐山と一緒に北西で金糸雀か雛苺を探す
2:2時半までに病院に戻る。。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。

【津幡共仁@銀齢の果て】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)
[装備]:クシャスラ@waqwaq、コルト・シングル・アクション・アーミー(5/6)@現実 、ワルサーP38(0/8)@現実
[道具]:基本支給品×3、簡易工具セット、輸血パック(各種血液型、黒い血のも)、チャンの玉@ブレイブ・ストーリー~新説~
     ワタルを打ち抜いた弾丸 、月の石@金色のガッシュ!!、 レーダー@BTOOOM!、ワルサー予備弾×16、
     レオパルドン・パピプリオの首輪、ワタルの首輪(分解済み)、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本行動方針:英雄として行動する
1:首輪をもう少し調べる。
2:翠星石を保護する。
※ブレイブ・ストーリー~新説~側の事情をだいたい把握しました。
※ローゼンメイデンの事情をだいたい把握しました。
※バトルロワイアルの事情をだいたい把握しました。
※ワタルの首輪を分解しました。
 造りはガダルカナル22号と同じようです。

【カントリーマン@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:ダメージ(中)疲労(小)
[装備]:奇跡の執刀(ハイブリッド・メス)@ブレイブ・ストーリー~新説~ 、
    カードデッキ(龍騎)、サバイブ(烈火)、救急箱@現実、ニューナンブM60(3/5)@現実、
[道具]:基本支給品×2、不明支給品×2、首輪(是方昭吾) 、首輪(相馬光子)、 首輪(朧) 、 動物園の鍵@銀齢の果て、
[思考・状況]
基本行動方針:生きる。
1:白髪鬼と一緒にもう少し調べる。
2:時間があったら動物園を探しに行きたい
[備考]
※ローゼンメイデン側の事情を大体把握しました。
※陽炎、相馬光子の武器を毒と判断しました。
※他の死体は消し飛びました。首輪はどうなっているかは不明です。

【翠星石@ローゼンメイデン】
[状態]:睡眠
[装備]:庭師の如雨露@ローゼンメイデン 、護神像アールマティ@waqwaq
[道具]:
[思考・状況]
基本行動方針: 闘わないで済む世界が欲しい
1:???
[備考]
※参戦時期は蒼星石の死亡前です。
※waqwaqの世界観を知りました。シオの主観での話なので、詳しい内容は不明です
※護神像アールマティに選ばれました。
※シオとヨキが黒き血の人であることを知りました。
※双子の大樹があのままなのかどうなのかは後続にお任せします


鏡を見ながら人を殺そう 投下順 ポツンとひとり
鏡を見ながら人を殺そう 時系列順 ポツンとひとり

弔いのボサ・ノバ 翠星石 過去の産声
桐山和雄 ぬくもりのなかであたしを殺して
【おまえがそう想うのならそう在るのだろう。】 真紅
カントリーマン 過去の産声
Dear My Friend 津幡共仁








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