乗用車の男性も池から救助されたが、死亡した。県警は、男性が事故後に救助のため、池に飛び込んだ可能性があるとみている。
ワゴン車の残る3人は乳児の母親と18歳の男性2人で、いずれも自力で脱出して軽傷。「福岡市にイルミネーションを見に行く途中だった」と話しているという。
県警などによると、ワゴン車は乗車定員7人で定員オーバーだった。死者はいずれも県立八女農業高3年で同じクラスの井手綾美さん(17)=八女市、石原瞳さん(18)=久留米市、末吉泰子さん(18)=筑後市=と、ともに18歳のアルバイトなどの友人男性2人。
乗用車の男性は、現場近くの太宰府市内に住むアルバイトの秦智之さん(26)。
2010/12/25 12:11 【共同通信】
12月25日 12時11分
乗用車を運転していた、現場近くに住むアルバイトの秦智之さん(26)も、午前4時すぎに池の中から見つかり、その後、死亡が確認されました。秦さんは事故直後、車から降りて池の方に向かうのが目撃されているということで、警察は救助のため、池に入った可能性があるとみています。これまでの調べによりますと、2台の車は同じ方向に走っていて接触し、はずみでワゴン車が池に転落した可能性もあるということで、警察は救出された人や目撃者に話を聞いてさらに調べています。
福岡・太宰府市6人死亡事故 車を脱出した同乗者などから事故当時のくわしい状況を聴取
押しボタン信号のある交差点で衝突が起きたとみられている。
車2台は交差点真ん中あたりで衝突し、そのはずみでワゴン車が歩道を走って池に転落したとみられている。
池の底からはもう一方の車の男性が発見され、死亡が確認された。
反対側にあるガソリンスタンドの店員の目撃証言によると、この男性が救出を試みたのか、池に飛び込んだという。
警察は、車を脱出した同乗者などから、事故当時のくわしい状況を聴いて、事故の原因を調べている。
(12/25 12:12 テレビ西日本)
県警筑紫野署によると、転落したワゴン車には17~18歳の男女8人と生後6か月の男児の計9人が乗っており、3人は自力で脱出、6人は病院に搬送されたが、男性2人、女性3人の計5人の死亡が確認された。
乗用車を運転していたとみられる同市青葉台4、アルバイト秦智之さん(26)も池の中から遺体で発見された。
(2010年12月25日12時15分 読売新聞)
2010年12月25日 12:15
乗用車の男性も池から救助されたが、死亡した。県警は、男性が事故後に救助のため、池に飛び込んだ可能性があるとみている。
県警などによると、ワゴン車は乗車定員7人で定員オーバーだった。
乗用車の男性は、現場近くの太宰府市内に住むアルバイトの秦智之さん(26)。
[ 12月25日 12:19 ]
福岡・太宰府市で9人乗りのワゴン車が別の車と衝突、池に転落 6人死亡、乳児1人重体
救出映像には、水温が5度にもなる池の中、必死の救助活動をするレスキュー隊と、毛布にくるまれた乳児が映っていた。
事故現場にいた人は「バシャーン、ボーンってなんかすごい音がしたから。うずくまられて、もうずっと子どもの名前、とりあえず『助けて』っていう言葉を、ずっと叫んでらっしゃいますね」と話した。
衝突した別の車を運転していた秦 智之さん(26)も、事故のあと池に飛び込んだとみられ、死亡が確認された。
(12/25 12:23)
車が池に転落 6人死亡 乳児重体 12/25 12:26
ワゴン車と衝突した車を運転していたアルバイトの秦智之さんは、池に沈んでいるのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
秦さんは事故の後、近くに車を停めて自ら池に飛び込んだということで、池に落ちた人たちを助けようとしたと見られています。
さきほど警察が発表したところによると、重体の男の子は山本悠斗ちゃんで父親の翔さんは死亡、母親は打撲を負ったものの軽傷だということです。
八女農業高校 対応に追われる 12/25 12:26
(共同)
[2010年12月25日12時29分]
筑紫野太宰府消防本部に119番が入ったのは24日午後11時41分。「池に車が落ちている」。救助隊員が数分後に現場に到着した時には、9人が乗ったワゴン車は既に水没していた。
