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「いちごぱっふぇがっとっまっらない!」ジャン!

エリ「いやーブラボー」パチパチ

律「ふぅ……中々良かったな、今のは」

澪「うん、唯もミスが無くなったし」

唯「イエーイ!どうだったエ~……ぇえ~澪ちゃん!」ズビシッ

澪「ぅえ!?いや、だから良かったよ?」

唯「そぉ?ありがと~」スタスタ

梓「ちょっと唯先輩!何でもう座ろうとしてるんですか!」

唯「あずにゃん。私はね……一曲一曲に、全力をかけているんだよ」キリッ

梓「休みたいからってカッコいい言い訳しないで下さい」ハァ

紬「まぁまぁ。一休みしましょう?」

がちゃり

さわ子「皆おつかれ~」

紬「ほら、先生も来た事だし」

梓「結局一曲だけ……」ショボーン




さわ子「ムギちゃん今日はミルクティーでおねが~い」グデー

紬「は~い」

律「さわちゃんお疲れだねぇ」

さわ子「誰の所為だと思ってんのよ」ギロリ

律「はいゴメンナサイ」ドゲザー

澪「また何かしたのか?律は」

律「イヤ?タイシタコトジャナイヨ?」

さわ子「部長会議二回連続ですっぽかした上に必要書類の未提出。それが大した事じゃ無かったら何なのよ」

唯「それもさわちゃんの所に行くまで知らなかったっていうね」

澪「り~つ~」ゴゴゴ

梓「何か、この部長の所為で軽音部無くなっちゃいそうな気がします」ヤレヤレ

律「中野ぉ!言い過ぎだぞぉ!」




さわ子「言い過ぎじゃないわよ。去年度の部活動報告書と今年度の部活動予定表、部費予算申請に現国のレポートと数学の課題!」

さわ子「私が頭下げて何とか話付けといたんだから、全部今週中に終わらせなさいよ!」

澪「お前、レポートと課題も先週締め切りだっただろ?」ワナワナ

梓「もう7月なのに去年度の活動報告と今年度の活動予定って……」

さわ子「クラス1の問題児よ、ホント」ハァ

律「ごめんなさーい!」ウエーン

澪「ったく。で、なんで律が怒られる為にムギと唯まで職員室に行ったんだ?」

紬「あぁ、違うのよ。って、そういえば……」

唯「あー!そうだったさわちゃん!」ガタッ

さわ子「何よ。そういえば何か用事が有ったんだっけ?」

さわ子「それってそこに瀧さんが居るのとなんか関係有るの?」

澪「え?」

律「あ」

エリ「む?」モグモグ




澪「瀧……さん?」

エリ「このケーキ美味しいね澪ちゃん」

唯「あー!エリちゃんそれ私のケーキー!」

澪「やっぱり瀧さんなんじゃないか!!」

律「ばれちった」テヘ

瀧エリ(以下エリ)「実は瀧エリちゃんなのでした」テヘ

澪「なっ……!」カァァ

唯「やっちゃった」テヘ

澪「何だよそれ……皆して……」

律「いや違うんだよ澪~」

エリ「そうなの澪ちゃん、実はね」

澪「先生まで巻き込もうとして……そこまでして私を騙して何がしたいんだよ!」




唯「澪ちゃん、あのね」

澪「そこまでして、私を……馬鹿にして!」

エリ「っ!違うの澪ちゃん!」

澪「何が違うんだよ!瀧さんまで一緒になって、楽しんでたの……?」

エリ「ちが……あのね?」

紬「澪ちゃん、落ち着いて」

澪「……!コレが落ち着いてられるか!」ダダダ

ガチャ バタン!

エリ「……」

唯「……澪ちゃん、泣いてたね」

律「やりすぎちゃった、かな」

紬「どうしよう……」

さわ子「ちょっと、話が見えないんだけど……」ヒソヒソ

梓「いえ、私も『瀧先輩は居ないって事で』て言われただけなんで……」ヒソヒソ

さわ子「ふむ……」




エリ「どうしよう?ねぇ、どうしたらいいかな?」

律「とにかく追いかけないと」ガタッ

さわ子「ちょっと待ちなさい」

律「何だよさわちゃん。早く追いかけないと」

さわ子「とりあえず、追いかけるのは瀧さんが行きなさい」

唯「え?なんで?」

律「そうだよ。澪を追いかけて説明しないと」

さわ子「説明して、田井中さんの悪戯だとかで納得させちゃうの?」

律「そりゃなんとかして、澪をなだめないと」

さわ子「で、『瀧さんは田井中さんにそそのかされて秋山さんを騙した』って事にするの?」

律「そんなのは、澪を見つけてから考えるよ」

さわ子「瀧さん?」

エリ「はい」

さわ子「瀧さんが、やりたかった事なんでしょ?」

エリ「はい、そうです」




律「違うよさわちゃん。私達が」

さわ子「ほら、そうやって守ろうとする。貴女はそうやって優しいけど、今はそうするべきじゃないの」

律「あう……」

エリ「私が、み……秋山さんと仲良くなりたくて、結果的に秋山さんを騙してしまいました」

さわ子「そう。じゃぁ瀧さんがそれを全部伝えて、それから謝りなさい」

エリ「……はい」

さわ子「正直に話すのよ。包み隠さずにね。貴女の考えも気持ちも全部」

エリ「はい!」タタタ

さわ子「頑張るのよ」ヒラヒラ

律「澪は多分教室だと思う!」

エリ「アリガト!」タタタ

ガチャ バタン

唯「スゴイ、さわちゃんが先生してる……」

紬「さわ子先生カッコイイ……」

梓「いや、先生ですから」

さわ子「さて、じゃあ待ってる間に説明してもらいましょうか。仮にも私を巻き込もうとしたんだしね」

律「実は……」

* * *




教室!

