「イベント」(2013/09/22 (日) 12:03:55) の最新版変更点
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#contents
***狼イベント1
――その夜、胸騒ぎがしたので外に出た。
風のある日だった。
向かい風のなか、町を歩く。
遠くの河べりに、なにかがいた。
巨大な黒い獣がうずくまり、水面を覗き込んでいる。
その獣の姿は、霞がかかっているように
揺らめいていて、細部が見えない。
はっきり見ようと眼を凝らす――。
――気が付くと、巨獣の姿はそこにはない。
代わりに、女が一人いる。
【キレハ】
「………………」
一瞬前まで見えていた獣の姿は、
幻だったのか――。
声をかけることもできず、背を向けて立ち去った。
月の光が妖しく道を照らしている。
すべてが夢の中のように曖昧だ……。
***鍛冶イベント
****鍛冶イベント
――その夜、ふと気が向いたので町を歩いた。
【ネル】
「……あ、○○。
散歩?」
「わたしもねー。
なんか考え事しちゃってねー」
「……ねえ、○○。
わたしが鍛冶屋になったら、
ヘンだと思う?」
いや別に
かなりヘンだ
むしろ似合いすぎる
*****いや別にを選択
*****かなりヘンだを選択
*****むしろ似合いすぎるを選択
【ネル】
「え。
……そ、そう……?」
「……まあ、わたし、よく
熊娘とか怪力女って言われちゃうし、
確かにピッタリかもね……ははは……」
「…………」
「……実は、わたしね、
ガリオーさんのところで
鍛冶屋やってみようかと思うんだ」
「たぶん、わたし、少しは鍛冶仕事の
才能があるみたいだし……」
「ずっと昔から、妖精とか魔法の薬とかの
おとぎ話が好きでさ、だからいつか
魔法使いになりたかったんだけど……」
「それよりは、自分にできる事で
人の役に立ったほうがいいのかな、
って考えたんだ」
「だから、魔法使いの道を極めるのは
他の人にまかせる! くやしいけど!」
「わたしはわたしで
職人としてトップ取ったる!
うお~!」
「……そんなわけで、武具が必要に
なったら、わたしに言ってね」
「心とか愛とかが、たくさん詰まった
ヤツを作ってあげるから!」
【ガリオー】
「出てけ出てけこの恩知らず!
バっカヤロおおおおお!!」
鍛冶屋イベント進行
【ネル】
「……あ、あの、ガリオーさん、
ちょっと話を聞いて下さい」
【ガリオー】
「やっかましいわ!!