同本部によると、3人は自力で脱出。乗用車を運転していた秦智之さん(26)は池に飛び込んだ後だったという。
ワゴン車は水の中でほぼ直立し、水面から60~70センチ沈んだ状態。レスキュー隊員らは33人態勢で、5~6人ずつ交代で潜り捜索に当たった。水深は約2.5メートル、水温は5度。
しかし水が濁っており「水中はほとんど見えない状況」(現場で指揮をした救助隊員)。救助用車両のクレーンを使い、ワゴン車を途中まで引き揚げた。(2010/12/25-12:38)
乗用車を運転していたとみられる同市青葉台4丁目のアルバイト秦智之さん(26)も池の中から救助されたが、死亡が確認された。福岡県警筑紫野署は、事故の原因を調べている。
2010/12/25 12:40 【西日本新聞】
秦智之さん(26)の中学時代の同級生の男性(26)によると、秦さんは派遣の仕事をしていたという。2週間前に会って、他愛のない話をしたという男性は、「まさかこんなことになるなんて」と、突然の悲報に信じられない様子だった。
(2010/12/25-12:41)
男性2人と女性1人の計3人が自力で岸に上がった。消防が残る男性3人と女性3人を引き揚げたほか、さらに男性1人を引き揚げたが、7人全員の死亡が確認された。このうち1人は男児だった。男性の一人はワゴン車と衝突した乗用車の運転手とみて調べている。
事故現場近くのガソリンスタンドに乗用車が乗り捨てられており、この乗用車が事故を起こした可能性があるという。
毎日新聞 2010年12月25日 5時18分(最終更新 12月25日 12時55分)
毎日新聞 2010年12月25日 5時18分(最終更新 12月25日 12時55分)
真冬の池の中で警察や消防などが懸命の救出活動を行ったが、助かったのは男児を含む4人だけ。福岡でのイルミネーション見物の予定が暗転、6人が死亡する惨事となった。
事故現場は、緩やかな下り坂が続く片側2車線の県道交差点付近。歩道脇の2、3メートル下に池が広がる。高さ1メートルほどの金属製の柵が、約10メートルにわたってなぎ倒されていた。
池の横に住む古賀優子さん(50)は、午後11時半すぎ、「ドーン」と雷が落ちたような大きな音を聞いた。「助けて」という声がしたため、夫の博樹さん(55)とともに外に出た。
博樹さんによると、4人が水面に浮かんで助けを求めており、ワゴン車の2人は自力で、もう1人は住民らが垂らしたロープで岸に上がったが、「もう1人は途中で力尽きて沈んでいった」という。
優子さんは、毛布を自宅に取りに戻り、女性に掛けた。母親らしき女性は子どもの名前を叫び、「まだ6カ月なの。どうにかして」と泣き崩れていたという。
事故発生から約2時間後に、レスキュー隊によって引き揚げられたワゴン車は、前面の屋根やフロントガラスが大きく壊れ、衝撃の強さを物語っていた。
現場近くのガソリンスタンドで給油中だった男性客は、破損した乗用車から、池の方に走って行く運転手の姿を見たが、その後見失ったという。男性は「もっとたくさん助けられたら」と残念そうに話した。(2010/12/25-12:55)
【福岡】車衝突で池に転落、6人死亡 イルミを見に
12/25 12:56 更新
乗用車を運転していた秦智之さん(26)も死亡しました。事故後、池に飛び込んだということです。
現場は夜間真っ暗で、事故当時の気温はおよそ3℃でした。生存者の動揺が激しいということで、誰が車を運転していたのかなど事故当時の詳しい状況を警察も確認できていません。実況見分も25日に出来るかどうか微妙だということです。
2010/12/25 13:00 情報元 日本経済新聞 電子版
仲間と楽しんでいたクリスマスイブは一瞬にして暗転した。6人の若い命が奪われた福岡県太宰府市の自動車事故。凍り付くような寒風の中、池に転落した車をクレーン車が引き揚げ、毛布にくるまれた転落者を救急隊員が次々に担架で運び出す。惨状に、深夜からの救出作業を見守る住民らは言葉を失った。
池に隣接するマンションに住む女性(20)は午後11時半過ぎ、けたたましい物音を聞いた。クラクションが鳴った直後、「ドーン」と何かがぶつかるような衝撃音が周囲に響きわたった。
