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律「なぁムギ。昼休み澪と何話してたんだ?」

紬(やっぱりりっちゃんね。鋭いわ)

紬「私はお手洗いに行ってただけだけど」

律「昼の終わり間際に一緒に戻ってきてそりゃないだろ」

紬「お手洗いが混み合っていたのと、澪ちゃんがどこかでお昼を食べてたのが教室前でかち合った。っていうのは?」

律「却下」

紬「そう。……そうね、言えないわ。私の口からは。少なくとも今はまだ」

紬「りっちゃんも少しは予想くらいはできてるんじゃないかしら?」

律「買い被るなよ~。私だって普通の女子高生だぞ」

律「加えて唯が……」

梓「お疲れ様です」

梓「あれ、お二人だけですか」

律「ああ、唯なら今日は部活休むって」

梓「そうなんですか? 唯先輩が……珍しいですね」



律「梓が抱きしめられるのをあんまり嫌がるから、落ち込んで具合が悪くなったってさ」

梓「ええっ?」

紬「りっちゃん」

紬(わかってて言ってるのかしら)

律「ごめんごめん、今のは嘘。具合が悪いって言ってたのは本当」

梓「そ、そうなんですか……」ホッ

澪「お疲れ様……」

梓「澪先輩、唯先輩が今日部活休んだそうです。何かしってますか?」

律(あちゃぁ~)

紬(梓ちゃん。あなたの実直さが今は憎いわ……)

澪「……知らないよ。私が知りたいくらいだ」

梓「そう、ですか」

紬「さ、まずはお茶にしましょう♪」

澪「ああ」

梓「はい……」



和(そろそろ頃合いかしらね……)カチカチカチ

和「もしもし、憂? うん、そう。ところで最近の唯の調子はどう?」

和「――うん、うん。そう。分かったわ。え? 澪? そうね、私からみたらむしろ澪のほうが参ってるみたい」

和「うん。分かった。多分そろそろ……あ、キャッチ入ったから。多分唯ね。じゃあ、ありがと憂」

和「もしもし……うん、うん。今から? いえ、大丈夫よ。それじゃあ公園でね」ピッ

和「さぁて……。何が起こってるのか、冷静に見極めないとね」

和「お母さん。ちょっと唯と公園で話してくる」



和「唯?」

唯「和ちゃん……」

和「唯、今日部活休んだんだって?」

唯「あはは。さすが和ちゃん。なんでもお見通しだね」

和「それで、話ってなに?」

唯「あ、あのね……/// うう~んどうしよっかなぁ。話そうっかなぁ~///」

和「ばいばい唯」

唯「あああ待ってぇ和ちゃあああん」

和「はぁ、なに?」

唯「あのね、和ちゃん聞いても分かるかどうか分からないんだけど……」

和「うん。私も分かることしか分からないけれど」

唯「あのね、あの、私、ずっとドキドキしてるの!」

和「は?」



唯「で、でね、顔見るだけで恥ずかしくて話せなかったり会話したら緊張して話が続かなかったり肩なんか触れたらもう頭が熱くなって爆発しそうになったりして!」
和「ゆっ唯? ちょ、ちょっと待って」
唯「側にいるだけで嬉しくなっちゃってすっごくいっぱいお話したいのにでも何話せばいいのか分からないしメールだって前みたいに打てなくなって」
唯「頑張って格好いいところ見せたいんだけど注意されたらすっごくショックで落ち込んだりその人が他の子の事話すと胸が苦しくなったりして……」

唯「私どうしたらいいのっ!?」

和(なんだか話の枕詞が私に対してとても失礼な気がしてきたわ……)

唯「それで、最近全然話せてなくて、今日なんか手を握られてびっくりして放したらすっごく悲しい顔されて……、でも言い訳のメールもできなくて。嫌われちゃったのかなぁ……」シュン

和「唯」

唯「……なに?」

和「ごめん、主語とかその他諸々抜けてて、もう少し情報貰えないかしら」

唯「そんな! はっはっ恥ずかしくて言えないよ!」

和(おい! い、いえ冷静に。まずはいきなり核心を突いて……)

