唯×律SSまとめwiki SS24“唯、日曜、空いてるかー?”

メニュー

合計: -
今日: -
昨日: -






リンク








※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

SS24


“唯、日曜、空いてるかー?”
“みろみろ! この似顔絵、すげー似てるだろ?”
“ひーまー、ひーまー、なんか面白いこと書けー”

ふふっと知らぬ間に笑みがこぼれて、私は慌てて口を覆った。
ただの文字なのに、送り主の表情や声まで感じとれちゃいそうだ。
りっちゃんから、主に授業中に送られてきた手紙を整理している。
そのために一つ一つ開いて、読んで確認していたんだけれど……結局、どれも捨てられそうにない。
整理をあきらめて、私は、手紙を読むことにひたすら没頭することにした。
私は後ろの方の席。りっちゃんは、前の席。
先生の目を盗んで手紙を回すのは大変なはずだけれど、それでもりっちゃんは、しょっちゅう書いては送ってきた。
そのたびに、私もせっせと書いて、回してもらう。
私の手紙を読んでいるときのりっちゃんが、とってもすき。
だろ? といいたげにこちらをふりむいて、にやっと白い歯を見せたり、
肩を震わせて笑いそうになるのを我慢していたり、うんうん、と頷いたり、
待ちきれないようにすぐに返事の手紙を書き始めたりと、楽しくって、いとしくって、飽きない。
思えば、こんな風にりっちゃんの背中をじっくり見ることって、あんまりなかったかも。
演奏しているときは、りっちゃんが私の背中を見る形だし、
普段一緒に話したりふざけるときも、真横か、私がりっちゃんの前にいる。
りっちゃんに抱きつくときも、真正面か、横からだし。
りっちゃんが私より先を歩いていることもあるけど、すぐに振り向いて、ゆーいー、って声をかけてくれる。
私にとって手紙は、りっちゃんの背中を拝めるチャンスで、その間だけは、誰も立ち入れない、二人だけのコミュニケーションなんだ。

「平沢さん。楽しそうね」

顔が恐いと評判の現国の先生が、すぐそばまできて言った。
私は、びくっとして、「す、すいませ~ん」と机に出していた手紙をしまいこむ。
そうだ、今は授業だった。なんだか退屈で、暇つぶしに手紙の整理をしようとしていたんだった。
眉をハの字にして顔を上げると、クラス中がこっちを見て、笑っていた。
当然、りっちゃんも。
ばーか、と口を動かして、からから笑っていた。
整理ができないくらい手紙をよこしたりっちゃんが悪いんだからね、と心の中で八つ当たりしながらも、授業中にりっちゃんの笑顔を向けられたことが、とても嬉しかった。
恋ってくるしいな。
いざ自覚すると、なかなか自分の想いを伝えられない。
りっちゃんと二人だけになることって少ないし、なってもすぐふざけあいになっちゃうし、やっぱり直接いうのは、なんだか照れくさい。
憂に、りっちゃんの名前を伏せて相談したら、想いを伝えるなら、直接じゃないと、って言われた。それでももじもじしている私に、いったん律さんへの想いを紙に書いて、整理してみれば、ってアドバイスをくれた。

「できるかな、私に?」
「できるよ、お姉ちゃんなら!」

憂、本当にありがとう。私は、いい妹をもったもんだよ。
ん? でも、さっきの憂のアドバイスに、引っかかるところがあった。

「憂……? さっき、その、『律さん』って」

そっとうかがう私に、憂は微笑んだ。

「分かるよ、お姉ちゃんのことは」

本当にいい妹だよ。りっちゃんとも、これくらい以心伝心になれたらいいな。
手紙よりももっと、強い絆で。
机中を引っ掻きまわして見つけた、おしゃれな白い便箋を前にして、私はずっとうんうん唸っていた。
朝、学校に来てからずっと、席に座って、便箋とにらめっこしている。
憂からのアドバイスを受けて、私は、ラブレターを書こうと思ったのだ。
慣れた手紙を通してなら、素直な想いを伝えられるし、結局手紙を渡せなくても、胸の痛みが少しでも楽になるならいいかな、って。
うう。私のヘタレ。へたれんぼ!
でも、どっちにしろ、自分の心の整理をしておきたくて。
どんなにりっちゃんが好きか、りっちゃんのどんなところをいとおしいって思うか。
そうすれば、前よりももっと、素直にりっちゃんと向き合えると思ったから。