部屋の窓を開けると、白い柵を突き破ったワゴン車は県道から10メートルほど飛んで池の奥に落ち、徐々に沈んでいく。若い女性が水中から顔を出し、「助けて。助けて」と何度も叫んだ。
「車の中に6人いる。何とかして」。警察や消防のレスキュー隊の救助活動が続く中、自力で池からはい上がったとみられる男性が絶叫する。男児の母親とみられる若い女性は取り乱して「ゆうと、ゆうと」と連呼し、ひざをついて泣き崩れた。
池にはワゴン車に乗っていた人たちのものとみられるバッグや子ども用のサンダル、救助用の浮輪などが浮かんでいた。
同じマンションに住む女性(45)は「信じられない光景だった。クリスマスにみんなで出かけたんだろう。なぜこんな日に」と声を震わせた。
別の住人によると、現場では数年前にも事故が発生。片側2車線で広いうえに「高速道路の出口も近く、スピードを出す車が多い」といい、ふだんから危険を感じていたという。
2010.12.25 13:29
県警によると、死者は破損した乗用車の秦智之さん(26)=太宰府市青葉台4丁目=と、ワゴン車の5人で、うち男性2人の死因は水死と判明した。
ワゴン車の残る4人のうち生後6カ月の乳児1人が意識不明の重体で、自力で脱出した乳児の母親と男性2人が軽傷を負った。生存者は「福岡市にイルミネーションを見に行く途中だった」と話しているという。
ワゴン車は定員7人で、県警は道交法の定員超過の疑いがあるとみて調べる。
転落車両の死者5人のうち、井手綾美さん(17)、石原瞳さん(18)、末吉泰子さん(18)の3人は福岡県立八女農業高3年の同級生で、残る2人はアルバイト山本翔さん(18)ら友人男性2人。重体の乳児は山本さんの息子、悠斗ちゃん。
(2010/12/25-13:34)
ワゴン車の女子高校生ら5人のほか、乗用車を運転していた同市青葉台のアルバイト秦智之さん(26)の死亡が確認された。県警筑紫野署は事故原因を調べている。
同署によると、死亡したワゴン車の5人は、同県八女市黒木町大淵、農業手伝い佐藤慎一郎さん(18)▽同町湯辺田、アルバイト山本翔さん(18)▽同町木屋の県立八女農業高校3年井手綾美さん(17)▽久留米市荒木町藤田の同石原瞳さん(18)▽筑後市山ノ井の同末吉泰子さん(18)。
佐藤さんと山本さんは水死で、同署は他の3人の死因についても調べている。
ワゴン車は定員7人だが、男女8人と生後6カ月の男児の計9人が乗っていた。男性2人と女性1人は自力脱出。男児は山本さんと自力脱出の女性の息子で意識不明の重体という。
ワゴン車は自力脱出した男性(18)の父親が所有。男女8人は知り合いで、クリスマスイブのイルミネーションを見るため、ワゴン車で福岡市内に向かう途中だった。
乗用車は車体の一部が破損し、近くのガソリンスタンドに放置されていた。秦さんは救助のため池に飛び込んだとの目撃証言もあるという。
ワゴン車が転落した篠振池は、水深約2.5メートルで、約30センチ程度の汚泥がたまっていた。25日午前2時50分ごろの水温は5.0度だった。(2010/12/25-13:48)
2010.12.25 14:11
乗用車の運転手とみられる男性も池の中で見つかり、死亡が確認された。
佐藤さんと山本さんの死因は水死で、他の人も水死の可能性が高いという。
同署は、秦さんは事故後、ワゴン車の人たちを救うため、乗用車を近くのガソリンスタンドに置いて、池に飛び込んだとみて調べている。池の水温は25日午前2時50分ごろには約5度だったという。
ワゴン車には定員7人を上回る9人が乗っており、チャイルドシートは装着されていなかった。同署は道交法違反(定員外乗車)などの疑いでも調べている。
県警や筑紫野太宰府消防本部などがクレーン車や救急車などを出動させて救出活動を進め、25日午前4時過ぎまでに池に落ちた全員を引き上げたが、計6人の死亡が確認された。
毎日新聞 2010年12月25日 西部夕刊
毎日新聞 2010年12月25日 東京夕刊
暗い池にゆっくり沈んでいく車、助けを求める母親の声--。
