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唯「シーソー乗ろうよ」澪紬「え」1

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moemoequn

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公園

澪「いや、シーソーはちょっと…なぁ?」

紬「ふ、ふふ…唯ちゃん、私達もう子供じゃないんだから…。あ、ブランコがあるわ。あれ乗ろう?」

唯「え~シーソーがいいよー」

澪「いやぁ~…ははは…」

紬「ふ、ふふふ……うふふ」



律「よーし、梓、シーソー乗るぞー」

梓「はぁ…子供ですか」

律「いいだろたまにはさー」

梓「はいはい」

律「ワーイ」ギッコン

梓「キャッキャ」バッタン

唯「ほら、楽しそうだよー」

澪「は、はははは…」

紬「うふ、ふふふ…」



律梓「キャッキャウフフ」ギッコンバッタン

唯「ほらほら~いこうよー」

澪「えーと…あ!私向こうのジャングルジム行ってくる!」

紬「わ、私、ジャングルジム登るの夢だったのー!」

唯「えー?」

律「おーい、お前らも早く来いよー」ギッコン

梓「意外と楽しいですね。澪先輩とムギ先輩もやりましょうよ」バッタン

澪紬「ジャングルジムで」

唯「でもスカートだし下からパンツ見えちゃうよ?」

澪「うぐ」

紬「あう」



澪(まずい…シーソーなんて乗ったら…)

紬(体重の上下関係が白日の下に晒されてしまうわ…!)