和「唯、あなた恋をしているのよ」

唯「えっ?」



唯「恋……?」

和「好きなのよ、その人が」

唯「す、き……?」

和「いっぱいお話したいんでしょ?」

唯「……うん」

和「いつも側にいたいんでしょ?」

唯「うん」

和「一緒に楽しいことしたいんでしょ?」

唯「うん!」

和「なら……」

和(よもや唯に先を越されるとはね。嬉しいやら寂しいやら。でもどこでそんな良い男子と知り合ったのかしら)

唯「その人が女の子でも?」

和「」



和「ごめんちょっとよくききとれなかったわもういっかいいってもらえるかしら」

唯「私のす……好きな人は女の子なの……」

和「」

和(ままままさか私のこと!? ありえないとは思っていたけれどそんなだめよ私達同性だし幼馴染みじゃない! でもこのシチュエーションは絶好の告白タイム……!)

唯「澪ちゃんなの」

和「へ?」

唯「私が、その、す、好きな、ひと」

和「…………」

和(そっか。最近の澪に対する唯の態度、憂ちゃんが澪の様子を聞いて来たこと。今唯が言っていたこと……繋がったわね。冷静に見極めるとか言って勝手に舞い上がっちゃって)

和「バカね、私」

唯「え?」

和「ううん。独り言」



和「ねえ、唯。澪のこと本当に好きなの?」

唯「好き……なんだと思う。今和ちゃんに言われて気づいた。でも、初めての気持ちで自分でもよく分からないし、澪ちゃんは女の子だし……」

和「そうね。恋に恋してるって可能性もありえるわよ」

唯「恋に恋する?」

和「好きって気持ちに代わりはないのだけど、相手を想ってドキドキするんじゃなくて、恋愛の行為そのものにドキドキするっていう勘違い。手段と目的がすり替わってることね」

唯「……よくわからないよ」

和「うん、そういう素直な唯のこと、私好きよ」

和「澪のことを好きなのは構わない、でもね、まず友達として仲良くならないとその先の恋人になんてなれないわよ」

和「最近の澪を見てどう思う?」

唯「え、髪が綺麗だなぁとか困っちゃうところが可愛いなぁとか。もう一緒の教室にいるだけでドキドキする……あ」

和「私から見たら、最近の澪って元気無い気がするのよ。部活中はどうなのか知らないけれど」

唯「私……。澪ちゃんと話したりするの恥ずかしくって話しかけられなくて、澪ちゃんから話しかけられたら嬉しくて緊張してあまり話せなかったりして……」



唯「澪ちゃんなんか寂しそうにしてたかも……」

和「なんで寂しそうにしてたのかわかる?」

唯(私と話せなかったから……っていうのは都合が良すぎるよね。でも)