ワゴン車が転落した篠振池(しのふりいけ)に隣接して建つマンションの会社員、柚木藍さん(20)はテレビを見ていると、クラクションの大きな音がして外に出た。そこには信じられない光景が広がっていた。
周囲が数百メートルの池の中央付近に車が浮かび、池のほとりにある歩道横の柵は約10メートルにわたってぐにゃぐにゃに折れ曲がっていた。「ロープはないか」。そう叫ぶ男性の声が聞こえ、池の中ほどから歩道方向に向かって泳ぐ山本佑紀さん(18)の姿が見えた。
この日の太宰府市の最低気温は3度。日中から8メートル前後の強風が吹いていた。池の周辺に集まった人たちがさしのべたロープにつかまり、山本さんが水面から高さ2メートルはある歩道の上まで引き上げられると、池に向かって子供の悠斗ちゃんの名を何度も叫んだという。
近くに住む会社役員、古賀博樹さん(55)も雷のような大きな音の後しばらくして「助けて」という声を聞いた。外に出ると池に車が落ち、水面に4人の姿が見えた。「中にまだ人がいる」という叫び声も聞こえ、近所の人が総出でロープなどを投げたが、なかなか届かなかったという。妻の優子さん(50)は毛布を持って駆けつけ、助け出された女性を温めた。山本さんは「子供が中にいる。まだ6カ月なのに。助けて」と叫び続けたという。
池に落ちたワゴン車は事故後しばらくして到着したクレーン車で道路側にゆっくり引き揚げられた。中から次々に男女が助け出されたが、動きのある人は誰もいなかった。
ワゴン車が引き揚げられたのは、事故から約2時間半たった25日午前2時20分。乗用車を運転し事故後、池に転落した男女を助けようと自ら飛び込んだとみられる秦(しん)智之さん(26)=太宰府市青葉台4=は、最後に午前4時10分に収容された。
「3人は何とか陸に上がったが、1人は力尽きて沈んでいった。どうしようもなかった」。古賀さんはぼうぜんと振り返った。
秦智之さんの自宅では25日午前10時ごろ、顔を泣きはらした母親や姉とみられる女性が無言のまま帰宅した。近所の女性(67)は「あいさつをすると、笑顔であいさつを返してくれる明るい息子さんだった」。救助隊員が到着する前に秦さんが自ら池に飛び込んだという情報について、女性は「正義感が強い子だったから」とかみしめるように語った。
毎日新聞 2010年12月25日 西部夕刊
毎日新聞 2010年12月25日 東京夕刊
待鳥教頭は「生徒指導の教諭が日常生活について深夜の外出などはしないようにと指導していた」と説明したが、3人と同乗者との関係やなぜ福岡市へ向かったのかは「分からない」とした。
教諭らがPTAなどへの連絡に追われる中、担任の女性教諭は激しく落ち込んでおり、会見にも同席できない状態だったという。(2010/12/25-16:21)
(1/2ページ)
2010年12月25日17時2分
(2/2ページ)
2010年12月25日17時2分
ワゴン車と衝突した乗用車に乗っていた秦智之さんの太宰府市の自宅は家族らも留守の様子。窓にはカーテンが引かれ、ひっそりしていた。近所の夫婦によると、秦さんが犬を散歩させるのをよく見かけた。道で会えば、「こんにちは」などと必ずあいさつをして、優しい感じの好青年という印象を持っていたという。
3人きょうだいで、男は秦さんだけ。時折、職人がはくニッカボッカのズボンで仕事に出かけていたという。中学校の同級生は「土木関係の仕事を頑張っていた」と話した。
(12/25 17:30)
事故後、近くに止まっていたもう1台の車の男性は、池に飛び込んで死亡しました。
(12/25 17:34)
当時、辺りは真っ暗で、目撃者の話では、叫び声は響くものの、どこに沈んでいるのかまったく分からない状況だったということです。
警察は生存者の3人から話を聞いていますが、誰が運転していたのか、どのようにして事故が起きたかなど詳しい事故原因や事故の状況は特定できていません。3人とも放心状態で証言にばらつきがあり、26日も現場検証ができるか分からない状況だということです。
福岡・太宰府市6人死亡事故 亡くなった3人が通っていた県立高校が会見「非常に残念」
ワゴン車はフロント部分が大破し、後部の左側にも衝撃の跡が残されていた。
もう一方の車の中には、クリスマスプレゼントとみられる紙袋もあった。