とっとと帰れバカヤロー!!」
【ネル】
「――人の話を聞けえっ!!」
【ガリオー】
「……ムっ……」
【ネル】
「ガリオーさん。
わたしを徒弟にしてくれませんか?」
【ガリオー】
「……なんだと?」
【ネル】
「……と言っても、友達といっしょに
遺跡の探索もしなくちゃいけないですし
それが終わってから、で良ければ……」
【ガリオー】
「やらないと言ったり、やると言ったり、
いい加減な小娘だ。
カ~ッ、ドウショウモねえや!」
【ネル】
「…………ダメですか?」
【ガリオー】
「フン。
……ほらよっ」
ガリオーは持っていた鍛冶用の槌を
ネルに渡した。
【ネル】
「?」
【ガリオー】
「そいつをくれてやる。
粗末にしたらドタマカチワルぞ」
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ガリオー】
「……ありがとうございます、
親方!」
*****その後
【ガリオー】
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ネル】
「ガッテンショーチノスケだ、
親方!」
**宮殿
***円形の池2?
池を覗き込むを選択
水面には、遠くの光景が映っていた……。
――不思議な都市の光景が見える。
陽光を反射する白い家々。
列柱の並ぶ神殿。
奇怪な形の塔の群れ。
街路を練り歩く兵士たちが、
死体を突き刺した槍を空に突き上げている……。
場面は変わる――。
どこかの屋内。
柱に支えられた高い天井。逆行になった光景。
目の前には、女が気怠げに横たわっていた。
「――……――……――」
彼女は身を起こすと、誰かの名を呟いた。
「――……――……――」
「――――○○――――」
……やがて、水面の光景は消えた。
****円形の池3
夜明け前に忘れ去られる夢のように、
取り留めのない景色が目の前を流れてゆく――。
――迷宮が見える。
果てしなく続く回廊と広間。列柱とアーチ。
縦坑を囲んで作られた地底都市。
縦坑の縁に、戦士たちの死体が折り重なっている。
死者達の姿はどれも小さく、
白や黒の甲冑をまとっている。
互いに争った末に、みな討ち死にしたかのようだ。
やがて縦坑の底から熱風が吹き上がり、
炎の翼がやって来る――。
――荒野が見える。雪が降っている。
地平線の向こうを、巨人の群れが歩いている。
彼らが目指す先には何もない。
白い山の頂で、遠雷が光る。
厚い雲に隠された空から、
『なにもない なにもない』と声が響く……。
……やがて水面の光景は消えた。
***死者の書イベント
――その時、背後から足音がした。
遺跡内を探索中のシーフォンと遭遇した。
【シーフォン】
「けけけっ。
付けてきて正解だったみたいだな」
「……それ、「死者の書」○巻の
原本だよな?
僕はそいつをずっと探してた」
「○○、そいつを僕に渡せ。
代わりにこの
「○○」をやるから」(上中下いずれの巻かで変化)
渡さない
渡す
****渡さないを選択
【シーフォン】
「こ、この野郎……。
人がこれだけ頭下げて
頼んでるのに……」
&bold(){パリス同行時}
【パリス】
「下げてないだろ」
&bold(){キレハ同行時}
【キレハ】
「……下げてたんだ、あれって」
&bold(){テレージャ同行時}
【テレージャ】
「いや、下げてはいないだろう」
&bold(){メロダーク同行時}
【メロダーク】
「……下げてないと思うが」
【シーフォン】
「よし、こうしよう!
僕とお前で力比べして、
勝った方がそれを取る!」
&bold(){ネル同行時}
【ネル】
「勝手に決めてる」
&bold(){ラバン同行時}
【ラバン】
「勝手に決めとる」
&bold(){アルソン同行時}
【アルソン】
「な、何てことを……。
皆が力を合わせなきゃいけない
この時に、私欲のため争うなんて……」
&bold(){フラン同行時}
【フラン】
「勝手に決められた……」
&bold(){エンダ同行時}
【エンダ】
「おお……。
楽しそうだな」
【シーフォン】
「行くぞ、コラ!」
*****戦闘に勝利
【シーフォン】
「ち、ちくしょう……」
&bold(){パーティーにメロダークがいない場合}
【シーフォン】
「覚えてろよ、この借りはいつか返す!
バーカバーカうんこたれー!」
シーフォンは去っていった……。
&bold(){パーティーにメロダークがいる場合}
【メロダーク】
「…………」
倒れたシーフォンへと、
メロダークが刃を向けた。
【メロダーク】
「……この者はここで殺すべきだ。
自分の欲のため、誰彼構わず襲う者を
見逃すことは、それ自体が罪」
【シーフォン】
「え?
お、おい、待て……」
&bold(){パリス同行時}
【パリス】
「……確かにコイツはムカつく奴だけど、
そこまでしなくても……。
腕一本くらいで勘弁してやらないか?」
&bold(){ネル同行時}
【ネル】
「待ってよメロさん。
なにも殺さなくたって……」
&bold(){ラバン同行時}
【ラバン】
「うーん。微妙なところだな。
殺しといた方が、後腐れなくて
いい場合もある」
「だが、死んだ奴は生き返らんからな。
殺してから悔いてもどうにもならん。
さて、どうする○○?」
&bold(){キレハ同行時}
【キレハ】
「……で、○○は
どう思うの?」
「私はどっちでもいいけど……。
放っておくと、メロダークが
彼を殺しちゃうわよ」
&bold(){テレージャ同行時}
【テレージャ】
「……まあまあ。
言い分は分かるけど、裁判なしで
そういう事をするのは感心しないよ」
&bold(){アルソン同行時}
【アルソン】
「ちょっ、待って下さい!」
「確かに彼の行動は問題でしたが、
もう戦えなくなった相手を殺すなんて、
騎士道に反しますよ!」
&bold(){エンダ同行時}
【エンダ】
「えっ?