“りっちゃんへ”

かなり小さめの字で書いた。なんだか、いざと書くとなると、やっぱり照れくさかった。

“きみがすき。きみのことが、とくべつにすきだよ。”
“きみといると、気持ちがぽかぽかになる。”
“ふざけあったり、手紙を送りあったり、演奏したり、その全部が、わたしにとってとってもうれしい時間なんだ”
“いっしょにいるうちに、もっともっと、ぽかぽかな笑顔をみていたくなってくる”
“だから、もっと、ずっと、そばにいたいんです”

「……なんか、歌詞みたくなっちゃった」

『りっちゃん』ってはっきり書くのが恥ずかしくて、『きみ』って書いた。
りっちゃんが、歌詞をほめてくれたときのことを思い出す。
あのときより、どきどきして、照れくさいけど、でも、私の素直な気持ちだ。
どうしようかな、これ。
会心のできだけど、もう少しとっておきのときに渡そうかな。
それにしても。

「りっちゃんのこと、こんなにすきだったんだぁ……」

顔が赤くなるけど、まぎれもない私の気持ちは、思った以上にりっちゃんで埋め尽くされていたみたい。
あの子は罪な女だね、なんて呟いていると、机の上から急に便箋が消えた。

「ん~、なになに? きみがすき……って、これ、ラブレター?」

まさか、と思って振り向くと、りっちゃんが、便箋をもって私に顔を向けていた。
さああっ、と顔が青ざめた。
どうしよう。今、見られるつもりじゃなかったのに。私のばか。
こんな、りっちゃんっ……。

「み、みないでようっ」

りっちゃんから便箋を奪い返すと、りっちゃんはきょとんとした顔をした。
少しして、りっちゃんは、ふっと笑っていった。

「唯もすみにおけないなー。……誰に書いてたんだ?」

首をかしげるりっちゃんに、ほっと安堵する。
よかった。宛名は、見られてなかったんだ。

「……べつに、誰でもいいでしょ~。ほら、りっちゃん、授業始まるよっ」
「……そっか。あ、やばい。先生きたっ!」

じゃあな、といって自分の席に戻るりっちゃんの背中をじっと見ていた。
誰に書いていたのか見られなくてよかったけど。
見られていればよかったのに、ってほんの少し、思った。
一時間目は、またも現国。
私は、珍しく真剣に授業を聞いていた。
教科書のいろんな文章を見るたびに、こんな言葉もいいな、こんな風にりっちゃんに伝えられたら、って想像して楽しんでいたのだ。
机に、細くて長い指がのった。隣の姫ちゃんの指だ。
指先に、少し大きめの手紙を挟んでいる。
ありがとう、と姫ちゃんにいって、私は手紙をつかんだ。
さっきのことで、りっちゃんにからかわれるのかな。
手紙の感触が、いつもと違う気がした。
いつもノートの切れ端に書いて回すけれど、今日は淡い黄色のきれいなメモ帳の紙だった。
そういえば、りっちゃんと買い物に行ったときに、こんな感じのメモ帳を買っていた気がする。
とっておきのときにつかうんだー、なんてりっちゃんが笑っていたのを思い出した。
すると、急に、胸の鼓動が速くなった。
なんだろう、この予感。
恐る恐る、手紙を開いた。

“唯、私も好きだよ。唯のことが、特別に大好きだ”
“私も、あったかい唯と、いつまでも一緒にいたい  律”

