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澪「ふー、最近急に暑くなってきたな」

梓「そうですね、もう6月ですし。すっかり夏ですね」

唯「あ、暑いならさあ、セーター脱いだらどうかなあ、ふひ、ふひひひ」

梓「……」

澪「そーだな」ぬぎぬぎ

セーターを脱いでブラウス1枚になった澪先輩。
薄手の白い生地からはばっちりと下着が透けていて……

唯「オゥフ! Great!」

澪「え、何?」

紬「唯ちゃん、落ち着いて」

唯「これが落ち着かずにいられるわけ無いじゃん!
  ちょっとトイレ行ってくる、先に練習しといて!」

梓「あ、唯先輩……」

紬「まったく唯ちゃんにも困ったものね……
  えー、今日は水色……と」

梓「……」



唯先輩は20分ほど経ってからトイレから戻ってきた。
やたらと顔がつやつやしていたのは気のせいではあるまい。

この日は律先輩が休みだったので
早めに練習は打ち切られた。
澪先輩は律先輩の見舞いに行くと言って
さっさと帰っていってしまった。

澪先輩のいない空間で
残された2人の先輩がする話と言ったら一つしか思い浮かばなかった。
私も早々に退散しようとしたが
唯先輩に首根っこをつかまれてしまった。

梓「ぐえっ」

唯「先帰らないでよ、一緒に帰ろうよ」

梓「えー、今日はアレないんですか」

紬「澪っぱいの会の定例会議なら、りっちゃんがいないと出来ないのよ」

梓「そうだったんですか」

唯「出来ないことはないんだけど、
  あとでりっちゃんに怒られるんだよね。
  『私抜きでやるなー!』って」

梓「へえ」

紬「ふふ、だから今日は解散なの」



澪っぱいの会の定例会議はなかったが
帰り道ではもっぱら澪っぱいの話で持ちきりであった。
もっとも唯先輩が一方的に喋っていただけなのだが。

唯「いやーセーター脱いだときやばかったね!
  こうおっぱいが! おっぱいが、ぷるんって!
  見た? あずにゃん」

梓「いえ……見てなかったです」

唯「あーもう勿体ないなー!
  ちゃんと見とかなきゃダメだよー、
  あの重量感あふれるおっぱいがこうゆさっと」

梓「……」

唯「そしてプルンと」

紬「唯ちゃん。梓ちゃんがドン引きしてるわよ」

唯「えー、別に引いてないよねー。
  あずにゃんも澪っぱいの良さを分かってくれるはずだよね」

梓「ははは……」

唯「あ、そうだ。憂におつかい頼まれてたんだった!
  ごめん私先に帰るね、ばいばーい」

梓「はい、また明日……」



紬「唯ちゃんにも困ったものね。
  夏服になってからやたらとテンションが上がっちゃって。
  悪気はないと思うから許してあげて」

梓「はい……
  てゆーか前から疑問だったんですけど
  なんであんなに澪先輩のおっぱいに夢中なんですか、
  唯先輩もムギ先輩も」

紬「私と唯ちゃんはちょっと違うわ。
  唯ちゃんは心の底から澪っぱいに惚れてるの」

梓「はぁ」

紬「いや、魅入られている……虜になっている、
  と言ったほうが適切かもしれないわね。
  唯ちゃんの頭は四六時中、澪っぱいのことでいっぱいよ」

梓「どうしてそんなに?」

紬「どうして……と言われてもね。
  理由なんて分からないわ……
  いや、理由なんてないのかも。
  言葉で説明できないからこそ
  あそこまで感情を全開にして夢中になれる……
  私はそう思うわ」