シーフォン食うのか?」
&bold(){フラン同行時}
【フラン】
「……いかがなさいますか?
○○様が判断を
すべきだと思うのですが」
シーフォンを助ける
シーフォンを見殺しにする
&bold(){シーフォンを助けるを選択}
命まで取る必要はない。
そう言って、メロダークを止めた。
【メロダーク】
「……甘いな。
救えない相手を救おうとしても、
何の益も無いぞ……」
【シーフォン】
「……へッ、脅かしやがって……」
「覚えてろよ、この借りはいつか返す。
てめェのケツにそのツラ突っ込んで
ブチ殺す」
&bold(){シーフォンを見殺しにするを選択}
【メロダーク】
「……覚悟」
【シーフォン】
「や、やめろクソ野郎……
近付くな……!」
「ギャアアーッ!!」
急所を貫かれ、シーフォンは息絶えた。
【メロダーク】
「………………」
メロダークは暗い目で、
シーフォンのなきがらを見下ろしている……。
&bold(){シーフォン殺害後会話をする}
【パリス】
「…………チッ。
最後まで馬鹿な奴だったな」
【ネル】
「……仲間同士で、
殺しあったりするなんて……」
【ラバン】
「……まあ、殺しちまったものは
仕方ない」
【テレージャ】
「……せめて、弔っておいてあげるか」
【アルソン】
「…………。
どうして、仲間同士で傷付け合ったり
しなくちゃいけないんでしょうか」
「人々を助けるために戦ってるのに、
どうして……」
【メロダーク】
「……悪は、誰かが手を汚して
裁かねばならない」
*****戦闘に敗北
【シーフォン】
「は、ははは……。
勝ったぞこの野郎」
「約束通り、こいつは貰ってく。
あばよ」
****渡すを選択
【シーフォン】
「確かに受け取った。
いい取引ができて嬉しいぜ」
「じゃあな」
#contents
***狼イベント1
――その夜、胸騒ぎがしたので外に出た。
風のある日だった。
向かい風のなか、町を歩く。
遠くの河べりに、なにかがいた。
巨大な黒い獣がうずくまり、水面を覗き込んでいる。
その獣の姿は、霞がかかっているように
揺らめいていて、細部が見えない。
はっきり見ようと眼を凝らす――。
――気が付くと、巨獣の姿はそこにはない。
代わりに、女が一人いる。
【キレハ】
「………………」
一瞬前まで見えていた獣の姿は、
幻だったのか――。
声をかけることもできず、背を向けて立ち去った。
月の光が妖しく道を照らしている。
すべてが夢の中のように曖昧だ……。
***鍛冶イベント
****鍛冶イベント
――その夜、ふと気が向いたので町を歩いた。
【ネル】
「……あ、○○。
散歩?」
「わたしもねー。
なんか考え事しちゃってねー」
「……ねえ、○○。
わたしが鍛冶屋になったら、
ヘンだと思う?」
いや別に
かなりヘンだ
むしろ似合いすぎる
*****いや別にを選択
*****かなりヘンだを選択
*****むしろ似合いすぎるを選択
【ネル】
「え。
……そ、そう……?」
「……まあ、わたし、よく
熊娘とか怪力女って言われちゃうし、
確かにピッタリかもね……ははは……」
「…………」
「……実は、わたしね、
ガリオーさんのところで
鍛冶屋やってみようかと思うんだ」
「たぶん、わたし、少しは鍛冶仕事の
才能があるみたいだし……」
「ずっと昔から、妖精とか魔法の薬とかの
おとぎ話が好きでさ、だからいつか
魔法使いになりたかったんだけど……」
「それよりは、自分にできる事で
人の役に立ったほうがいいのかな、
って考えたんだ」
「だから、魔法使いの道を極めるのは
他の人にまかせる! くやしいけど!」
「わたしはわたしで
職人としてトップ取ったる!