エリ「み……秋山さん!」ハァハァ

澪「瀧さん……何しに来たの?」グシグシ

エリ「謝りに……来たの」ハァハァ

澪「良いよ。瀧さんはどうせ律にそそのかされたんでしょ?」

エリ「違うの!私が軽音部の皆にお願いしたの!」

澪「瀧さんが、私を騙したの?」

エリ「騙し……たのは事実だけど、そうじゃないの!」

澪「じゃぁ、何なんだよ!訳が分からないよ!何がしたくて!」

エリ「私はただ……秋山さんと仲良くなりたくて……」

澪「え?」

エリ「はじめに言ったよね?『澪ちゃんとお喋りしたくて』って」

エリ「ちゃんと説明するから、聞いてくれる?」

澪「……瀧さんは理由も無く、そんな事する人じゃないと思う、から」

エリ「実はね……」

* * *




二日前!

三花「ちょっと唯ちゃんりっちゃーん。」フリフリ

律「ん?どうした三花―?」

唯「な~に~?」

三花「ちょっと相談なんだけどね~?」

律「私達に?」

エリ「そうなの」

三花「エリがね、澪ちゃんと仲良くなりたいんだけどどうしたらいいかな?って」

律「はぁ?」

唯「どゆ事?」

エリ「あのね、三花が言った通りなんだけど……どうしたらいいかな?」

律「う~ん、何でだ?」

エリ「何でって……折角同じクラスになれたのに、チャンスが無くて」

エリ「前々からライブ見てたし、仲良くなりたいな~とは思ってたんだけど」

エリ「何ていうか、タイミングとか、話そうにも話す内容が思いつかなくて」




三花「で、声もかけれないんだって」

エリ「理由が思いつかなくってさ……」

唯「ほぇ?友達になるのに理由がいるの?」

エリ「うぐっ」

律「コラ唯。まぁ澪も人見知りだからな、唯みたいに簡単には行かないんだよ」

唯「そうなのかなぁ?ねぇ三花ちゃん?」

三花「唯ちゃんおいで~」

唯「み~かちゃ~ん」ギュー

三花「ゆ~いちゃ~ん」ギュー

唯「ホラ?もう友達だよ?」ギュー

三花「ねー?唯ちゃんうりうりうりうり」ナデナデ

唯「ゴロゴロゴロゴロ」ウナー

律「そんな事澪にやったら恥ずかしさで飛んじゃうぞ?」

唯「むむぅ……」ギュー




三花「難しいね~」ギュー

エリ「私もそんな風に出来たら良いんだけどな」

唯「だって、一度会ったら友達でしょ?」

律「それじゃあ私と唯はほとんど兄弟になっちゃうぞ?」

唯「うむぅ、それは嫌だなぁ」

律「嫌とか言うなよ。でもさっきの『何で?』は理由じゃ無くて」

律「エリってそんな風に他人に対して物怖じしなさそうなのにな~って思ってさ」

エリ「まぁ~そうなんだけど、秋山さん相手だと何か緊張しちゃって」

三花「澪ちゃんにホの字ってやつなのよ」

唯「え?そうなのエリちゃん」

エリ「ちがっ!?そんなんじゃないって」

律「じゃあ応援しないとな!とりあえずは、共通の話題とか?」

エリ「そうそう!って違う!ままま兎に角、親友のりっちゃんなら何か無いかなーって」

律「そうだなー……まぁ、知ってるだろうけど音楽と、後はファンシーグッズとか?」

律「でも部屋にぬいぐるみ置くとかもあんまりしなくなったしなぁ」

エリ「主に洋楽でしょ?難しそう」




律「じゃあ逆に自分の趣味で話をしてみるとかは?」

エリ「秋山さん、コーラ好きかな?」

律「コーラは趣味ってよりは嗜好の話だろ?」

エリ「修学旅行の時、三十三間堂で見た千手観音像はやっぱり凄かったんだけど」

律「絶対興味無いな」キッパリ

エリ「だよねぇ……」

律「他にはなんだろ?やっぱり音楽関係になるよなぁ、ベースとか」

唯「あ!それだよりっちゃん!」

律「お!なんか案が出たか唯?」

唯「エリザベスだよ!」

エリ「え?」

三花「ん?」

律「は?」




唯「だから、エリ・ザ・ベースだよ!」

律「なるほど」

三花「え?りっちゃんどういう事?」

律「さっぱり分からん!」

エリ「えー!」

唯「エリちゃんがエリザベスになって、澪ちゃんと仲良くなればいいんだよ!」

三花「ちょっと、何言ってるか分かんない」

エリ「フムフム」

三花「あれ?エリ乗り気なの?」

唯「まずはね……」

* * *


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