梓「よく分かりません」



紬「まあ確かなことは本人にしか分からないでしょうね」

梓「ムギ先輩は?
  どうして澪先輩のおっぱいが好きなんですか?」

紬「私はおっぱいが好きなのよ」

梓「は?」

紬「澪ちゃんのおっぱいだけじゃなく
  世界中のあらゆるおっぱいがね……
  私は今までの人生をおっぱいと共に生き
  おっぱいのために生きてきた」

梓「……」

紬「そしてその中で出会った至高のおっぱい……
  それが澪っぱいだったというわけよ」

梓「なかなか業が深そうですね……」

紬「そうよ、おっぱいの道は生半可な覚悟じゃ進めない。
  でも私は澪っぱいに出会えた……
  それだけでもこの人生に意義があったと思えるわ」

梓「そんな歳で人生悟らないでください……
  唯先輩とムギ先輩が澪先輩のおっぱいを好きな理由はわかりましたけど
  じゃあ律先輩はどうなんですか?」



紬「ふふ、りっちゃんは私たちとはちょっと違うわ」

梓「どういうことです?」

紬「私にはまだ確信は持てないけど。
  多分りっちゃんは澪っぱいよりも
  澪ちゃんの存在そのものに執着しているわね」

梓「澪先輩そのものに……?」

紬「そう。あ、この話は私の勝手な予測だから
  誰にも言っちゃダメよ」

梓「言うわけないでしょ……」

このムギ先輩との会話で
私の中にある先輩たちのイメージはだいぶ変わった。悪い方に。
やはりまだまだ先輩たちのおっぱい好きについて
受け入れられない部分はあるが
どうしても受け入れる気にはならなかった。
てゆーか四六時中おっぱいで頭がいっぱいって、
おっぱいの道を求めてきた人生って、
人としてどうなのかと言わざるをえない。

……当時の私はそんなふうに思っていたのだが
そんな私の価値観を一変させるあるイベントが起こる。
夏休み、ムギ先輩の別荘を利用しての合宿である。



唯先輩と律先輩が張り切って
遊び道具やお菓子なんかを買い込んでいた時点で
練習のための合宿ではなく
ただの遊ぶための旅行になることは分かりきっていた。
澪先輩はそのことに関してはもう諦めている様子で
「去年も殆ど練習してないんだ……」と自嘲気味に呟いていた。
私も練習方面にはまったく期待せずに
先輩たちとともに別荘へと向かった。

道中、終始唯先輩のテンションがおかしかった。
あまりにもはしゃぎすぎていたため
電車内で他の乗客から白い目で見られることが多々あった。
なんでこんなに……と思ったが
ただ合宿先の海で澪先輩の水着姿が見られることに
期待して舞い上がっていただけだった。
こっちとしてもいい迷惑であった。

電車に揺られること1時間半、
私たちは別荘に到着した。
荷物をおいて早速練習、というわけにはいかず、
唯先輩と律先輩、そしてムギ先輩までもが
さっさと水着に着替えて別荘裏に広がる
プライベートビーチへと飛び出していってしまった。

このままでは練習ができないので
私と澪先輩も3人に倣って海で遊ぶことにした。
澪先輩は「あとから行く」と言ったので
私は水着に着替えて浜辺へと出て行った。



浜辺では律先輩とムギ先輩が水遊びをしていた。
唯先輩はそわそわして落ち着かない様子だった。

唯「あ、あずにゃん! 澪ちゃんはくる?」

梓「ええ、来るっていってました」

唯「YES! そうこなくっちゃね、
  水着の澪っぱいを拝むためだけに来たようなもんだし」

梓「練習は……」

唯「いーのいーの。
  それにあずにゃんだって、アレを見たら
  きっと虜になっちゃうはずだよ。
  私がそうだったようにね」

梓「はあ」

しばらく唯先輩と話していると
やっと澪先輩がやってきた。

澪「ごめん、遅くなっちゃって」

澪先輩は当然水着姿で、
それは結構大胆な黒いビキニだった……
と、ここまでであった。
私の思考が正常に働いていたのは。



私は澪先輩のおっぱいから眼が離せなくなっていた。
黒い布地に包まれた、
白くて豊満で深い谷間を形成する澪先輩のおっぱいは、
張り、艶、しっとり感、血管の透け具合、乳輪とのバランス、
弾力性、重さ、柔らかさ、温かさ、香り、味、
おっぱいを特徴付けるこれらの要素は
澪先輩の場合すべてがずば抜けて素晴らしく
このおっぱいが人並外れて神がかったものだというのは
パッと見ただけの私にもすぐに理解できた。

神がかっているという形容は誇張でも何でもない。
私は今まで修学旅行の入浴時などに
たくさんの人のおっぱいを見る機会があった。
おっぱいに自信のなかった私にとってそれは
誰かと自分のおっぱいを見比べて
安心したりショックを受けたりする場でもあった。
しかし澪先輩のおっぱいは私ごときと
比べることすらおごがましいと思わせるほどの
圧倒的な威圧感を以て存在していた。

私は信じることができなかった。
たかがおっぱいに、ここまで衝撃を感じている自分自身を。
しかし現に、神が創りたもうたかのような
至高のおっぱいはたしかに存在する。
おっぱいを持つものならば誰しもがこの澪先輩のおっぱいに
心を打ち砕かれてしまうのは間違いない。
私がそうであるように。

