奈月ここ 「ミルキィホームズ on stage!」

概要

「探偵オペラ ミルキィホームズ on stage!」は、ミルキィホームズのコミカライズ作品の1つ。
著者は奈月ここ公式HPの4コマ漫画の作者でもある。

本作の特徴としては、ゲーム版とアニメ版を折衷したような設定であること。
神津警視と共にイギリスへ長期渡航中の小林オペラと、
ヨコハマに残ったミルキィホームズたちそれぞれの生活を描く。

また、雑誌連載、雑誌掲載4コマ、ミルキィホームズ公式サイトの4コマweb漫画と、
別々の媒体で連載された3種類の作品を統合して1冊の単行本にまとめている。
【1】『探偵オペラ ミルキィホームズ on stage!』
本編ストーリーパートと言える部分。「電撃G's Festival COMIC」に連載。
4コマ部分と通常のコマ割りが混在した形で、小林オペラやミルキィホームズの生活を描く。
【2】『みるほむ』 ※第1巻冒頭に掲載
第1巻冒頭部のキャラ紹介4コマ漫画。『電撃G's magazine』に掲載。
各キャラ紹介をフルカラーで掲載。第1巻はミルキィホームズとG4メンバーの8人分。
【3】「ミルキィホームズ公式サイト4コマ」 ※第1巻巻末に掲載
公式HPの「奈月先生4コマ連載」のページに掲載。第1巻巻末に1話~35話まで収録。
公式HPの「最新情報」「購入ガイド」のページ等でも最新話が表示される。



ゲーム&アニメ設定との関連


小林オペラに関わる話は主にゲーム版設定を取り入れながら少々アレンジが加わる。
奈月コミック版では、探偵と警察の連携プロジェクト構想が持ち上がり、
(ゲーム版第5話には探偵学院と警察学校の合同懇親会が登場)
その試用段階として、元探偵小林オペラと神津警視が海外出張中と言う設定。
小林オペラの海外渡航の理由がゲーム版EDから少しアレンジが加わり、
ゲーム版ED後にどうなったか不明だった神津警視の動向を独自に補完する形となる。

また、スリーカード及びアンリエット会長は主にアニメ版設定を取り入れている。
スリーカードがホームズ探偵学院に教師や校務や生徒として潜入中の設定。

なお、ミルキィホームズたち4人はトイズが使える設定(失われていない)で、
通りすがりの少年を助けたり探偵の卵らしい心構えで行動している。



作風

登場人物が全員善良で、心暖まるタイプの話が多め。
ギャグパートでは少々ブラックなセリフもあるが、
他キャラを貶めることで笑いを取るような作風ではなく、殆どの人間関係が友好的。
いわゆる「ハートフルコメディ」(ハートフルは和製英語)路線の色が濃い。



例えば、MHやG4から離れて海外出張するシーンでは、
神津は「4人をお前(小林オペラ)に頼らない探偵として自立させる機会」だと話すと、
小林は「逆だよ、僕の方がまだ離れられてないんだ」と言う。
ミルキィ4人との関わりを通して、生徒としてかけがえのない存在になっていたことに気づき、
本当の別れを告げるのは自立した「真の探偵」になったときじゃ駄目かな?と話す小林オペラを描く。
ゲーム版EDとは渡航の理由が異なるが、
ミルキィ4人を残して海外に出かける際の小林の心情を補完するエピソードが入る。



探偵学院でのトゥエンティが真面目に教師もする(ただしすぐ脱ぐのはアニメ版と同じ)。
4コマのタイトルで、トゥエンティが他の教師にどんな態度を取られているか、等の遊びも入る。
アニメ1期1話の講義や1期2話の「ムチ・オブ・ラブ」を思わせる雰囲気で基本ギャグ調だが、
スリーカードがアルセーヌの為に運動会競技に紛れてミルキィ4人を倒そうとして敗れると、
「あの子たちの絆も見せてもらったし」と負けを認めるなど、妙に教師っぽい一面も見られる。



明智小衣も、本作内ではG3のメンバーに表には出さないものの感謝の念を持っている姿が描かれ、
普段の恩を返したいとお菓子を作ろうとする小衣が、ミルキィ4人にお菓子作りを教わるエピソードがある。
また仕事中にさりげなく小衣をサポートするG3の姿が登場し、チームワーク良好な雰囲気。



アニメ1期8話では薬の調合に壊滅的な腕前を見せたシャロだが、
本作ではミルキィ4人ともお金が無く食材を調達して自分達で自炊するので
料理関連は全員上手という設定。



アンリエットの性格は、アニメ1期版の「表向きはクールに見えて、内面は結構な激情家」なタイプとも、
ゲーム版の「普段は少々天然でポワポワしてるお嬢様だが、時々容赦ない腹黒セリフを言う」タイプとも違い、
「外見はクールに見えるが、テンションの高い周囲の暴走に心の中でザックリと独り言ツッコミを言う」ような、
コミック版独特の雰囲気を醸し出したキャラとなっている。



まとめ

ゲーム版とアニメ版の設定を上手に混ぜて作中で語られなかった部分を補いつつ、
ストーリーパートのちょっとイイ話な部分と、ギャグパートの配分が程よくバランスされ、
ゲーム版シナリオライターが原作を担当した水島版「ミルキィホームズ」とはまた別種の魅力を持つ。
本スレにおいて「ミルキィのコミカライズ作品の中で好きな1冊」に名前が挙がる事も多い。












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最終更新:2012年03月13日 13:19