「ニートの異常な恐怖~また俺は如何にして働きたくねえと思うようになったか~」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「ニートの異常な恐怖~また俺は如何にして働きたくねえと思うようになったか~」(2011/09/11 (日) 21:53:16) の最新版変更点
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**ニートの異常な恐怖~また俺は如何にして働きたくねえと思うようになったか~ ◆1yqnHVqBO6
躱す。躱す。
坂本は必死にボルキャンサーの攻撃を避ける。
無様であろうとも坂本には確信があった。
逃げ続けることで理解したものがあった。
この蟹の化物は生き物と言うよりは
何らかのプログラムに基づき行動している。
つまりはゲームの敵モンスターに近いのだということを。
ならば坂本にとっては相性の良い化物と言える。
ゲーマーが強敵に勝つのに必要なのは繰り返し。
そしてそこから導き出す攻撃への対処法を
脳ではなく条件反射のレベルで体に叩き込むこと。
それに成功したら凄腕ゲーマーの反射速度は対プラウザ限定で光速をも上回る。
だから躱す。躱す。
そして必死に相手の攻撃パターンを
坂本の脳内でチャートとして組み立てていく。
「よし。
来い。来い。来いよ化物!
俺はこう見えて蟹好みの味だぜ!?」
言葉が通じるかは不明。
だがボルキャンサーの狙いを
向こうで気絶している少女から離すため。
坂本は挑発をする。
そしてついにボルキャンサーの行動パターンを掴み、
それに対する行動プランを構築した。
重要なのは一発で状況を覆せる一手。
蟹の化物をゲームのモンスターと仮定すると
体力を無為に削るのは愚策。
ここまで複雑で高度なAIを持つモンスターならば
体力の消費により行動パターンを大きく変えることはザラだからだ。
1、ボルキャンサーが一直線に突っこんでくる。
2、鋏を坂本の首に突き刺そうとする。
3、距離をとって坂本の出方をうかがう。
その全てを1フレーム単位の精密さで坂本は避ける。
「攻略するぜ。蟹野郎」
つたう汗はそのまま。
拭うのはクリア後のリザルト画面を見てからでいい。
難易度は最高。
設定は当然ノーコンティニュー。
坂本は己のフィールドを構築したことへの快感に
口をわずかに笑みへと歪める。
――攻略開始――
坂本はボルキャンサーから目を離さず、大きく後ろへ下がる。
蟹の速度は横歩きではないのにとてつもなく速い。
蟹の突進を横転することでかわした坂本は欄干を背に立ち上がる。
蟹の次の攻撃はもはや決まっている。
坂本の行動が蟹の攻撃を決めている。
蟹は欄干を背に立つ坂本へ鋏を持って突き刺さんとする。
それを首の皮をかすらせながらも辛うじて避けた坂本は蟹の背後へ回りこむ。
そして倒れている少女。蒼星石へと走る。
蒼星石との距離は坂本の身体能力と照らし合わせると遠すぎる。
まず蟹に追いつかれ、背後から鋏で貫かれGAME OVERを迎えるのがオチだろう。
だがそれは坂本が何も手を打っていないのならばの話。
蟹の足元を二つのBIMのカウントが小鳥のような小さな声で囀る。
「蟹は川に帰れ!」
爆発が橋を揺らす。
二つのBIMの威力で蟹が橋の上から川へと飛ばし、落とす。
川への落下は計画通り。
少女。
抱え上げてようやく彼女が
人形だと知った女性との交流経験が皆無な坂本は
桜見タワーへ向かおうと走りだす。
――だが待って欲しい。
――何かおかしな音が聴こえないか?
坂本は水を弾く音に走ろうとした足を止めてしまう。
そして、音の元を確かめようと川に眼を向ける。
唖然とした。呆然とした。
言葉を失った。
それはありえない光景だった。
明らかにおかしいモノだった。
音はもはや小型船が駆動音に匹敵するまでになっている。
船。
いや、それは船ではない。
それは蟹であった。
バタフライで華麗にスウィミングする蟹の姿であった。
それは蟹というにはあまりにも優雅すぎた。
美しく、華々しく、身軽く、そしてありえなさすぎた。
だがその様はやはり蟹そのものだった。
「蟹がバタフライだとぉ!?」
驚愕からようやく立ちなおった
坂本は少しでも遠くへ逃げようと足を動かす。
だが遅すぎる。
泳ぐ蟹にはそのタイムロスは永遠に等しい。
追いつかれる。
絶望と敗北感が坂本の心を潰そうとする。
「こっちに来るんだ!」
坂本の逃げる先に男、ブックが立っていた。
「ここは僕に任せて先に行くんだ」
ブックの両手にはいつの間に拾っていたのか
蒼星石の大鋏と帽子がある。
ならば、どう考えても先程の闘いを見ていたはず。
不審に思った坂本だが今は疑う意味が無い。
ブックも敵ならば蒼星石を抱えている坂本が生き延びる道は皆無。
つまり、敵だろうと味方だろうと坂本はブックを信じるしかない。
「信じるぞ! 絶対に死ぬな!!」
ブックから蒼星石の鋏と帽子を受け取った坂本は桜見タワーへと走る。
……………………………………………………………………………………………。
ボルキャンサーがブックの仲間になった!
