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SS6律「あっちー・・・」

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yuiritsu

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SS6


律「あっちー・・・」
唯「うう・・・ごめんねりっちゃん」
澪「なあ唯、そろそろ一人で歩けないのか?」
律「あー駄目駄目、こうなった唯はアイスがないと復帰は難しいよ」
澪「そうなのか・・・」

夏である。
今日は軽音部のみんなでプールへいこう!という計画が立っていた。なので私はいつものように唯を迎えにいったのだが―

唯『私・・・もう、歩けないよ』ガクッ
律『しっかりしろ唯!みんなでプールに行くって約束したじゃないか!』
唯『私を置いて一人で行って・・・ね?』
律『馬鹿野郎!お前を置いて行けるわけないだろ!』
唯『でも・・・私なんて連れてっても荷物にしか』
律『唯をここに置いて行くんなら、私もここに残るぞ』
唯『りっちゃん・・・』
律『くだらないこと考えてないで、ホラ肩につかまんな』
唯『うんっ!』

澪『何やってんだお前ら』

この後しばらく三人で歩いて、そして現在に至るというわけだ。

澪「しかし律がお姉さんっぽくなる日がこようとは夢にも思わなかったよ」
律「なっ!?聡という弟のいる私のどこがお姉さんじゃなかったっていうんだ!」
澪「いや・・・だって部活ですら率先して遊びにかかるし」
律「グサッ」
唯「グサッ」
澪「まあそれはいい。でも律、ちょっと唯を甘やかしすぎじゃないのか?憂ちゃんでもそこまでしないだろ」
律「肩貸して歩くことか?」
澪「そうそう」

うーん、言われてみれば確かにそうなんだけど・・・それでもこの唯を放っておくわけにもいかないしなぁ。
だって放置したら絶対目的地にたどり着く前に熱射病でぶっ倒れるぞ。

律「まあ、アイスを買うまでの辛抱だよ。それとも澪、ひとっ走り買ってきてくれる?」
澪「仕方ないな・・・適当に選んでいいか?」
律「ですよねー、んじゃきびきび歩きますか・・・って、え?」
澪「だから、買ってきてやるって行ってるんだ」

唯律「ええーっ!?」
澪「なんだよその反応!私がアイス買うのがそんなにおかしいのか!?」
律「いや・・・まさか澪がパシリを買って出るとは思わなかったもんで・・・」
唯「すっごく意外です!」
澪「失礼な!私にもちゃんとした理由があるんだぞ」
律「パクリイクナイ」
唯「それは?」
澪「それは・・・」
澪「お、幼馴染が困ってたら助けてやりたいと思うのが当たり前だろ!」
唯律「ポカーン」
澪「じ、じゃあ行ってくる!」

そう行って澪は走り去った。なんか背中がむず痒いのは気のせいではないだろう。

唯「あ、あのね・・・」
律「あ、ああ。何だ・・・?」
唯「りっちゃんと澪ちゃんって幼馴染なんだよね」
律「そうだけど、それがどうかした?」
唯「うん・・・。私、ずっとりっちゃんと一緒だった気がしてたけど・・・まだまだ澪ちゃんには敵わないんだなぁ、って思って」
律「唯・・・」

こんなふうに迷惑かけてばっかりだもんね、なんて言って悲しげに笑う。違うよ唯、それは間違ってる。だって・・・

律「私は唯と一緒の時が一番楽しいんだぞ」
唯「りっちゃん・・・?」
律「確かに澪とは幼馴染だけど、なんて言うか・・・自然体ではいられないんだよ」
律「私は澪の前ではこうあるべき!っていうのかな?そんな形が決まっちゃってるんだ」
唯「わかる・・・かも。私も和ちゃんとそんな感じな気がするよ」
律「だろ?でも、だ。私は唯といる時は何でかそのままでいられる気がするんだよ」
唯「私も・・・りっちゃんと一緒だとなんか安心する」
律「前に梓が言ってたんだけどさ、憂ちゃんより私の方が唯と姉妹っぽいって」
律「まあそういうことなんじゃないかと思うんだけど」
唯「そういうことってどういうこと?」
律「ぶっちゃけて言うと、姉に遠慮をするな。もっと甘えていい」
唯「りっちゃん・・・!」

その後、膝枕なんかして頭を撫でているところを、戻ってきた澪に目撃されたのは言うまでもない。

おわり

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