そうして私は澪先輩のおっぱいに囚われ、畏怖と畏敬を抱き、
次の瞬間にはそれは崇拝へと変わっていた。



私が我に帰ったのは夕方、
食事の用意をしている時だった。

梓「はっ……ここはどこっ」

唯「? 別荘だけど。
  ほらあずにゃん、お野菜切っちゃって」

梓「え、ああ……すみません」

唯「ふふ、もしかしてあずにゃんも?」

梓「え、何がですか?」

唯「とぼけなくてもいいのに。
  澪ちゃんのおっぱいに夢中になって
  精神が飛んじゃうなんて、
  去年の私にそっくりだよ~」

梓「べ……別にそんなんじゃありません」

唯「ふーん……まあいいけど」

梓「ほら、早く晩ご飯の準備しちゃいますよっ」

口ではそう言いながらも、
私の頭の中は澪っぱいでいっぱいであった。



夕食後にはやっと練習があった。
いつもより豪華な機材を使えるとあって
律先輩やムギ先輩は張り切っていたが
私はもう澪先輩のおっぱいにばかり意識が行っていた。

澪先輩はTシャツ姿だった。
わりとゆったりした服だったが
それでもなお服の下に隠されたおっぱいは
存在を主張するかのように
Tシャツを盛り上げていた。

そのおっぱいをもう一度見たい。
今度は水着じゃなくて生で見てみたい。
見るだけじゃ生殺しなので触ってみたい。
谷間に顔をうずめてみたい。
乳首をしゃぶり回したい。
においをかぎたい。
揉み回したい。

そんなことばかり考えていたので
私は散々な演奏しか出来なかった。
律先輩に怒られてしまったので
「これが終わればお風呂でもう一度
あの澪っぱいを拝むことが出来るから、今は我慢」
と気を引き締めなおして
残りの練習時間を全うした。



練習が終わり、
早速お風呂に……と思ったら
澪先輩が体調が悪いと言って早々に寝室へと行ってしまった。
私たち4人はスタジオに残された。

紬「澪ちゃん、大丈夫かしら」

律「はしゃぎすぎて疲れが出たんだろ。
  一番遊んでたの、あいつだったしな」

梓「……」

唯「どうしたのあずにゃん、残念そうな顔して」

梓「なっ……別にそんな顔してません」

唯「ふーん」

律「さて、私たちは風呂はいるか」

紬「そうね」

唯「うん、今夜はお風呂で澪っぱい定例会議だね!」

紬「梓ちゃんがいるからダメよ。
  お風呂上がってからにしましょう」

律「そうだな」

梓「あの」



律「ん?」

梓「……」

紬「どうしたの、梓ちゃん」

梓「み……澪っぱーい」

それは右手を上げて崇拝の対象を口にし、
同士であることを確かめあう挨拶。
それだけで律先輩たちはすべてを察して、
私を「澪っぱいの会」の会員にしてくれた。

私たちは風呂の中で、
澪っぱいの魅力を熱く語り合った。
澪っぱいがいかに素晴らしいか。
澪っぱいの如何なるところが素晴らしいのか。
いくら語れども話題は尽きず、
風呂から上がったあとも
何十分も何時間も語り合いは続けられた。
特に律先輩が話した澪っぱいの触り心地については
私も唯先輩も鼻血をボトボト流しながら聞き入った。

かくして私は澪っぱいに夢中となり
澪っぱいの会に入会するに至った。
私は澪っぱいとの出会いに感謝し、
同志たちとともに澪っぱいの道を極め
澪っぱいを永遠に讃え続けると誓った。

しかし破滅はすぐに訪れてしまった。



それは夏休みが終わり、
2学期が始まった最初の日のことであった。

夏休み中に律先輩が撮りためたであろう
澪っぱいの盗撮写真を分けてもらうために
私は意気揚々と音楽準備室へ向かった。

だが私を出迎えたのは
死んだように項垂れる律先輩と
ハンカチで目尻を押さえてすすり泣く唯先輩と
悲痛な顔で唇を噛み締めるムギ先輩。
部室はまるで葬式のような空気であった。

私が来たことにも先輩たちは無反応であった。
重苦しい空気に耐えかねて、
私は尋ねてみた。

梓「あの……何かあったんですか?」

その問いに答えてくれる人はいなかった。
律先輩も唯先輩も、まるで自分以外のものが存在しないかのように
自らのうちに閉じこもっていた。
そんな二人を見かねて、
ムギ先輩が質問に答えてくれた。

紬「澪ちゃんに彼氏ができたんですって」

梓「え……」


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