【D-2/一日目/早朝】
【ブック@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:ダメージ小 、心の力消費小、
[装備]:契約の玉@ブレスト、ジュリー(銀嶺)@ブレスト 、 双眼鏡@現実、
ボルキャンサー(フルボッコ・ブック怖い怖い怖い怖い)@(仮面ライダー龍騎)
[道具]:基本支給品、青酸カリ@バトルロワイアル、魔本(ティオ)@金色のガッシュ!!、
[思考・状況]
基本行動方針:
1:さて、ティオちゃんのところへ行こう。
2:ティオに狂戦士の術をかけて、人間を殺す。
3:ガッシュ達魔物の子に興味
4:ボルキャンサーは鉄砲玉として利用したい。
[備考]
※参戦時期はワタル戦前のどこか、ミツルやワタルを知っているかについては後の書き手にお任せします。
※魔物の子の王を決める戦いの概略のみ知りました。
※魔本を読めることを知りました。
※ブックは力づくでボルキャンサーを従えました。
[共通備考]
シザースのデッキは破壊されました。
ボルキャンサーが解放されました。
……………………………………………………………………………………………。
「宇谷さん!」
声のした方へ振り返ると蒼星石を抱えた坂本が駆け寄ってくる。
「おお、無事だったか」
坂本と蒼星石を見て九一郎は顔を綻ばせる。
「その子は大丈夫ですか?」
坂本が九一郎に背負われているティオに目をやり。
尋ねる。
「どうじゃろうなあ。蒼星石がどうにかするとは言ってはいたが」
九一郎が首だけを動かしてティオの方を見る。
そしてそのまま固まる。
「九一郎さん?」
坂本は突然動きを止めた九一郎を見て何かあったかと声をかける。
そう。何かが起きた。
九一郎の首が文字通り”真後ろ”へ向いている。
坂本の顔が再び驚愕で歪む。
九一郎の首には年端もいかないであろう少女の指がかかっている。
首を締められ。折られ。曲がっている。
少しの間を置いてから。
命を無くした九一郎は膝をつき。倒れる。
「男」
ティオはすでに気絶から目を醒ましていた。
そしてとっくに九一郎の背から降りている。
九一郎の死体には眼もくれていない。
そして次の狙いがそこにいると言わんばかりの眼で
坂本を見つめている。
「男」
その眼は狂っている。
その顔は狂っている。
その指は狂っている。
まだティオが完全に壊れていないのは偶然か。
それとも何かがティオの心の防波堤となっているのか。
「男」
壊れてはいなくとも殺意が無いわけではなく。
坂本へとゆっくりと歩を進める。
坂本は先ほどとは違う意味での非現実的な光景に
またも呆然として、唖然とする。
「男」
何だコレは。
何なんだ目の前の少女は。
「やっぱり男は殺さなきゃ」
笑みを浮かべてティオは歩く。
「ガッシュの代わりに。王さまとして。ね?」
ただの子供にしか見えない少女が
あんな簡単に人の首を曲げ折ることができるのか。
人を殺した後で笑うことができるものなのか。
ネットでよく見るロリコンはこんな生き物に欲情しているのか。
ありえない。絶対にありえない。
この少女を見てもなおロリコンを名乗るには睾丸がいくつあっても足りない。
坂本はただ生存本能に突き動かされるようにして
ポシェットからBIMをとりだす。
残る全てのBIMをとりだす。
投擲。
そして爆発。
だが結果を坂本が確かめることはできない。
坂本は逃げた。
九一郎を殺した化物に背を向けてみっともなく逃げたのだ。
蒼星石を見捨てていなかったのがせめてもの救いか。
いや、坂本はただ惰性として抱えていただけだろう。
坂本は走る。走る。
そして時間はただ過ぎる。
ニートに相応しいだろうと嘲笑うかのようにただ、ただ、無為に過ぎる。
放送と最狂の男の殺気が坂本の心を襲う時はすぐそこまで来ている。
&color(red){【宇谷九一郎@銀齢の果て 死亡確認】}
&color(red){【残り 41名】}
【E-2/一日目/早朝】
【ティオ@金色のガッシュ!!】
[状態]:不明
[装備]:
[道具]:基本支給品、ヨキの弓矢(9/10)@waqwaq
[思考・状況]
基本行動方針:???