見慣れたりっちゃんの字が、そう綴っていた。

「……ふえっ!?」

私は、思わず声を上げた。
うそっ、うそっ。
え、だって。りっちゃん、うそっ。
ていうか、りっちゃん、ちゃんと宛名見えていたんだね。
どきどきがこみ上げて。胸がきゅんきゅんして。
でも、どうしよう、どうしよう、って落ち着かない気分になって。
りっちゃんの席に目をやったけれど、何かが邪魔して見えない。
これ、服だ。顔が恐い先生がよく来ている紺のスーツ……

「平沢さん。何を急に声を上げているの」

びくっとしておそるおそる目を開けると、いつの間にか先生が真横に立っていた。

「ひっ、ひえっ、何も」
「何も、ってことはないでしょ。……あら、それ、授業に関係ないものね」

先生が、まっすぐにりっちゃんから送られた手紙を見据えていた。
慌てて隠そうとすると、先生が一歩速く、それを取り上げてしまった。
そういえば、規律とかに厳しい先生だっけ。
前にも、りっちゃんとの手紙交換で注意を受けて、散々な目に合ったことがある。
って、ま、まずいよ!

「問題の答えか何か?」

あ、ある意味そうです。って、違う違う。
すると、先生は手紙を開き始めた。

「えっ、まっ、」

先生は私の突撃をひらりとかわし、完全に手紙を開いてみせた。

「だめよ平沢さん、自分でやらないと。送り主も送り主ね。えーと……“唯、私も好きだよ。唯のことが、特別に大好きだ”、“私も、あったかい唯と、いつまでも一緒にいたい  律”……な、なっ」

赤面して顔をぷるぷるさせる先生をよそに、教室はどかんとはじけたように歓声が上がった。
きゃーきゃーいう人や優しい視線を向けてくれる人、「す、すごい。今度歌詞にしよう」と嬉しそうにメモを取る人や、興奮のあまり、「どんとこいです……」とトリップする人もいた。

「平沢さん! 田井中さん!」

止まらない歓声を押さえるような大声で、先生は私とりっちゃんを呼んだ。

「廊下で立っていなさい!」

強めの口調で言っても歓声は収まらなかった。
手紙を没収し、踵をかえして先生がぷりぷりと教壇へ戻っていったことで、ようやくりっちゃんが視界に現れた。
真っ赤な耳と、ふるふる震える背中。
今までに、見たことのないりっちゃん。
すると、りっちゃんは急に立ち上がり、勢いよく私の方を向いた。

「ゆっ、唯が悪いんだからな! ばかばかばーかっ!」

真っ赤な顔で私に向かって吠えると、早歩きで廊下に向かい始めた。
それを聞いて、私も少しむうっとする。

「りっ、りっちゃんがあんな手紙よこすから! もうっ、ばかあっ!」

なっ、と私の言葉に反応して立ち止まったりっちゃんを無視して、私も廊下に向かった。
りっちゃんもすぐさま、私の後をついてきて、教室のドアを閉めた。
ドアが閉まる直前に、「二人ともおばかだねー」と何人もの人が言っているのが聞こえた。
立って壁にもたれるりっちゃん。
しゃがんで膝を抱える私。
二人が背にしている壁を一枚隔てた向こうに、教室がある。
歓声は何とか収まって、授業が再開されたみたいだ。
私とりっちゃんは、先生の言いつけどおり、廊下にいる。
ふたりぼっちの廊下。
りっちゃんはすぐ横にいるけれど、話しかけてくれない。
私もなんだか気恥かしくて、しゃべりかけることができずにいる。
だから、廊下はしいんとしている。
思えば、はじめてかも。りっちゃんと二人でいるのに、こんな沈黙が続いているのは。
部活のときや休み時間はもちろんふざけあっているし、授業のときだって、手紙でりっちゃんと“話している”。
慣れないけれど、でも、いやじゃない。
りっちゃんと一緒にいる空間は、いつだって心地いいんだもん。