事故現場にいた人は「バシャーン、ボーンって、何かすごい音がしたから。うずくまられて、もうずっと子どもの名前を。『助けて』っていう言葉をずっと叫んでらっしゃいますね」と話した。
事故現場にいた人は「(池の)中は見えない、真っ暗で。照明もないし、このへんは。明かりもないので。だから、どこに(車が)沈んでいるかもわからないし」と話した。
明かりもまばらで、水深2.5メートル、水温5度という池の中、ワゴン車に乗っていた9人を助けようと、近所の人が必死の救出活動を行った。
救助にあたった人は「5メートルくらいのロープを3本ぐらいつなげて、向こうへ投げた。『僕がやります』って言って、そのまま手渡して、投げて、女の子1人を救助したという感じだね」と話した。
また、衝突した別の車を運転していた秦 智之さん(26)も、事故のあと、救出のためか池に飛び込んだとみられ、死亡が確認された。
(12/25 17:45 テレビ西日本)
12月25日 18時9分
警察は同じ方向に並ぶような形で走っていた2台の車が何らかの原因で衝突し、このはずみでワゴン車が池に転落した可能性が高いとみて調べています。
乗用車を運転していた、現場近くに住むアルバイトの秦智之さん(26)も、事故からおよそ4時間後に池の中から見つかり、死亡が確認されました。警察は、秦さんが事故の直後近くのガソリンスタンドに車をとめて、救助のために池に入った可能性があるとみています。現場は片側2車線の道路で、警察は現場や車の状況などから、ワゴン車が歩道側の車線、乗用車が追い越し車線を並ぶような形で走っていて、何らかの原因で衝突し、このはずみでワゴン車が池に転落した可能性が高いとみています。警察は、救出された人や目撃者から話を聞くなどして、事故の原因を調べることにしています。
ワゴン車が池に転落 6人死亡 12/25 18:30
ワゴン車と衝突した車を運転していたアルバイトの秦智之さんもその後、自ら池に飛び込み死亡しました。
池に落ちた人たちを助けようとしたとみられています。
2010.12.25 19:07
毎日新聞 2010年12月25日 10時46分(最終更新 12月25日 19時26分)
ワゴン車が引き揚げられたのは、事故から約2時間半たった25日午前2時20分。乗用車を運転していたとみられる秦(しん)智之さん(26)は、最後に午前4時10分に収容された。
事故後、池に転落した男女を助けようと、自ら池に飛び込んだとみられる福岡県太宰府市青葉台4のアルバイト、秦(しん)智之さんの自宅では25日午前10時ごろ、泣きはらした母親や姉とみられる女性が無言のまま帰宅した。近所の女性(67)は「あいさつをすると、笑顔であいさつを返してくれる明るい息子さんだった」。救助隊員が到着する前に秦さんが自ら池に飛び込んだという情報について、女性は「正義感が強い子だったから」とかみしめるように語った。
毎日新聞 2010年12月25日 11時10分(最終更新 12月25日 19時26分)
太宰府の事故で重体男児が死亡
福岡県太宰府市のワゴン車が池に転落した事故で、重体となっていた生後6カ月の男児が死亡した。 2010/12/25 19:39 【共同通信】
重体となっていた生後6カ月の男児が25日夜、搬送先の病院で死亡した。これで事故の死者は7人となった。(2010/12/25-19:58)
2010.12.25 20:13
ワゴン車が水温5度前後の池に転落した事故は、高校生や6か月の男児を含む7人が死亡する惨事となった。
「泣き叫びながら子供の名前を呼ぶ女性の声が忘れられない」
池付近で救助の様子を見守った近所の女性(23)は25日朝、事故直後の現場の様子を語った。
現場近くのガソリンスタンドで洗車していた大学生今井勢也さん(21)が、スタンド内に車を急停車させ、大声で叫ぶ男性に気づいたのは24日午後11時40分過ぎ。男性はワゴン車と衝突した乗用車に乗っていたアルバイト秦(しん)智之さん(26)とみられ、すぐに池に向かって走り、飛び込んだという。
事故の約10分後に到着した筑紫野消防署の浦下和久主任(36)らによると、水は冷たく、濁っていて車はほとんど見えなかった。
車は道路から5~6メートル先の池の底に沈んでいたため、車を道路側に引き寄せた後、隊員が池に入ったという。