うお~!」
「……そんなわけで、武具が必要に
なったら、わたしに言ってね」
「心とか愛とかが、たくさん詰まった
ヤツを作ってあげるから!」
【ガリオー】
「出てけ出てけこの恩知らず!
バっカヤロおおおおお!!」
鍛冶屋イベント進行
【ネル】
「……あ、あの、ガリオーさん、
ちょっと話を聞いて下さい」
【ガリオー】
「やっかましいわ!!
とっとと帰れバカヤロー!!」
【ネル】
「――人の話を聞けえっ!!」
【ガリオー】
「……ムっ……」
【ネル】
「ガリオーさん。
わたしを徒弟にしてくれませんか?」
【ガリオー】
「……なんだと?」
【ネル】
「……と言っても、友達といっしょに
遺跡の探索もしなくちゃいけないですし
それが終わってから、で良ければ……」
【ガリオー】
「やらないと言ったり、やると言ったり、
いい加減な小娘だ。
カ~ッ、ドウショウモねえや!」
【ネル】
「…………ダメですか?」
【ガリオー】
「フン。
……ほらよっ」
ガリオーは持っていた鍛冶用の槌を
ネルに渡した。
【ネル】
「?」
【ガリオー】
「そいつをくれてやる。
粗末にしたらドタマカチワルぞ」
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ガリオー】
「……ありがとうございます、
親方!」
*****その後
【ガリオー】
「さっさと騒動を終わらせて、
職人として励みな」
【ネル】
「ガッテンショーチノスケだ、
親方!」
***死者の書イベント
――その時、背後から足音がした。
遺跡内を探索中のシーフォンと遭遇した。
【シーフォン】
「けけけっ。
付けてきて正解だったみたいだな」
「……それ、「死者の書」○巻の
原本だよな?
僕はそいつをずっと探してた」
「○○、そいつを僕に渡せ。
代わりにこの
「○○」をやるから」(上中下いずれの巻かで変化)
渡さない
渡す
****渡さないを選択
【シーフォン】
「こ、この野郎……。
人がこれだけ頭下げて
頼んでるのに……」
&bold(){パリス同行時}
【パリス】
「下げてないだろ」
&bold(){キレハ同行時}
【キレハ】
「……下げてたんだ、あれって」
&bold(){テレージャ同行時}
【テレージャ】
「いや、下げてはいないだろう」
&bold(){メロダーク同行時}
【メロダーク】
「……下げてないと思うが」
【シーフォン】
「よし、こうしよう!
僕とお前で力比べして、
勝った方がそれを取る!」
&bold(){ネル同行時}
【ネル】
「勝手に決めてる」
&bold(){ラバン同行時}
【ラバン】
「勝手に決めとる」
&bold(){アルソン同行時}
【アルソン】
「な、何てことを……。
皆が力を合わせなきゃいけない
この時に、私欲のため争うなんて……」
&bold(){フラン同行時}
【フラン】
「勝手に決められた……」
&bold(){エンダ同行時}
【エンダ】
「おお……。
楽しそうだな」
【シーフォン】
「行くぞ、コラ!」
*****戦闘に勝利
【シーフォン】
「ち、ちくしょう……」
&bold(){パーティーにメロダークがいない場合}
【シーフォン】
「覚えてろよ、この借りはいつか返す!
バーカバーカうんこたれー!」
シーフォンは去っていった……。
&bold(){パーティーにメロダークがいる場合}
【メロダーク】
「…………」
倒れたシーフォンへと、
メロダークが刃を向けた。
【メロダーク】
「……この者はここで殺すべきだ。
自分の欲のため、誰彼構わず襲う者を
見逃すことは、それ自体が罪」
【シーフォン】
「え?