律「よーし梓!空中で止めるぞ!」

梓「やってやるです!」

律梓「そーっと……」

律「お?」グラ…

梓「おっとと」スー…

律「もーちゃんと止めろよ。軽すぎるぞ梓は」

梓「そんな事言われても」

唯「あずにゃんちっちゃいもんね~」

澪紬「」ガクガクブルブル



紬「み、みみ澪ちゃん!あっちのブランコ行きましょう?」

澪「ああ、そうだな!さ、ささささすがムギ!公園と言ったらブランコだよな~!」

律「あれ?澪、ブランコ平気になったの?」

澪「え?」

律「トラウマじゃなかったっけ?」

澪「あ…」



そう、あれは私と澪が小学2年の時……


幼澪『ブランコ楽しいねりっちゃん』キィキィ

幼律『よーし!大車輪やっちゃうぞー!』キィキィキィキィ



幼律『おりゃあああああ!!』グルン

幼澪『あ、危ないよりっちゃ…』

幼律『わわっ!?』スポーン

ガシャーーーーン

幼律『い、いだ~い…』

幼澪『り、りっちゃん腕が…』

幼律『へ?』ポッキリ

幼律『…』

幼律『なんじゃあこりゃあああああああ!?』

幼澪『ひ、ひぃぃ…』ゾォ~ッ



律「あれ以来、ブランコがトラウマになって乗れなかったんじゃなかったの?」

澪「あ、あああああ…」

澪「思い出させるなっ!」ゴチン

律「なんでっ!?」



唯「だからシーソーやろうよ~」

紬「えーっと……」

澪「ムギ、ごめん、私ブランコは…」

紬「えっ?あ、そうね!じゃああっちの砂場で遊びましょう?うふ、ふふふ…」

律「え?砂場も平気になったの?」


そう、あれは私と澪が小学4年の時の事……


幼澪『砂場でお山作るの楽しいねりっちゃん』セッセ

幼律『よーし!じゃあ私はでっかい谷作っちゃうぞ!』ホリホリ



幼律『おりゃああああああ!』バババババ

幼澪『そ、そんなに掘ったら大人のひとに怒られちゃうよぉ…』

幼律『ん?砂の奥からなんか出てきた』

幼澪『え』

幼律『ほらっ!なんかでっかい虫!』

幼澪『ひっ!?』

虫『ブーン』ピト

幼律『うわっ!?なんだコイツ!おでこにくっついて離れない!』ジタバタ

幼澪『ひぃぃ…』ゾォ~ッ



律「あれ以来砂場は…」

澪「思い出させるなって言ってるだろ!!」ゴチーン

律「だからなんでっ!?」



澪「ムギ、私、砂場もちょっと…」

紬「そ、そうなの…」

澪「あ、あー…喉渇いたしあっちの水道で水でも飲んでようよ」

律「え?澪、公園の水道も平気になっ…」

澪「水道はなんにもないだろ!」

紬「澪ちゃんごめんなさい…。私、こういうところのお水はちょっと…」

澪「え…あ、あぅ……」

唯「お嬢様だもんね~」

梓「私も公園の水はあんまり飲みたくないです」ギッコンバッタン



澪「あ、あああっちの滑り台で遊ぼう!な、ムギ!」

紬「え、ええ!私滑り台で滑るのがゆ、ゆゆ夢だったのー!」

唯「じゃあ私も滑り台いくー!楽しいよねー滑り台!」

澪「お、唯もやる気マンマンだな!はははは」

紬「は、はは早く行きましょう!早く!」

澪紬「ハヤクハヤクスベリダイ」スタコラサッサ

唯「二人とも滑り台が大好きなんだね~」

律「なんだよみんなしてさー。いいもんなー梓は私と一緒にシーソーやるもんなー?」

梓「望むところです!」ギッコンバッタン



唯「よーし、じゃあ私が一番手ね!」

澪「はははは、いいよいいよ。さ。滑りなよ」

紬「唯ちゃん頑張ってー♪」

唯「えへへ」

唯「とりゃー!」ズ…ズズズ

唯「しょっと」ストン

唯「いやぁ~子供の時みたいにスーッていかないもんだね~」

澪(唯……お尻が微妙に引っかかってたな…)

紬(もし挟まって抜けなくなったりしたら……)

澪紬(もう生きていけない……!)ゾォ~ッ



澪「あ、あ~…私滑り台はやめておこうかなー?」

唯「ええ?」

紬「わわわ私も遠慮しておくわ~」

唯「ムギちゃんまで!滑り台愛好家仲間じゃなかったの~?」

澪「こ、こここここの滑り台はイマイチなんだよな~」

紬「そ、そうね~。愛好家だからこそわかるっていうか…」

唯「へ?ムギちゃん滑り台やった事なかったんじゃ…」

紬「と、とにかくこの滑り台はダメなのっ!」

唯「うーん、じゃあ…」

律梓「キャッキャ」ギッコンバッタン

唯「やっぱりシーソーしかないね~」

澪紬(まずいまずいまずいまずい)タラーリ



澪(ほ、他の遊具…!)キョロキョロ

紬(何か他の…体重や体型に関係ない遊具は…!)キョロキョロ

澪紬「…ない……っ!」

唯「ほら早く行こうよ~」

律「梓もシーソーにハマったか~!」ギッコン

梓「はい!これなんか気持ちいいですね!」バッタン

律「だろ~?(気持ちいい…?)」ギッコン

澪紬「……」

澪(…ん?待てよ?)

紬(よく見るとあのシーソーは4人乗り…)

澪紬(あれなら4人で乗れば体重はバレない……!)

唯「二人ともやけに真剣だね~」



澪「しょ、しょうがないな~。そこまで言うならシーソーに乗ろっかな~」

紬「私、シーソーに乗るのが夢だったの~♪」

唯「さっきまであんなに拒んでたのに…」

澪「律、後ろに乗るぞ」スッ

律「お!澪もやる気になったか」

紬「梓ちゃん、よろしくね♪」スッ

梓「はい!よろしくお願いします!」

唯「え~?私だけ仲間ハズレ~?」

澪「順番順番」

紬「唯ちゃん、すぐに代わってあげるから」

唯「ちぇ~」

律「よーし!やるぞー!」

澪紬梓「おー!」

澪(…ってあれ?)

紬(…ま、まずいわ!)



澪(さっきので、体重は律>梓だとわかった…)

紬(もしこれで私と梓ちゃんのほうが先に下に行ったら、私+梓ちゃん>澪ちゃん+りっちゃん…)

紬(つまり私>澪ちゃんということに…!)