ライトで照らしても水中の濁りはひどく、ほとんど前が見えない状態だった。ハッチバックドアと後部座席のドアを開けて、車内を確認していった。浦下主任の手に、山本悠斗ちゃん(6か月)の頭が触れたのは約1時間後。すぐに車から引き出したが、呼吸は確認できなかったという。
激しい衝突音を聞いて駆け付けた住民ら約20人も救助活動に参加した。短いロープを5メートルほどにつないで投げ、水面に浮かんできた男性を助けるなどした。
近くに住む古賀優子さん(50)は「(悠斗ちゃんの)名前を呼び、泣き崩れている女性に毛布をかけて背中をさすることしかできなかった」と唇をかんだ。
(2010年12月25日20時20分 読売新聞)
乗用車の左前面が激しく破損していることが25日、県警筑紫野署への取材で分かった。左前面がワゴン車にぶつかった後、ワゴン車が池に転落した可能性があり、同署はワゴン車の生存者3人から事情を聴く一方、周辺店舗の防犯ビデオ映像を分析するなどし、事故原因の特定を進める。
また、死亡した山本翔さん(18)の息子で、一緒にワゴン車に乗り重体だった生後6カ月の悠斗ちゃんが同日夜、搬送先の病院で死亡した。事故の死者は7人となった。
同署などによると、ワゴン車は県道を福岡市方向に直進していた。交差点の車道から歩道にかけ、タイヤ痕が池の方向に真っすぐ数メートル残っており、ワゴン車のものとみられる。
ワゴン車は防護柵をなぎ倒して池に転落したため、車体が大きく変形。一方、乗用車は左側を中心に前面が壊れていたが、他に目立った破損はなかった。救出された3人からはアルコール類は検出されていないという。(2010/12/25-20:37)
2010/12/25 20:51
乗用車を運転していた近くに住むアルバイト、秦智之さん(26)=太宰府市=も池の中で見つかり、死亡。秦さんの乗用車は、現場近くのガソリンスタンドに左前部が破損した状態で放置されていた。秦さんが池に飛び込んだとの目撃証言があり、県警は救助のためだった可能性もあるとみて詳しい状況を調べている。
事故現場は片側2車線の県道と細い路地が交わる信号機のある交差点。県警などによると、ワゴン車が県道を福岡方面に北上中、右側から来た乗用車と衝突、はずみで左側にはみ出し、ガードレールなどを突き破って池に落ちたとみられる。
ワゴン車が沈んだ付近の池の水深は3メートル弱で、当時は水温が5度程度、気温は3度程度だったとみられる。
12月25日 20時53分
乗用車を運転していた現場近くに住むアルバイトの秦智之さん(26)も事故からおよそ4時間後に池の中から見つかり、死亡が確認され、警察では救助のために池に入った可能性があるとみています。
現場は、片側2車線の道路で、警察は現場や車の状況などからワゴン車が歩道側の車線、乗用車が追い越し車線を並ぶような形で走っていて何らかの原因で衝突し、この弾みでワゴン車が池に転落した可能性が高いとみて事故の原因を調べています。
(12/25 20:54)
警察は、2台の車が並んで走っていた可能性もあるとみて事故原因を調べています。
ワゴン車の生存者が県警の事情聴取に「乗用車と並走していて事故になった」と話していることが25日、県警への取材で分かった。
並走中に何らかの理由で衝突し、片側2車線の県道の左側車線を走っていたワゴン車が道路の外に飛び出した可能性がある。
ワゴン車は大きく破損しているため衝突状況がはっきりせず、さらに別の証言をしている生存者もいる。
2010/12/25 21:09 【共同通信】
2010年12月25日(土)21:10
2010年12月25日 21:14
tbsnewsi | 2010年12月25日
24日夜遅く、福岡県太宰府市でワゴン車が池に転落した事故で、意識不明となっていた生後6か月の男の子が死亡し、この事故による死者は7人となりました。
(25日21:22)
2010年12月25日22時33分
県警筑紫野署は同日、ワゴン車の男性2人は水死と発表。女性3人と乗用車の男性も水死の可能性が高いとみている。男児の死因も調べている。