お、おい、待て……」
&bold(){パリス同行時}
【パリス】
「……確かにコイツはムカつく奴だけど、
そこまでしなくても……。
腕一本くらいで勘弁してやらないか?」
&bold(){ネル同行時}
【ネル】
「待ってよメロさん。
なにも殺さなくたって……」
&bold(){ラバン同行時}
【ラバン】
「うーん。微妙なところだな。
殺しといた方が、後腐れなくて
いい場合もある」
「だが、死んだ奴は生き返らんからな。
殺してから悔いてもどうにもならん。
さて、どうする○○?」
&bold(){キレハ同行時}
【キレハ】
「……で、○○は
どう思うの?」
「私はどっちでもいいけど……。
放っておくと、メロダークが
彼を殺しちゃうわよ」
&bold(){テレージャ同行時}
【テレージャ】
「……まあまあ。
言い分は分かるけど、裁判なしで
そういう事をするのは感心しないよ」
&bold(){アルソン同行時}
【アルソン】
「ちょっ、待って下さい!」
「確かに彼の行動は問題でしたが、
もう戦えなくなった相手を殺すなんて、
騎士道に反しますよ!」
&bold(){エンダ同行時}
【エンダ】
「えっ?
シーフォン食うのか?」
&bold(){フラン同行時}
【フラン】
「……いかがなさいますか?
○○様が判断を
すべきだと思うのですが」
シーフォンを助ける
シーフォンを見殺しにする
&bold(){シーフォンを助けるを選択}
命まで取る必要はない。
そう言って、メロダークを止めた。
【メロダーク】
「……甘いな。
救えない相手を救おうとしても、
何の益も無いぞ……」
【シーフォン】
「……へッ、脅かしやがって……」
「覚えてろよ、この借りはいつか返す。
てめェのケツにそのツラ突っ込んで
ブチ殺す」
&bold(){シーフォンを見殺しにするを選択}
【メロダーク】
「……覚悟」
【シーフォン】
「や、やめろクソ野郎……
近付くな……!」
「ギャアアーッ!!」
急所を貫かれ、シーフォンは息絶えた。
【メロダーク】
「………………」
メロダークは暗い目で、
シーフォンのなきがらを見下ろしている……。
&bold(){シーフォン殺害後会話をする}
【パリス】
「…………チッ。
最後まで馬鹿な奴だったな」
【ネル】
「……仲間同士で、
殺しあったりするなんて……」
【ラバン】
「……まあ、殺しちまったものは
仕方ない」
【テレージャ】
「……せめて、弔っておいてあげるか」
【アルソン】
「…………。
どうして、仲間同士で傷付け合ったり
しなくちゃいけないんでしょうか」
「人々を助けるために戦ってるのに、
どうして……」
【メロダーク】
「……悪は、誰かが手を汚して
裁かねばならない」
*****戦闘に敗北
【シーフォン】
「は、ははは……。
勝ったぞこの野郎」
「約束通り、こいつは貰ってく。
あばよ」
****渡すを選択
【シーフォン】
「確かに受け取った。
いい取引ができて嬉しいぜ」
「じゃあな」
**宮殿
***円形の池2?
池を覗き込むを選択
水面には、遠くの光景が映っていた……。
――不思議な都市の光景が見える。
陽光を反射する白い家々。
列柱の並ぶ神殿。
奇怪な形の塔の群れ。
街路を練り歩く兵士たちが、
死体を突き刺した槍を空に突き上げている……。
場面は変わる――。
どこかの屋内。
柱に支えられた高い天井。逆行になった光景。
目の前には、女が気怠げに横たわっていた。
「――……――……――」
彼女は身を起こすと、誰かの名を呟いた。
「――……――……――」
「――――○○――――」
……やがて、水面の光景は消えた。
****円形の池3
夜明け前に忘れ去られる夢のように、
取り留めのない景色が目の前を流れてゆく――。
――迷宮が見える。
果てしなく続く回廊と広間。列柱とアーチ。
縦坑を囲んで作られた地底都市。
縦坑の縁に、戦士たちの死体が折り重なっている。
死者達の姿はどれも小さく、
白や黒の甲冑をまとっている。
互いに争った末に、みな討ち死にしたかのようだ。
やがて縦坑の底から熱風が吹き上がり、
炎の翼がやって来る――。
――荒野が見える。雪が降っている。
地平線の向こうを、巨人の群れが歩いている。
彼らが目指す先には何もない。
白い山の頂で、遠雷が光る。
厚い雲に隠された空から、
『なにもない なにもない』と声が響く……。
……やがて水面の光景は消えた。
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