唯「そうだ、今まで友達としてけいおんメンバーとして一緒に頑張ったり楽しんだりしてきたのに、私が澪ちゃんを避けるような態度取ったから」

和「そうね。私だって唯が急に話しかけてくれなくなったり、話してもすぐ逃げ出しちゃったりしたら、すごく寂しい。唯に嫌われちゃったのかもって、思う」

唯「和ちゃん……」

唯「私、自分のことばっかり考えてて、うっく……澪ちゃんの気持ち考えてなかった……うぇっうっうっ……」

和「大丈夫よ……」ギュッ

和「唯なら大丈夫。素直に謝ればまたすぐに元通り仲良くなれるわ」ナデナデ

唯「澪ちゃん許してくれるかな……今日なんかとても酷いことしちゃったし」

和「うん、大丈夫。聞かせてくれるかな、唯はいつから澪を好きになったの?」

唯「……いつからかなぁ。わかんないや。あ、でも軽音部のみんなも、和ちゃんも憂もみんな同じくらい好きだよ」



唯「だけど、澪ちゃんだけを他の人とは違う感じで気になるようになって、ごにょごにょあって、モヤモヤしてきたからこの前思い切って遊びに誘ったの」

唯「そしたら、澪ちゃんと一緒にいたらドキドキしっぱなしで。きっとその時本当に好きになったんじゃないかなぁ」

和「ごにょごにょって、なによ?」

唯「/// それは秘密だよぉ」

和「ふふ。案外澪も唯のこと憎からず思っているかもね」

唯「本当?」

和「本当のところは本人に聞かないと。でもまずは澪と仲直りしなきゃね」

唯「……うん。今日も部活休んで逃げちゃったしね。明日朝会ったら、謝るよ」

和「それでこそ唯よ」ナデナデ

和「…………」ナデナデ

唯「も、もういいよぉ和ちゃん」

和「もう少し、こうさせていて……」



チュンチュン

澪「……学校休みたい」グッタリ

律「OッHAAAAAAAAー!」バタンッ!

澪「おわぁああっ!」

律「オラッ! 学校行くぞ!」

澪「な、ななななんだよ! まだ時間早いだろ!」

律「いやなんか澪がサボりそうな雰囲気を感じたもんだからさぁ」

澪(なんつー勘のいいヤツなんだ)

律「ほら、澪レーダーがピンッと立ってるだろ。父さん妖気です!って言われて」

澪「ほ、ほんとに頭の頂点から一本立ってる」

澪「ぷっ! クスクスクスっ!」

律「それにしても中々レアな物を見せて貰ったよ」

澪「アハハッ、はぁ、な、なにを?」



律「校内にファンクラブがあるほどの澪ちゅわんの油断したはだけたパジャマ姿から覗く鎖骨に某幽霊を思わせるぐちゃぐちゃぼさぼさな髪のままの姿」

澪「っ! う、うるさい! 誰だって起き抜けはこうだろ! 着替えるから早く外に行け! っていうか妖気ってなんだ!」グアッ!

律「へいへい~。決して澪ちゅわんのお色気生着替えなんて覗いたりしやせんからぁん」

澪「さっさと行け!」ボフッ

律「アウチッ! 枕投げるなよ~」ガチャ

澪「……はぁ、まったく朝っぱらから」

澪(律……ありがとう)

澪「唯のこと、やっぱり私の勘違いかもしれないし、ちょっと怖いけど……今日直接聞いてみよう」ヌギヌギ

律「みーおー。まだー?」ガチャ ソー...

澪「オラッ!」ドアキック!

律「グピィ!」ガツンッ!



唯「平沢唯発疹!」ドギュン!

憂「お姉ちゃんそれじゃ吹き出物だよぉ」

憂(勘違いするお姉ちゃん可愛いよぉ)

憂「じゃなくて、ちょ、置いてかないで!」

唯「憂ごめんね今日はちょっと先行くね!」ドビュッシー!