澪(私のほうは元々律が梓より重いから、先に下に来ても特に問題はない…)

澪紬「……」ゴクリ

律「おーい、なにやってんだよ二人とも」

梓「早く始めましょうよ」

唯「後がつかえてるんだよー?はやくー」

澪(……確率は五分五分…)

紬(……)ドクンドクン

澪(仕方ない、ここはムギに犠牲になってもらうしか…)スッ

紬(…!?澪ちゃん待って!ダメ!お願いやめて!)ウルウル

澪(……ムギが命乞いをするような目でこっちを見てくる…)

律「おーい…」



紬(澪ちゃんお願い!もし私の方が下に来ちゃったら、もう…!)グス

澪(まぁ私のほうが下に来ればお互いダメージはないんだし…)スッ

紬(やめて!お願い!やめてやめてやめてやめて!)ポロポロ

唯「ムギちゃんが泣いてる…」

梓「シーソーするのが夢って言ってましたからね」

律「な、泣くほど嬉しいか…」



紬(お願い…!澪ちゃんならわかるでしょ、この気持ち…!)ポロポロ

澪(もし私がムギの立場だったら、絶対今のムギみたいになるだろうけど…)

唯「ね~早くしてよ~」

澪(もう乗っちゃったし、唯は急かすし…)

紬(澪ちゃんお願い…っ!)グスン

澪(もうどうしようもな…)

律「あーもー何やってんだよ二人とも。梓、ブランコやろーぜ」スッ

梓「やってやるです!」スッ

澪紬「ひいいいぃぃぃっ!?」



澪紬「」チョーン

唯「どうしたの?何で二人とも立ったままなの?」

澪(あ、危なかった……)ドキドキドキ

紬(間一髪ね……)ハァハァハァ

澪「ム、ムギ…二人になったけど…」

紬「そ、そうね…」

澪「ど、どーする…?」

唯「え?なになにー?なんの話ー?」

紬(今シーソーやったら、私と澪ちゃん、どっちが重いかわかってしまう…)

澪(本当の意味での五分五分……)

澪紬「……」ゴクリ

紬「う、うふふふふ…」ドキドキドキドキ

澪「あは、あははは…」ドキドキドキドキ

唯「二人ともなんか怖いよ…」



澪(まずい…最近ダイエットしてると言っておきながらお菓子食べまくってたし、お腹にお肉ついちゃってるし……)

紬(どうしよう……澪ちゃんダイエット中みたいだから、絶対私より軽い…。わかってるけど、その現実を突きつけられたくない……)

澪(うぅ……こんな事になるなら昨日ケーキ食べるんじゃなかった……)シクシク

紬(神様ごめんなさい……もうお菓子つまみ食いなんてしませんから……今すぐ私の体重を軽くしてください……)シクシク

唯「うぅ~。は~や~く~」

澪「うるさいっ!!大体唯が悪いんだぞ!!」ギロ

紬「そうよっ!!唯ちゃんが公園jに行きたいなんて言うからっ!!」ギロリ

唯「ええー!?」ガーン



和「さて、早く帰って勉強しなきゃ」スタスタ

和「…あら?」



唯「な、なんでぇ~?二人ともノリノリだったじゃん!」

澪「私は勉強したいって言ってただろ!!」

紬「私だって、えっと…えっと……とにかく唯ちゃんが悪いのっ!シーソーしたいなんて言い出すからっ!!」

唯「ムギちゃん、夢だって言ってたのに……」ブー

和「何してるの?」

澪「和!」

紬「和ちゃん!」

澪(やった!これでまた4人だ!)

紬(しかも唯ちゃんと和ちゃんの体重の上下関係はわからないから、どっちが下になっても大丈夫!)



唯「和ちゃん…。よくわかんないけど澪ちゃんとムギちゃんが怒り出しちゃって…」

澪「和~。さ、和も一緒にシーソーやろう!」ニコニコ

紬「ほら唯ちゃん、早く乗って?」ニコニコ

和「…怒ってるようには見えないけど」

唯「あれえ…?」

澪「ほら、和!私の前に座って!」ニコニコ

和「まぁ、別に私は構わないけど…」

紬「唯ちゃんも早く♪」ニコニコ

唯「う、うん……??」



和「じゃあ乗るわよ」

唯「乗るよ~」

澪紬「ふふふふふふ♪」

和「えい」ストン

ガコン!! バゴッ!!

紬「あぎっ!?」

唯「うりゃっ」ストン

ガコン!! ドゴッ!!

澪「ひぐぅっ!?」

澪紬「あ……い…いきなりは…だ…だめ……」ピクピク

澪紬「」チーン



律「梓ーブランコ楽しいなー」キィキィ

梓「はい!」キィキィ

おしまい


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