1:???
【坂本竜太@BTOOOM!】
[状態]:後頭部に痛み、現実感の喪失? 圧倒的恐怖
[装備]:BIM(タイマー式)@BTOOOM!(0/8)、デリンジャー(2/2)@現実、レーダー@BTOOOM!
[道具]:基本支給品、予備弾薬12発、
[思考・状況]
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出
1:桜美タワーに行く ?
2:平さんに癒されたい
[参戦時期]ヒミコの名前を認識する前から参戦。
ヒミコと合流しているかどうかは後の書き手にお任せします
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:疲労(中)、気絶
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン 、神業級の職人の本@ローゼンメイデン、
葬いのボサ・ノバ@銀齢の果て
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:元の世界に戻る。
1:……(気絶中)
2:少女(ティオ)の夢の世界に入りたい
3:九一郎と行動を共にする。
3:ドールズと合流する。
4:雛苺を警戒。
5:水銀燈にローゼミスティカを返すよう言われたら……?
[備考]
※参戦時期は原作4巻終了時
※雛苺が雪華綺晶である可能性を考えています
※シルバー・バトルの概略のみ知りました
※雪華綺晶のコスチューム@ローゼンメイデンと柱時計@ローゼンメイデンは
水上コロシアムにおいてきました。
※水上コロシアムの凡その構造は把握しました。
|[[I want to smile for you]]|投下順|[[第一放送]]|
|[[I want to smile for you]]|時系列順|[[第一放送]]|
|[[水のように優しく、華のように激しく]]|蒼星石|[[]]|
|~|宇谷九一郎|&color(red){GAME OVER}|
|~|ティオ|[[]]|
|~|ブック|[[]]|
|~|坂本竜太|[[]]|
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**ニートの異常な恐怖~また俺は如何にして働きたくねえと思うようになったか~ ◆1yqnHVqBO6
躱す。躱す。
坂本は必死にボルキャンサーの攻撃を避ける。
無様であろうとも坂本には確信があった。
逃げ続けることで理解したものがあった。
この蟹の化物は生き物と言うよりは
何らかのプログラムに基づき行動している。
つまりはゲームの敵モンスターに近いのだということを。
ならば坂本にとっては相性の良い化物と言える。
ゲーマーが強敵に勝つのに必要なのは繰り返し。
そしてそこから導き出す攻撃への対処法を
脳ではなく条件反射のレベルで体に叩き込むこと。
それに成功したら凄腕ゲーマーの反射速度は対プラウザ限定で光速をも上回る。
だから躱す。躱す。
そして必死に相手の攻撃パターンを
坂本の脳内でチャートとして組み立てていく。
「よし。
来い。来い。来いよ化物!