「……なあ」

ふと、りっちゃんの声が聞こえた。
隣を見ると、りっちゃんも私を見ていた。
珍しく、真顔のりっちゃん。ああ、またりっちゃんの知らない一面が見れた。

「……手紙、さ」

手紙? てがみ……。
あっ、そういえば、そのことで廊下に立っていたんだっけ。
りっちゃんといる空間が嬉しくて、すっかり忘れてしまっていた。
あのやりとりを思い出して、頬がぼっと熱くなる。
りっちゃんはそんな私を見て、顔を赤くした。
ごめんね、私の熱がうつっちゃったかな。私も、たぶん、同じくらいに赤いと思うけど。

「……なんでもないっ、唯のばあか」

りっちゃんは、恥ずかしくなったのか、ぷいと顔を背けてしまった。
りっちゃんめ。ばあかは、頂けないよ?

「なんでもなくないよ、りっちゃんのおばか」

ぴくっと、りっちゃんの肩が反応する。でも、振り向いてはくれない。
二人でいると、ふざけあうか、こんな風にちょっとした憎まれ口をたたき合うかのどっちか。
素直な気持ちは、なかなか言い合えない。
だから、うれしかったんだよ。
りっちゃんが、勇気と想いをこめて書いてくれた、あの言葉が。

「……手紙、欲しかったもん。うれしかったもん」
「えっ」

りっちゃんが、ぱっとこっちを見る。

「手紙、りっちゃんからの手紙、没収されちゃって」
「あ、あぁ……まあ、そうだろうな」
「欲しかったのに。もっと、ちゃんと、読みたかったのに」
「…………唯」

りっちゃんはゆっくりとしゃがみ、私のすぐ横に腰を下ろした。
さっきよりも近くなる体温。“りっちゃん”が、伝わってくる。

「りっちゃんが、授業中に回すからっ!」
「……ん?」
「休み時間とかに渡してくれればっ」
「んなっ、私のせいかよ!」

いつのまにか、いつものペースに戻っている。
うぅ、私とりっちゃんってば、どうして、真面目に想いを伝えられないのかな。

「……元はと言えば、お前が奇声を上げたからだろ」
「ふ、不可抗力だもん! 誰だってあんな手紙見たらっ」
「私は、耐えきったぞ、お前の手紙っ!」
「そ、そうだ、元はと言えば、りっちゃんが勝手に見たから! 覗き魔っ!」
「どうせ私に渡すはずだったんだろ、ならいいじゃんか」
「よくないもん、練り直して、ちゃんと、とっておきのときに」
「……私だって、とっておきの紙で」
「知ってるよ、だから、だから……りっちゃんの手紙、とっておきたくて」

りっちゃんの言葉を、何度でも頭の中でリピートできるくらいに、あの手紙を、もっとしっかり読んでおきたかった。
直接想いを伝えられない、私とりっちゃん。
だから、手紙越しでも、りっちゃんの素直な気持ちのこもった言葉が、欲しかったんだ。

ずっと言い合いが続いたから、私もりっちゃんも疲れたように、無言になる。
そうだよね、これが、私とりっちゃん。
軽口を叩いて、ふざけて、なかなか相手の気持ちの核までたどり着けないけれど、心地いい距離感を保っている。
いいんだ、これで。
いつもどおり、まったりとなるはずだった空気が、今日は違った。
りっちゃんが、凛とした目で、私を見つめてきた。
何かが、切り替わるような気がした。