同署によると、ワゴン車は右側が大破し、乗用車は左前が損傷していた。車の損傷部位から、同署は片側2車線の県道を並んで走っていたワゴン車と乗用車が何らかの事情で衝突し、弾みでワゴン車が池に落ちた可能性があるとみて、事故原因を詳しく調べている。
ワゴン車は、助かった木村光志(みつゆき)さん(18)=同市黒木町本分=の父親(46)の名義だった。光志さんは事故後、父親と電話で話した際、「途中まで自分が運転したが、事故時は友達と運転を代わっていた」と話していたという。
同署は、ワゴン車をだれが運転していたかや、乗用車となぜ衝突したのかなどについて、助かった18歳の男女3人らから事情を聴いている。3人からアルコールは検知されなかったという。
同署は、現場の池の水を抜いて、ほかに事故に巻き込まれた被害者の有無や、事故原因の特定につながる遺留品の捜索を検討したが、歩行者が巻き込まれたなどの目撃情報がないことなどから、実施を見送った。
◆事故に遭った方々
【亡くなった方々】
●乗用車
福岡県太宰府市青葉台4丁目、アルバイト、秦(しん)智之さん(26)
●ワゴン車
同県八女市黒木町木屋、八女農業高校3年、井手綾美さん(17)▽同県久留米市荒木町藤田、同、石原瞳さん(18)▽同県筑後市山ノ井、同、末吉泰子さん(18)▽八女市黒木町大淵、農業手伝い、佐藤慎一郎さん(18)▽同市黒木町湯辺田、アルバイト、山本翔さん(18)、息子の悠斗ちゃん(6カ月)
【助かった方々】
●ワゴン車
八女市黒木町本分、パート、木村光志さん(18)▽八女市黒木町大淵、西日本短大付属高校3年生、堀川達也さん(18)▽八女市黒木町湯辺田、山本佑紀さん(18)=悠斗ちゃんの母親
3人は自力で脱出し、いずれも軽傷。
乗用車を運転していた同市のアルバイト秦(しん)智之さん(26)も池の中で見つかったが、死亡が確認された。
2010/12/25 23:00 【西日本新聞】
2010/12/25 23:18
生存者の1人が「乗用車と並走していて事故になった」と県警に説明していることが25日、捜査関係者への取材で分かった。ワゴン車は右側、乗用車は左前部の損傷が激しいことなどから、県警は並走する2台が何らかの原因で接触、衝突した可能性が高いとみている。
ワゴン車はガードレールを突き破るなどした際に車体左側などを損傷しているが、乗用車と接触したとみられる右側も大きく損傷。乗用車もワゴン車との接触面にあたる左前輪付近がめくれ上がるように激しく傷ついていた。
また、交差点からワゴン車が転落した池までの10メートル以上の間に目立ったブレーキ痕はなかったという。正面方向からの衝突と異なり、危険察知が遅れ、ブレーキを踏むゆとりがなかった可能性があるという。
このため県警は、ワゴン車は片側2車線の左側車線を走っていたところ、事故直前、乗用車が追い越し車線を並走するように走行、事故現場の交差点付近で何らかの原因で接触・衝突した可能性が高いと見ている。
県警はワゴン車の生存者3人から事情聴取するなどして、ワゴン車の運転者の特定や事故原因の解明を進めている。ただ、証言に食い違う点も残っており、慎重に捜査する方針だ。
(12/25 23:30)
警察は、状況などから、2台の車が並走していた可能性もあるとみて事故原因を調べています。
2010年12月25日23時58分
ワゴン車の男性2人は水死、女性3人と秦さんも水死の可能性が高いと県警はみている。
秦さんは自ら池に飛び込んだという目撃情報があるという。池に転落した9人を助けようとした可能性があるとみて調べている。
ワゴン車は右側が大破、乗用車は左前が破損していたという。車の損傷部位から、同署はワゴン車と乗用車が県道を福岡市方面に並んで走り、何らかの事情で衝突した弾みでワゴン車が池に転落した可能性があるとみて、詳しい事故原因を調べている。池に沿って設置された高さ約1メートルの金属製の柵の一部がなぎ倒されるなど、約10メートルにわたって破損していた。
近くには商店やマンション、住宅なども立ち並び、ワゴン車が池に転落する音を聞いた人が通報したという。
気象庁によると、太宰府市の事故当時の気温は約3度。同署によると、池の水温は5度だったという。
2010年12月25日23時58分
最終更新:2011年01月20日 05:05