俺はこう見えて蟹好みの味だぜ!?」
言葉が通じるかは不明。
だがボルキャンサーの狙いを
向こうで気絶している少女から離すため。
坂本は挑発をする。
そしてついにボルキャンサーの行動パターンを掴み、
それに対する行動プランを構築した。
重要なのは一発で状況を覆せる一手。
蟹の化物をゲームのモンスターと仮定すると
体力を無為に削るのは愚策。
ここまで複雑で高度なAIを持つモンスターならば
体力の消費により行動パターンを大きく変えることはザラだからだ。
1、ボルキャンサーが一直線に突っこんでくる。
2、鋏を坂本の首に突き刺そうとする。
3、距離をとって坂本の出方をうかがう。
その全てを1フレーム単位の精密さで坂本は避ける。
「攻略するぜ。蟹野郎」
つたう汗はそのまま。
拭うのはクリア後のリザルト画面を見てからでいい。
難易度は最高。
設定は当然ノーコンティニュー。
坂本は己のフィールドを構築したことへの快感に
口をわずかに笑みへと歪める。
――攻略開始――
坂本はボルキャンサーから目を離さず、大きく後ろへ下がる。
蟹の速度は横歩きではないのにとてつもなく速い。
蟹の突進を横転することでかわした坂本は欄干を背に立ち上がる。
蟹の次の攻撃はもはや決まっている。
坂本の行動が蟹の攻撃を決めている。
蟹は欄干を背に立つ坂本へ鋏を持って突き刺さんとする。
それを首の皮をかすらせながらも辛うじて避けた坂本は蟹の背後へ回りこむ。
そして倒れている少女。蒼星石へと走る。
蒼星石との距離は坂本の身体能力と照らし合わせると遠すぎる。
まず蟹に追いつかれ、背後から鋏で貫かれGAME OVERを迎えるのがオチだろう。
だがそれは坂本が何も手を打っていないのならばの話。
蟹の足元を二つのBIMのカウントが小鳥のような小さな声で囀る。
「蟹は川に帰れ!」
爆発が橋を揺らす。
二つのBIMの威力で蟹が橋の上から川へと飛ばし、落とす。
川への落下は計画通り。
少女。
抱え上げてようやく彼女が
人形だと知った女性との交流経験が皆無な坂本は
桜見タワーへ向かおうと走りだす。
――だが待って欲しい。
――何かおかしな音が聴こえないか?
坂本は水を弾く音に走ろうとした足を止めてしまう。
そして、音の元を確かめようと川に眼を向ける。
唖然とした。呆然とした。
言葉を失った。
それはありえない光景だった。
明らかにおかしいモノだった。
音はもはや小型船が駆動音に匹敵するまでになっている。
船。
いや、それは船ではない。
それは蟹であった。
バタフライで華麗にスウィミングする蟹の姿であった。
それは蟹というにはあまりにも優雅すぎた。
美しく、華々しく、身軽く、そしてありえなさすぎた。
だがその様はやはり蟹そのものだった。
「蟹がバタフライだとぉ!?」
驚愕からようやく立ちなおった
坂本は少しでも遠くへ逃げようと足を動かす。
だが遅すぎる。
泳ぐ蟹にはそのタイムロスは永遠に等しい。
追いつかれる。
絶望と敗北感が坂本の心を潰そうとする。
「こっちに来るんだ!」
坂本の逃げる先に男、ブックが立っていた。
「ここは僕に任せて先に行くんだ」
ブックの両手にはいつの間に拾っていたのか
蒼星石の大鋏と帽子がある。
ならば、どう考えても先程の闘いを見ていたはず。
不審に思った坂本だが今は疑う意味が無い。
ブックも敵ならば蒼星石を抱えている坂本が生き延びる道は皆無。
つまり、敵だろうと味方だろうと坂本はブックを信じるしかない。
「信じるぞ! 絶対に死ぬな!!」
ブックから蒼星石の鋏と帽子を受け取った坂本は桜見タワーへと走る。
……………………………………………………………………………………………。
ボルキャンサーがブックの仲間になった!
【D-2/一日目/早朝】
【ブック@ブレイブ・ストーリー~新説~】
[状態]:ダメージ小 、心の力消費小、
[装備]:契約の玉@ブレスト、ジュリー(銀嶺)@ブレスト 、 双眼鏡@現実、
ボルキャンサー(フルボッコ・ブック怖い怖い怖い怖い)@(仮面ライダー龍騎)
[道具]:基本支給品、青酸カリ@バトルロワイアル、魔本(ティオ)@金色のガッシュ!!、
[思考・状況]
基本行動方針:
1:さて、ティオちゃんのところへ行こう。
2:ティオに狂戦士の術をかけて、人間を殺す。
3:ガッシュ達魔物の子に興味
4:ボルキャンサーは鉄砲玉として利用したい。
[備考]
※参戦時期はワタル戦前のどこか、ミツルやワタルを知っているかについては後の書き手にお任せします。
※魔物の子の王を決める戦いの概略のみ知りました。
※魔本を読めることを知りました。
※ブックは力づくでボルキャンサーを従えました。
[共通備考]
シザースのデッキは破壊されました。
ボルキャンサーが解放されました。
……………………………………………………………………………………………。
「宇谷さん!」
声のした方へ振り返ると蒼星石を抱えた坂本が駆け寄ってくる。
「おお、無事だったか」
坂本と蒼星石を見て九一郎は顔を綻ばせる。
「その子は大丈夫ですか?」