憂「はぁ、本気になったお姉ちゃんには敵わないや……。もうあんな遠くに」

憂「私……どうしたらいいのかな。お姉ちゃんにしてあげるられること何かないのかな」

憂「ううん、私、お姉ちゃんが……」

憂「」ピッ トゥルルルル ピッ

憂「行こう。ここで悩んでいても何も始まらないもの」



純「あ、着信だ。ってまた非通知ワン切り? 最近イタ電多いなぁ」



紬「りっちゃ、澪ちゃんおはよう」

律「ムギおはよー。なんか変なところで区切らなかった?」

紬「さあ?」

澪「むっムギ、おはよう……」

紬「今朝は大丈夫?」ヒソヒソ

澪「う、うん。今日は唯に直接聞こうと思ってる」ヒソヒソ

紬「そう。頑張って」ヒソヒソ

澪「ありがと、ムギ。感謝してる」ヒソヒソ

律「なんだよ朝っぱらから内緒話かよー私も混ぜろよー」

紬「りっちゃ、のおデコどうしたのかなって話してたの」

律「また変なところで区切らなかった?」

紬「さあ?」



唯「澪ちゃん!」

澪「っ! ゆっ唯!?」

唯「はぁ、はぁ、み、澪ちゃん、ちょ、っと、話……はぁ、はぁ……」

律「唯、どうしたんだ?」

紬「あらあら早速。唯ちゃんおはよう」

唯「り、りっちゃ、ムギちゃんお、おはよう……はぁ、はぁ」

律「なあ唯お前今変なところで区切らなかっ」

紬「はいはい。おしりかじり虫は先に行きましょうね~」グイグイ

律「おっおいムギ、私はだなぁ……ってそれを言うならお邪魔虫だろなんで私がお邪魔」



澪(ムギ、気を使ってくれたんだな)

澪「唯……」

唯「はぁ、はぁ……ごくっ」

澪唯「あのっ!」

澪「あああいや先にどうぞ」

唯「うううん、澪ちゃんこそ先にいいよきっと私に言いたい事あるだろうし」

澪「い、いや私は別に唯には……」

澪(ダメだダメだ!、ここでちゃんと聞くんだ! でも唯は私になんの話があるんだろう。もしかして私のこと嫌いだとか……)ガクガク

唯「……、じゃあ、私から先に言うね」

澪(もしそれならそれでもいい。私の何が悪いのか聞いて、直して、また前みたいに仲良くなりたい)

澪「……うん」



唯(言わないと、真正面から)

唯「ごめんなさい!」

澪「……え?」

唯「私、最近澪ちゃんを避けるようなことして、ごめんなさい!」

澪「唯……」

唯「あ、あの……、り、理由は今はまだ話せないの。でも澪ちゃんが嫌いだからとか、そういうのじゃ、ないから……」モジモジ

澪「…………」

唯「澪ちゃん、許して。お願い……」

澪「よ、良かったぁ……。あはは、いいんだ。そりゃちょっとは不安にもなったけど、こっこのくらい、で、うっ……よがっ、た……うぇっ、えっ、うぅ~」グシュグシュ

唯「み、みおぢゃん……な、ながない、で、う゛ぅ~! ごべん~! ごべんね~!」ギュウゥ

澪「うん、も、もうだいじょうぶ~、グスングスン」ギュゥ



純「あちゃ~、気まずいところ見ちゃった……」

憂(お姉ちゃん、澪さんと仲直りしたんだね。良かった)

憂(昨日すごく心配な顔して澪さんのこと言ってたから。和さんありがとう)

梓「ういー、じゅーん。おはよー」

純「げぇ! お、おはっおはよう! 梓ちょっと梓こっちきて梓!」グイグイ

梓「なに朝からテンション高いの」

純「いいからいいから!」

梓「憂、この子なにかあったの?」

憂「え? さ、さあ……?」

純「今日はこっちの道から行こうよ。今日の私の運勢でいつもと違う道を行くと金運アップって言ってたんだぁ」

梓「私に関係ないじゃん」

憂「まあまあ梓ちゃん。こっちから行ってもあまり時間かからないし、純ちゃんに付き合おう?」

純「そうそう。あ、それでさぁ、最近非通知のイタ電が多くてね――」

憂「あはは、愉快だね」

梓(純は強引なんだから。いつもの道行けば唯先輩に会えるかもしれないのに)



澪「唯、落ち着いた……?」ナデナデ

唯「うん/// ありがとう、澪ちゃん」ホワ

澪「学校行こう。遅刻しちゃうぞ」

唯「あ、ねぇ澪ちゃん。澪ちゃんの話ってなに? まだ聞いてない」

澪「あ……。唯と、同じことだよ/// 嫌われちゃったかなぁって」

唯「そか……。ぎゅっ」キュッ

澪「あ、手///」

唯「えへへ。仲良し仲良し///」

澪「ふふ。そうだな」ニコ

キュッ

唯(澪ちゃん可愛い……///)

唯(今はまだこれでいいよね。今あのこと言ったらもっとびっくりしちゃうから)

唯(澪ちゃん、好きだよ……)