「……唯」

りっちゃん、真面目な顔、似合わな……くもないけど、むしろ、かっこいいけど、でも、どうしたの、そんな。

「まあ、私にも、責任、あるからな」

言い訳のように呟いて、りっちゃんはすうっと息を吸った。
あ、なにこれ。さっきの授業のときに感じた、どきどきした予感が、よみがえる。

「“唯、私も好きだよ。唯のことが、特別に大好きだ”、“私も、あったかい唯と、いつまでも一緒にいたい”」

欲しかった言葉。りっちゃんの声が紡いで、私の心に伝わる。

「律、より」

りっちゃんは、照れながら、最後に付け加えて、頭をかいた。

「これで許せよ、唯」

手紙がなくっても、ちゃんと言ってやるから、とりっちゃんは笑いかけた。

シリアスに向かい合うのが苦手な、私とりっちゃん。
だから、本当の気持ちを手紙でしか伝えられなかった、私とりっちゃん。
でも。

「……もう一回、言って」
「……やっぱ、もう無理っ!」

りっちゃんは、言ってくれたんだ。
私の目を見て、その口で、不器用な告白をしてくれた。

「あと、百回は聞きたいな」
「む、無茶言うな!」
「もし手紙が没収されなかったら、たぶんそれくらい読み返していたもん」
「……じゃあ」

りっちゃんは、ちょっぴり拗ねたように、言葉をつづけた。

「唯が、言ってくれたら、言ってやるよ」

む、思いもよらない反撃。

「え、でも、私が書いたのは、没収されていないよ」
「うん、まあ、それは、後でもらうから」
「だ、だったらいいじゃ」
「だめ」

りっちゃんの有無を言わさぬ迫力に、黙りこくる私。
頭の中はすっごく混乱している。
どうしよう、見られるだけでも恥ずかしかったのに、口で言うなんて、無理無理。
でも、りっちゃんはこの恥ずかしさを乗り越えて言ってくれたんだよね。
私も、それに――

「手紙のときも、ふざけているときも、いつだって唯は返してくれるもんな?」

応えなきゃだめみたいです、はい。

「……りっちゃん」

呼びかけて、りっちゃんの方に体を向ける。りっちゃんも、私の方を向いて、ちょうど、真正面から向かい合う形になった。

一緒に歩いているときは、りっちゃんは真横。
演奏しているときは、りっちゃんは後ろ。
授業のときは、私は、前にいるりっちゃんの背中を見ている。
今、私とりっちゃんは、真剣な顔で、向かい合っている。
今までとは違う、位置関係。
照れくささとか、おちゃらけた感じは一切捨てて。

「……“りっちゃんへ”」

それから、読み終えるまで、りっちゃんは頷きながら私の言葉を聞いていた。
私はりっちゃんをじっと見つめて、りっちゃんも私だけを見ていて。
なんだか、それだけで、りっちゃんの気持ちが流れ込んできたんだ。
私の気持ちも、たぶん、りっちゃんに届いている。

読み終えると、どちらからともなく近づいて、ぎゅっと抱き合った。
りっちゃんの優しいぬくもりと、気持ちが伝わってくる。
お互いに想っていることは、きっとおんなじ。

『『だいすきだよ』』

手紙よりももっと、ずっと強い絆で、つながった。


おまけ
みんなが冷やかすせいと、先生たちが目を光らせているせいで、りっちゃんとの手紙交換はしばらくお預けになった。
それでも、私は幸せだからいいんだけど……なんだか、りっちゃんは、すっきりしない様子。

「どうしたの?」
「よくよく考えてみればさ、私ばっかり恥ずかしい思いしてるよな?」
「……ん?」
「みんなの前で手紙読まれて、さらに、唯にも直接手紙読んで」
「わ、私も、りっちゃんのために読んだじゃん!」
「分かってる。嬉しかった。でも、みんなの前で読まれる羞恥心は、何にも耐えがたいぞ」
「だから……?」

「唯も、クラス中のみんなの前で、手紙を音読しろ」
「り、りっちゃんきらいっ!」

「ごめん、う、うそついちゃった」
「いいよ、分かっているから」

私とりっちゃん。二人はおんなじ。以心伝心。