坂本が九一郎に背負われているティオに目をやり。
尋ねる。
「どうじゃろうなあ。蒼星石がどうにかするとは言ってはいたが」
九一郎が首だけを動かしてティオの方を見る。
そしてそのまま固まる。
「九一郎さん?」
坂本は突然動きを止めた九一郎を見て何かあったかと声をかける。
そう。何かが起きた。
九一郎の首が文字通り”真後ろ”へ向いている。
坂本の顔が再び驚愕で歪む。
九一郎の首には年端もいかないであろう少女の指がかかっている。
首を締められ。折られ。曲がっている。
少しの間を置いてから。
命を無くした九一郎は膝をつき。倒れる。
「男」
ティオはすでに気絶から目を醒ましていた。
そしてとっくに九一郎の背から降りている。
九一郎の死体には眼もくれていない。
そして次の狙いがそこにいると言わんばかりの眼で
坂本を見つめている。
「男」
その眼は狂っている。
その顔は狂っている。
その指は狂っている。
まだティオが完全に壊れていないのは偶然か。
それとも何かがティオの心の防波堤となっているのか。
「男」
壊れてはいなくとも殺意が無いわけではなく。
坂本へとゆっくりと歩を進める。
坂本は先ほどとは違う意味での非現実的な光景に
またも呆然として、唖然とする。
「男」
何だコレは。
何なんだ目の前の少女は。
「やっぱり男は殺さなきゃ」
笑みを浮かべてティオは歩く。
「ガッシュの代わりに。王さまとして。ね?」
ただの子供にしか見えない少女が
あんな簡単に人の首を曲げ折ることができるのか。
人を殺した後で笑うことができるものなのか。
ネットでよく見るロリコンはこんな生き物に欲情しているのか。
ありえない。絶対にありえない。
この少女を見てもなおロリコンを名乗るには睾丸がいくつあっても足りない。
坂本はただ生存本能に突き動かされるようにして
ポシェットからBIMをとりだす。
残る全てのBIMをとりだす。
投擲。
そして爆発。
だが結果を坂本が確かめることはできない。
坂本は逃げた。
九一郎を殺した化物に背を向けてみっともなく逃げたのだ。
蒼星石を見捨てていなかったのがせめてもの救いか。
いや、坂本はただ惰性として抱えていただけだろう。
坂本は走る。走る。
そして時間はただ過ぎる。
ニートに相応しいだろうと嘲笑うかのようにただ、ただ、無為に過ぎる。
放送と最狂の男の殺気が坂本の心を襲う時はすぐそこまで来ている。
&color(red){【宇谷九一郎@銀齢の果て 死亡確認】}
&color(red){【残り 41名】}
【E-2/一日目/早朝】
【ティオ@金色のガッシュ!!】
[状態]:不明
[装備]:
[道具]:基本支給品、ヨキの弓矢(9/10)@waqwaq
[思考・状況]
基本行動方針:???
1:???
【坂本竜太@BTOOOM!】
[状態]:後頭部に痛み、現実感の喪失? 圧倒的恐怖
[装備]:BIM(タイマー式)@BTOOOM!(0/8)、デリンジャー(2/2)@現実、レーダー@BTOOOM!
[道具]:基本支給品、予備弾薬12発、
[思考・状況]
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出
1:桜美タワーに行く ?
2:平さんに癒されたい
[参戦時期]ヒミコの名前を認識する前から参戦。
ヒミコと合流しているかどうかは後の書き手にお任せします
【蒼星石@ローゼンメイデン】
[状態]:疲労(中)、気絶
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン 、神業級の職人の本@ローゼンメイデン、
葬いのボサ・ノバ@銀齢の果て
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:元の世界に戻る。
1:……(気絶中)
2:少女(ティオ)の夢の世界に入りたい
3:九一郎と行動を共にする。
3:ドールズと合流する。
4:雛苺を警戒。
5:水銀燈にローゼミスティカを返すよう言われたら……?
[備考]
※参戦時期は原作4巻終了時
※雛苺が雪華綺晶である可能性を考えています
※シルバー・バトルの概略のみ知りました
※雪華綺晶のコスチューム@ローゼンメイデンと柱時計@ローゼンメイデンは
水上コロシアムにおいてきました。
※水上コロシアムの凡その構造は把握しました。
|[[I want to smile for you]]|投下順|[[第一放送]]|
|[[I want to smile for you]]|時系列順|[[第一放送]]|
|[[水のように優しく、華のように激しく]]|蒼星石|[[]]|
|~|宇谷九一郎|&color(red){GAME OVER}|
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|~|ブック|~|
|~|坂本竜太|[[]]|
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